2015年05月08日

博物館と観光、コッツウォルズと釜石。(5月8日)

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今日も盛岡です。

 5/7は"博物館と外部性"について書きました(※1)。博物館による外部性といえば、文化の継承・学習が一番にあがりますが、他にもあります。
「今日の博物館の社会的存在意義と位置づけは4つ。1.文化・教養施設としての意義・位置づけ。2.レジャー・娯楽施設としての意義・位置づけ。3.生涯学習・社会教育施設としての意義・位置づけ。4.地域活性化や観光振興策としての意義・位置づけ」
『博物館の新潮流と学芸員』(浜田弘明, 2012)1619旅★2

 ここでは四つ目の「観光」の側面に着目します。成功例として英国がしばしば取り上げられます。経済的にも成功を収めたためです。中でも、人口15万人程にもかかわらず年間200万弱の観光客を集めるコッツウォルズ地方が有名です。
「英国のミュージアムは不況をものともせず、成長し続け、地域経済の雇用を創出し、地域から期待される産業に発展していった。70年に900館であった英国のミュージアム数は、96年現在2,500にまで発展している」p21
「英国コッツウォルズ地方は、春夏秋冬を通して何度もきてもらうことで、そこで知的発見をしてもらうために、利用者が学習を深めていくことができる総合学習型のプログラムを準備し、住民自らがボランティアになって指導にあたったということである。年間160万人のツーリストがそこを訪れ消費している」p67
『ミュージアム集客・経営戦略』(塚原正彦, 2004)1620旅★3

 コッツウォルズには、町に小さな博物館が点在していて、住民がボランティアとなることで、地域全体を通じて学びを得ることができます。福島県のアーカイブ拠点は、まだ観光という段階ではありませんが、まずは地域の皆様および復興にかかわる方々の拠点として機能し、将来的には学びを深める場にもなることを期待します。
 コッツウォルズはニューツーリズムで有名になりました。自然や人とのふれあいを軸とした、産業観光/エコツーリズム/グリーンツーリズム等のことです。復興やボランティア旅行もその一つに入るでしょう。(※2)
 復興と観光といえば、釜石の橋野鉄鋼山が世界文化遺産に登録の見込みとなりました。

『釜石・橋野鉄鉱山、震災復興の弾みに期待広がる』
http://www.sankei.com/life/news/150505/lif1505050022-n1.html


 東北三県で、観光も強まりながら、復興が進んでいくことを願っています。
 
□参考
※1 補助金が問題ではない。外部性が問題である。(5月7日)ー藤沢烈BLOG
http://retz.seesaa.net/article/418542472.html

※2 新しいツーリズムは東北から生まれる。(4月28日)ー藤沢烈BLOG
http://retz.seesaa.net/article/418055422.html

■おしらせ
□5/30の社会的インパクト投資シンポジウムに登壇です
http://impactinvestment.jp/2015/04/529-302.html
□藤沢烈の新著が3月11日に講談社より発売されました。『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』。購入は→http://ow.ly/JI7F3
posted by 藤沢烈 at 06:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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