2009年01月01日

764旅 ジョナサン・D・モレノ『マインド・ウォーズ 操作される脳』★★★★

「『既存の興奮剤は用いずに、兵士の疲労を防止し、七日間ずっと継続して覚醒状態にあって機敏な応戦体制を保てるようにするため、心身双方に有害な副作用なしの方法を研究する』という」p29
ジョナサン・D・モレノ『操作される脳』(アスキー・メディアワークス, 2008)

米国防総省の研究機関DARPAによる、脳研究を応用した軍事技術の今を説明する一冊。『21世紀の歴史』において、30年以内に超管理社会が誕生するとアタリは予言したが、それが事実に基づくと考えさせられる内容だ。

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 兵士に対しては、脳操作によって数日間不眠不休で軍事活動に従事できる方法が開発されつつある。あるいは脳を刺激することで、記憶力を飛躍的に伸ばせるとか。
 また脳をスキャンして遠隔から兵士を操作したり、本人が意識するだけで武器を動かすことができる。
 武器に関しても、脳に作用して敵を無力化する兵器が開発され続ける。また人でない動物やロボットを遠隔操作できる技術も現実だ。
 iPS細胞によって脳を生み出すことができた今、こうした技術の開発スピードは飛躍的に増すだろう。
 アタリの議論と組み合わせれば、こうした軍事技術は超国家的な海賊や私設部隊にばらかまれていく。新しい秩序をまったなしで考える時期にさしかかっている。

□編集後記
母親がラオス長期滞在中のため、今年は実家に帰らない。読みたかった本を集中読書。

posted by 藤沢烈 at 18:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の旅 ★★★★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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