2015年05月03日

安倍総理の米議会演説と、東日本大震災。(5月2日)

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連邦議会上下両院合同会議で演説する安倍総理。(官邸サイトより)

 4月29日に米議会で行われた、安部総理の演説が話題になりました。官邸のウェブサイトに、演説の動画と和文全文が掲載されています。

『米国連邦議会上下両院合同会議における安倍内閣総理大臣演説ー首相官邸』
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/0429enzetsu.html


 震災復興にたずさわる私としては、やはり最後の「未来への希望」が心に残りました。米軍による、東日本大震災への救助活動は"operation tomodachi"(トモダチ作戦)と名付けられました。また、米国大使館がリードするその後の復興活動は"TOMODACHIイニシアチブ"と呼ばれます。

TOMODACHIとは
http://usjapantomodachi.org/ja/about-us/


 こうした背景があり、総理演説では「トモダチ」が主題のひとつに選ばれ、太平洋戦争から東北に至る米国関係を再定義してみせたのです。規模は違いますが、東北復興は戦後復興にも匹敵する日本の歴史的な出来事であったと考えています。その1つの説明が、今回の演説によってなされたように思うのです。
 「未来への希望」、和文と英文ともに引用致します。まだの方はぜひご覧下さい。

未来への希望

まだ高校生だったとき、ラジオから流れてきたキャロル・キングの曲に、私は心を揺さぶられました。「落ち込んだ時、困った時、目を閉じて、私を思って。私は行く。あなたのもとに。たとえそれが、あなたにとっていちばん暗い、そんな夜でも、明るくするために」。2011年3月11日、日本に、いちばん暗い夜がきました。日本の東北地方を、地震と津波、原発の事故が襲ったのです。そして、そのときでした。米軍は、未曾有の規模で救難作戦を展開してくれました。本当にたくさんの米国人の皆さんが、東北の子どもたちに、支援の手を差し伸べてくれました。私たちには、トモダチがいました。被災した人々と、一緒に涙を流してくれた。そしてなにものにもかえられない、大切なものを与えてくれました。――希望、です。米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかによい場所にしていこうではありませんか。希望の同盟――。一緒でなら、きっとできます。ありがとうございました。

Hope for the future

When I was young in high school and listened to the radio, there was a song that flew out and shook my heart.
It was a song by Carol King.

“When you're down and troubled, ...close your eyes and think of me, and I'll be there to brighten up even your darkest night.”

And that day, March 11, 2011, a big quake, a tsunami, and a nuclear accident hit the northeastern part of Japan.

The darkest night fell upon Japan.

But it was then we saw the U.S. armed forces rushing to Japan to the rescue at a scale never seen or heard before.

Lots and lots of people from all corners of the U.S. extended the hand of assistance to the children in the disaster areas.

Yes, we've got a friend in you.

Together with the victims you shed tears. You gave us something, something very, very precious.

That was hope, hope for the future.

Ladies and gentlemen, the finest asset the U.S. has to give to the world was hope, is hope, will be, and must always be hope.

Distinguished representatives of the citizens of the United States, let us call the U.S.-Japan alliance, an alliance of hope.

Let the two of us, America and Japan, join our hands together and do our best to make the world a better, a much better, place to live.

Alliance of hope.... Together, we can make a difference.

Thank you so much.


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http://impactinvestment.jp/2015/04/529-302.html
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posted by 藤沢烈 at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする