「若手リーダーにみる当事者性」との題で、「ニッポンのジレンマ」第一回について前回ブログを書きました。(http://retz.seesaa.net/article/261493137.html)。メディアに踊らされることなく、自ら動き情報を取り判断する"当事者意識をもった"若手世代について、そこで言及しました。書いたその日の晩には、番組の第二回が放映されています。内容については、厚生労働省・千正康裕さんによるまとめをぜひご覧下さい(http://ameblo.jp/senshoyasuhiro/entry-11210759577.html)。
■既存組織アンチテーゼという共通点
番組を見た方には、議論が「散漫」「抽象的」に見えたかもしれません。しかし私は違う印象です。20-30代がまさに当事者性をもって動き始めたと感じたのです。
それは番組の中では真逆に見えた、安藤美冬さんと瀧本哲史さんの言葉に象徴されます。安藤さんのキーワードは「ノマド」。「組織に所属している企業人は空気を読んで後ろ向きになる」として、空気を作る人としてのノマドの重要性を提唱されていました。瀧本さんは「結社」。アイデアだけでは変化は起きない。見えない結社を作る必要があると言われています。個人と組織。二人の言葉は対極に見えますが(見た目も対極)、実は既存組織のアンチテーゼを投げかけて、自分の言葉で動こうとしている点に共通点を感じるのです。
「ダメ出し」から「ポジ出し」、「意思決定だけでなくアクション」といったキーワードもありました。政治や企業に期待するのでなく、今ここにいる自分自身から動こうとしている様子が、番組からじわじわ伝わってきたように思います。
■政治の内側に入るその時に
さて、千正康裕さんは、「ニッポンのジレンマに欠けていたもの」とのタイトルのブログも上げています。( http://ameblo.jp/senshoyasuhiro/entry-11211710407.html )
番組では「政策の供給側の視点」が欠けていたとし、政策に関する情報収集コストを下げ、一般にオープンにすべき、と主張されています。経済成長時代は、新しい政策をどんどん打ち出せました。そんな時は、需要側(陳情する住民)のニーズを聞き続ければよかった。しかし低成長時代では、既存の制度を減らしつつける必要が出ます。こんな時には、供給側(政治家・官僚)の意思決定をサポートすることが求められるそうです。その為、政策決定プロセスを可視化し、まともな判断がなされるように促す必要があるわけです。
「"当事者としてのジレンマ"を乗り越えることが課題」。私は前回のブログでそのように書きました。ノマドと結社の後、我々は近々、政治の内側に入っていくことになります。需要から供給の人になるわけです。その時我々は、その内側には権力も陰謀も何もなくて、膨大で複雑な調整作業の現場があることを知るわけです。
そんなジレンマのことを綴ったのが、我々より一足早く内側に入った湯浅誠さんです。彼の言葉について、次回(こそ)書きたいと思います。(了)
2012年04月03日
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