2015年06月03日

社会的インパクト投資の可能性と逆効果。(6月3日)

SUZ_7018
社会的インパクト投資シンポジウムにて。

5/30日は、「社会的インパクト投資シンポジウム」でした。

「社会的インパクト投資」で討論会開催ー日本財団
http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/454


「コーエン卿来日!5/29-30の2日間で社会的インパクト投資シンポジウムを開催します」
http://impactinvestment.jp/2015/04/529-302.html


 社会的インパクト投資とは、社会課題を解決しつつ、かつ経済的な持続性もたもつ投資手法のこと。その代表事例の1つであるソーシャルインパクトボンド(※1、以下SIB)に関するパネルに、登壇しました。
 登壇者からは、横須賀市長かつ旧友でもある吉田雄人さんは行政。堀内勉さん(森ビルCFO)は企業・投資家。崔真淑さんはマクロ経済の観点。私はNPO・中間支援組織の立ち位置から、SIBの可能性を議論しました。
 行政からの業務委託・補助金を財源とするのが、国内NPOの特徴です。委託内容はもっぱら行政の発案によるものであるため、NPOは行政を向いて仕事をせざるを得ませんでした。その点、SIBの導入によって社会的インパクトさえだせれば、NPO側が事業を主導することが可能になります。行政ではなく、受益者と社会に目を向けて仕事をするようになります。
 ただし逆効果もあります。「成果」が可視化"しすぎる"ことによって、NPO間の競争は高まり、"評価"に追われてNPOが疲弊することになります(※2)。パネルでは、そうした論点も掘り下げました。
 SIBの導入は時代の必然ですが、その逆効果をいかに和らげるか、関係者は誠実に変化に向き合う必要があります。

※1 「ソーシャルインパクトボンド、始まる。(4月16日)」
http://retz.seesaa.net/article/417372267.html

※2 「社会分野における昨今のエビデンス活用に関する批判的考察〜SROIをめぐって」(津富宏)
http://www.slideshare.net/TsutomiHiroshi/ss-48818446

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posted by 藤沢烈 at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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