釜石・根浜海岸の朝。
昨日は、地域・人材共創機構の釜石での合宿に参加しました。この機構について、5月のキックオフの時に書いたブログを参考にしてください。
『地域・人材共創機構のキックオフ』
http://retz.seesaa.net/article/449926612.html
今回の合宿では、参加五団体の取組の共有と議論が行われたわけですが、「ローカルキャリア」が大きなテーマとなりました。
復興や地方創生の文脈の中で、「地域で仕事をすること」が質的に変わりつつあります。以前であれば「自然豊かな場所でゆっくり過ごしたい」という文脈だったのが、「地域で自分の能力を発揮したい」という文脈に変わり、キャリアの1つとして見なされつつあります。ただし、真に「キャリア」になるためには、地域で一定期間働くことで、再び都市や企業に戻ったり、他の地域でも活躍できるなど、次のキャリアが広がる必要があります。
20-30代のうちは仕事を通じてスキルを得る。40代からはスキルを総動員して新しい仕事を切り開くべき、と言われます(※1)。地域での仕事を通じて、若手は多様な"言語"を習得できます。行政、地域住民、事業者、外部支援者などの多様なプレイヤーとの仕事を求められるからです。またキャリアを積んできたシニアは、地域がかかえる混沌とした課題に対して、全人格的に対応することが求められます。いずれにとってもキャリア上の重要な機会となる可能性があります。
ただし、地域での仕事が何でもキャリアになるわけではなく、個人、組織、地域に対しての枠組みが必要です。地域・人材共創機構として、各地域がローカルキャリアもモデル地域になることをめざし、またその知見を社会に共有することを目指したいと考えています。
※1 大人のインターン?100年人生を生き抜く40歳の働き方
https://newspicks.com/news/2351989/