トヨタ財団さんによる、「活動助成」と「研究助成」の2本です。なかなか応用範囲の広い助成内容になっています。5月1日が締切ですが、ぜひみなさんトライしてみて下さい。
■活動助成
夏助成は上限300万円/件。期間は2012年8月1日〜2013年7月末まで。地域住民が主体となっており、かつ多様なメンバーの参加があることが助成要件です。冬向け助成は、8月に公募があります。
また地域間連携助成が8月公募で予定されています。こちらは一件1000万/件。同じ課題を抱える地域同士が連携することで、成果が社会に広く波及することが期待されています。
夏助成と地域間連携助成を同時に進められませんから、どちらに応募するかは判断が必要になります。
http://www.toyotafound.or.jp/program/community.html#kokunai_earthquake
■研究助成
さらに、今回は「政策助言助成」も行われます。こちらも上限300万円/件。期間は1年または2年間。助成要件は「課題解決型の研究」と「成果の発信」となります。こちら研究助成プログラムの一環となっており、過去の助成事例は学術関係者が中心となっています。ですから、研究者向けなのかなと私も誤解していましたが、担当の方によればむしろ現場を理解している方による「政策提言」に使ってほしい、とのことでした。
この一年間、現場で活躍したNPO・NGOは、被災地にいるから見えてくる政策課題に気づいているはずです。それを団体内に留めず社会に発信するためにも、こうした機会を活用頂きたいものです。
http://www.toyotafound.or.jp/program/research.html
■基盤強化の必要性
活動助成は団体の基盤整備にも使って頂くこともできるとのこと。私も民間団体をやっていて痛感しますが、通常の助成は使用目的が厳密になり、管理コストを見て頂けません。助成金ばかりで運営していると、少しのトラブルが団体運営に致命傷を与えてしまいます。一般寄付を集めるのも一考ですが、かかる時間以上に資金を集められるのは一部でしょう。そうした中、パナソニックさんの組織基盤強化支援(http://panasonic.co.jp/citizenship/pnsf/ )も有難いですし、トヨタ財団さんの助成金のスタンスも有難いものです。(2012年4月24日)
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