2016年05月27日

政策形成と検証について。(5月27日)

IMG_2567
福島からはじめよう。

 今日は福島出張。被災12市町村の事業者むけに人材支援を行うための取り組みのキックオフでした。一年越しで関わってきた大型のプロジェクト。6月上旬には、事業内容を公表できると思います。
 昼過ぎにはとんぼ返りし、夜には昨日行われた小委員会の懇親会。代議士の皆さんから、現場からみてどの政策が効果的であったかを尋ねる質問がありました。政治家は政策形成や、事業執行を目にする機会が多いと思いますが、いかなる成果があがったのかを比較検証する機会は多くないのでしょう。そういえば、先日も経済産業省の方と話した時、「うちは事業を確保するまでに興味をもつ人が多くて、その後の執行段階に関わろうとする人は少ないのです」何て話もされていました。

□『「学力」の経済学』(中室牧子,2015)〜1698旅
「子どもをほめるときには、「あなたはやればできるのよ」ではなく、「今日は1時間も勉強できたんだね」「今月は遅刻や欠席が一度もなかったね」と具体的に子どもが達成した内容を挙げることが重要です。そうすることによって、さらなる努力を引き出し、難しいことでも挑戦しようとする子どもに育つというのがこの研究から得られた知見です」
「 文部科学省の調査によると、家計が大学卒業までに負担する平均的な教育費は、幼稚園から大学まですべて国公立の場合でも約1000万円、すべて私立の場合では約2300万円に上ります。日本政策金融公庫の調査では、子どもがいる家庭は、なんと年収の約40%をも教育費に使っているそうです」

 エビデンスベースで教育を捉えることを訴えて、2015年にベストセラーになった一冊です。著者の中室先生はその後も政府委員会でも活躍していて、今週発表された日本財団による子どもの貧困対策でも効果検証のリードをされます。私は昨年のG1U40(もう40歳になってしまったので今年は行けない・・)で、中室先生と同じパネルディスカッションに登壇。説得力ある論理に、会場の政治家や経済人も舌を巻いていました。本書でも、幼児教育の重要性や、教育費が若い世代に大きな負担になっていることが取り上げられています。中室先生のような実証的な提言によって、若手世代への社会保障のあり方が顕在化しつつあります。

posted by 藤沢烈 at 06:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック