2009年07月30日

1199旅 鶴見良行『東南アジアを知る 私の方法』★★★

「ボストンの周辺の優美な家屋で、進歩的な白人教授たちがフランス・ワインを傾けて、論理的にはベトナム戦争に反対しながら、ライフスタイルとして優美な生活をしていることに反発していました。こうした体験は、今にして思うと、かなり強く私に影響しています」p7
鶴見良行『東南アジアを知る 私の方法』(岩波書店, 1995)

★本の概要
 『バナナと日本人』『ナマコの眼』『マングローブの沼地で』など、身近なテーマを現場調査しながら東南アジアの実態を明らかにしていったのが鶴見良行氏。その方法論についてまとめられたのが本著である。

★現地調査する上でのポイント
 在野研究会を行う上でのポイントが整理されている。1.読書・学習会などで最低限の基礎知識をたくわえる。2.感情移入しやすい、できれば「モノ」を主題とする。3.生産と消費の現場を徹底しておさえる。4.3〜5年の時間をかけて現地を調査。5.対象に「とち狂う」人をリーダーにおく。
 また、東南アジアを認識する上での注意点は三つ。1.現物・現場にたずさわる。2.話すよりも「歩く」ことを重視する。3.田舎・辺境を重視する。
 入手しやすい情報から論旨を組み立てると、「重要人物」「中心部/都市部」「数値」にかたよった内容になるだろう。情報になりづらい「周辺」に意識を向けるのが、鶴見氏のスタンスであった。

★編集後記
 あまりに暑くて生産性が上がらない・・。避暑地に逃げ込みたいところ。


posted by 藤沢烈 at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の旅 ★★★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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