2008年08月25日

475旅 ゲーテ『ファウスト 第一部』★★★

「メフィスト『賭けはいただきだ。まんまとしとめたら、心からの凱歌をあげさせていただきますぜ』(略) 主『おまえたちは楽しい連中だ。天邪鬼ぞろいだが、いたずら連中は手がかからない。人間は何をするにせよ、すぐに飽きて休みたがる。だからこそ仲間をつけてやろう。あれこれ手出しをして引きまわす悪魔が相棒だ』」p26
ゲーテ『ファウスト 第一部』(集英社, 2004)

 池内紀氏の訳によるファウスト。黒魔術師と噂された実在の人物をベースにした、ゲーテによる大作である。第一部は1808年に発表された。
 粗筋はウィキペディアを見ていただくとして、興味深いのは、なぜ神は悪魔とファウストについての賭けを行ったか、だ。
 ファウストは、天界での主とメフィストとの会話から開始される。メフィストは人の魂を奪うことを目的にしているのだが、その企みに神は同調する。というのも、生き迷ったファウストを花開かせるためには、悪魔の刺激が必要だと神は考えたからであった。同床異夢で神と悪魔による計画が始まる。
 現代では天界を想定することはできないから、心理面での神と悪魔を考えてみる。誰もが二つの心理を持ち合わせている。確かに、ある種のメフィスト的性質をテコに、人は人生を切り拓く面もあるだろう。
 ユングもそうしたのだが、人の心理面が表現されているとしてファウストを読み解くのも面白い。

□参考ウェブサイト
『ファウスト 第一部』


posted by 藤沢烈 at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の旅 ★★★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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