2008年12月31日

762旅その2 井筒俊彦『コーランを読む』★★★★★

「あるときはベルの音のように啓示がやってくることもあるが、あるときはコトバが直接聞こえてくることもある。すなわち、天使(ガブリエル)が人間の姿で現れてきて、私に話しかけることがある、この場合は直接コトバの意味がすっきりわかる、というのです」p430
井筒俊彦『コーランを読む』(岩波書店, 1983)

 続けて『コーランを読む』。コーランは預言者であるマホメッドが、啓示を受けて綴られた書物である。では、そもそも啓示とは何か。

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 啓示とは神のコトバが預言者に伝わることを言う。預言者は着物を頭から被ることで啓示を受ける準備とする。その後、鈴の音のような形で啓示がくだり、気付くと意識の中でコトバに変化しているのだという。
 預言者の在りかたは、同じセム系宗教といってもユダヤ教とイスラム教では相違点もあれば共通点もある。
 ユダヤ教(旧約)では、近い将来に起こる事件を予言する役割をもつ。一方のイスラム教えでは、あくまで人々の現状に警告を発することが第一目的になるという。
 一方で、預言行為における神と預言者の近しい関係は、両者共通の特徴だという。
 啓示は現代科学で解明できることはないだろう。ただ、イスラムにせよユダヤにせよ、その世界観が現実社会を縛っているのも確か。一見宗教観がみえない日本人にも、祖先や自然を暗黙的に尊重するベースを持っている。
 21世紀を考える上でイスラム社会を捉えることはテーマの一つ。その根源であるコーランの理解はさらに深めていきたい。

□編集後記
髪を切った。

posted by 藤沢烈 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の旅 ★★★★★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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