駒崎弘樹さんとの対談連載も、最終回です。
「人のつながり」が日本の課題を解決する
藤沢烈と駒崎弘樹、「復興」を語る<3>
http://toyokeizai.net/articles/-/68923
今回は社会関係資本(ソーシャルキャピタル)について触れました。同じ地域でも、震災の後で人づきあいが増えた方は復興感が強く、減った方は復興感が高まりません。一人ひきこもってしまった方は、たとえ町並みが復旧してきても、むしろ孤立感を覚えてしまうからです。
コミュニティの再生、心のケア、産業振興。復興の課題は多々ありますが、その基礎の部分で社会関係資本を充実させる必要があるのです。
対談の最後には、企業が間接的ではなく直接社会貢献をおこなう時代がくると話しました。「一人のリーダーが社会を変える時代ではない。より多くの方々が社会に関わる必要がある」。もしかすると、大阪都構想の住民投票否決は、そうした時代観を示す象徴なのかもしれない、と思います。
最後に、対談の最後をしめくくった、駒崎さんの言葉を紹介します。
「いま日本は課題が山積みで、これからもっともっと課題は増えていくわけですから、どんどん解決していかなきゃいけない。でも現状は、力と人というリソースが全然足りていません。だから援軍が欲しいわけです。ひとりでも多くの人たちが力を寄せてくれたらうれしいな、と思います」
■おしらせ
□藤沢烈の新著が3月11日に講談社より発売されました。『社会のために働く 未来の仕事とリーダーが生まれる現場』。購入は→http://ow.ly/JI7F3