2009年03月15日

864旅 松岡正剛『神仏たちの秘密 日本の面影の源流を解く』★★★★

「日本はこのアワセ・ソロイ・キソイをすこぶる重視してきました。すでに『古事記』において春と秋をくらべる歌があり、王朝時代になると『歌合』や『貝合』や『前栽合』がさかんになり、貴族たちが左右に分かれて歌をよみあって、どちらがすぐれているかを競いました。このように、何かと何かを合わせることから、そこにたちまちキソイがおこる。これが日本の方法の秘密なんですね」p14
松岡正剛『神仏たちの秘密 日本の面影の源流を解く』(春秋社, 2008)

 松岡正剛さんによる日本の方法を伝える講座・ネットワークが連塾。その第一期講義内容をまとめるシリーズの第一弾が本著。方法日本とは何か。その概論と、日本神話、日本仏教の読み解きが載せられている。
 
864.gif


 「アワセ・キソイ・ソロイ」にコンセプトは集約される。
 ハードで言えば、神社や寺に見られる、和様と唐様が組み合わされたてりむくり。あるいは明治にみられる擬洋風のたてもの。タラコスパゲティなども、日本流のアワセが表現されている。
 ソフトで言えば、和と漢が混じった万葉仮名。また現代でも、桑田佳祐が「笑ってもっとベイビー」と歌う。
 「日本として何をすべきか」と、主語に日本をおくことは、そもそも日本流ではないとする。主語をたてず、述語を無数に組み替えていく。そうした方法日本を取り戻すべきだと、松岡さんは語る。

□編集後記
ついつい「烈(=自分)は何をしよう」と考えてしまう。主語を空白にして、烈的にあらゆる場面で立ち回りたいと思っている。

posted by 藤沢烈 at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の旅 ★★★★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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