2009年04月30日

987旅 小林彌六『新しい経済学と世界観』★★★

「現代文明に代わる21世紀の新文明のタイプは、エゴイズムや利己主義の闘争本位主義、個体本位や物質主義に代わる友愛主義・共生システムであろう。これは在来の利己=害自を原理にする経済システムに代わる『利他即利自』を原理にする『共生』と共存を原理にする経済システムに切り替えることを意味する」p145
小林彌六『新しい経済学と世界観』(春風社, 2001)

★本の概要
 筑波大学名誉教授である経済学者による、新しい世界観に基づく経済学を示した一冊。

★経済学の第三の道とは
 存在がバラバラであるとみなすニュートン/デカルト世界観に基づくのが、今の経済学。存在が独立していながらも同時に一体化していると考えた場合の、新しい経済学を模索されている。
 マルクス主義は、贈与や相互奉仕を前提としていたが、「私」や「所有」を無視したために、全体主義に陥った。
 一方の近代経済から新自由主義の論調は、あまりに利己的な「私」にこだわってしまい、結果として世界全体の不幸を生み出した。
 「私」を認めながらも、利他的・精神的なファクターを経済に埋め込む。そうした「友愛共生主義」を小林教授は提唱している。

★編集後記
 男子学生の皆さんと自宅でホームパーティ。人間が進化・進歩してきたと言えるならば、年齢が若い人の方が確実に優秀であると言える。若い人の優秀さに気づけなくなった時こそ、自分の引き際であろう。

posted by 藤沢烈 at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の旅 ★★★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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