2009年03月01日

850旅 ミチオ・カク『アインシュタイン よじれた宇宙の遺産』★★★★★

「あの路面電車が時計台から光速で離れていくとしたらどうなるだろう?光は路面電車に追い付けないから、時計台の時計は止まって見えるが、路面電車の中の時計は普通に時を刻んでいるのではないか。そのとき、問題全体を解く鍵になるアイデアがひらめていた。『まるで頭の中で嵐が吹き荒れるような感じだった』」p42
ミチオ・カク『アインシュタイン よじれた宇宙の遺産』(WAVE出版, 2007)

 超ひも理論の第一人者であり現代理論物理学者のミチオ・カクによるアインシュタイン理論を分かりやすく説明するエッセイ。相対性理論が数式ではなくイメージから生まれたことが分かる。

850.gif


 特殊相対性理論もそうだ。ニュートン物理学によれば、自分が光速に近いスピードで追いかければ、光は遅く見えるはずであった。しかしマクスウェルの洞察や様々な観察結果から、自分がどんなスピードであろうとも、実際には常に光速は一定に見える。
 光速近くで走る当事者と、とどまって見ている観察者とでは、時間が異なるのではないか。観察者からみれば、光速に近づく人の時間はぐんぐんとゆっくりになっていく。そこにアインシュタインは気づくことができた。そうして、時間と空間が不変とみなしてきたニュートン物理学は崩壊したのであった。

□編集後記
本棚をさらに四台購入。これで1500冊ほど増強可能になった。読書スペースをもっとあげないと。



posted by 藤沢烈 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の旅 ★★★★★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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