昨夕、NPO税制優遇廃止に関する各党国会議員によるパネルディスカッションイベントが行われました。その模様を、復興庁でも一緒の小和田さんがtogetterでまとめて下さいました。議員や有識者の生の声も入っています。ぜひご覧下さい。
『「どうなっちゃうの?NPO税制」シンポジウム10/9』
http://togetter.com/li/729710
このイベントは、NPOセクターにとって3つの意義があったと思います。
1. NPO税制優遇廃止問題の啓発
イベントの参加者は、NPO中心に参加者100名。メディアも10社以上が集いました。国会議員も、自民党、公明党、民主党、公明党、みんなの党、社民党から参加いただき、与党からも踏み込んだ発言がありました。世界でも有数のレベルであるNPO寄付税制が、場合によっては廃止される可能性があるこの問題。これから三ヶ月、安心できる状況ではありません。しかし、今回のイベントで、NPO側のスタンスを示せたと考えます。
2. 若手世代の連携
今回のイベントは「NPO法人の未来をつくる勉強会」のメンバーが実施しました。この勉強会は駒崎弘樹さんが代表で、ETIC宮城治男さん、カタリバ今村久美さん、育て上げネット工藤啓さん、SVP岡本さん、Justgiving佐藤大吾さん、RCF藤沢らが集って毎月実施しています。この勉強会の一環としてこのイベントを実施しました。若手NPO/社会起業家は、個人的な交友関係をのぞけば協働する機会はありませんでした。こうした政策提言を行う仕組みを持てたことは、若手のNPO/社会起業家にとって大きな一歩になったと思います。
3. 世代を超えた連携
またこのイベントでは、シーズ(市民活動を支える制度をつくる会)の松原さんに全面的に協力を頂きました。制度が変わる可能性や、プロセス、またNPO議員連盟への働きかけなど、私たち若手世代は随分と勉強させて頂きました。若手世代の横連携と同じように、若手と経験世代のつながりも、NPOセクターでは必ずしも強くはありません。今回のイベントは、世代間連携のきっかけともなりました。
「NPO法人の未来をつくる勉強会」では、「NPOセクタ横断のネットワークイベント」「コンサルティング会社によるプロボノの仕組み化」「出資型NPOの実現」など多岐にわたるテーマで検討を進めています。今後も一般に発表できる機会もあるかと思いますので、注目下さい。
■お知らせ
□10/26(日)、岩手県北上市にて「ニューオリンズに学ぶ官民一体型まちづくり評価の実際と活用」にパネル参加。詳細→10http://blog.canpan.info/kitakami/
□最新のインタビュー記事はこちらをご覧下さい。
『「お金でも制度でもない、被災地には人材が足りない」 藤沢烈さん』(9/8、毎日)
http://mainichi.jp/feature/interview/news/20140908mog00m040008000c.html
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(了)