2017年07月21日

こども宅食、3つの仕組み。(7月20日)

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社会が子どもたちを支える。

 低所得の家庭に、ふるさと納税と企業支援により食材を定期提供する「こども宅食」プロジェクトがスタートしました。

食料を直接手渡す「こども宅食」は、「7人に1人が貧困」の子どもたちを救うのか(buzzfeed)
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/children-takushoku?utm_term=.pbX1AzLmMW#.cl2mkXlda7


 この事業を成り立たせるための仕組み/仕掛けは3つあります。

 一つ目は、食材によるアウトリーチ型の支援であること。
 日本の「子どもの貧困」は見えにくい社会問題です。着るものは小奇麗ですし、スマートフォンを保有する割合は一般家庭と同じです。しかし教育費はかけられておらず、朝食を抜く割合が高いなど、食事にお金をかけられていません。周囲やNPOが貧困家庭を見つけにくい状況があります。唯一市役所は貧困状況を把握していますが、公平性の観点とこの問題を取り上げる世論や議員が少ないために、直接支援は限られています。
 「こども宅食」は、文京区から低所得世帯に情報提供していただき、希望する家庭へ米・調味料・飲料を定期的に配送します。食材提供と同時に、各家庭の悩みごとを把握し、必要に応じて専門機関につなぎます。東日本大震災の時にも、岩手県では避難所へ自衛隊が食事を提供する際に、健康状況の把握を行いました。誰もが必要な食材を届けることを通じて、厳しいご家庭にダイレクトにつながることができるのです。
 
 二つ目は、ふるさと納税による支援であること。
 ふるさと納税は、本人負担がほぼ無い形で、自治体に寄附できる仕組みです。しかし、高級牛肉や蟹といった返礼品目的での寄附が目的になっていることで批判が相次いでいます。
 「こども宅食」は、返礼品はありません。自分への利益のためではなく、厳しい状況の子ども達に向けた寄附となります。文京区長が昨日の記者会見で強調していましたが、ふるさと納税の在り方への問題提起になる取組です。

 三つ目は、コレクティブインパクト型の支援であること。
 行政が情報提供し、NPOが支援を行います。ここに、企業の強みが加わります。食材を扱い、低所得世帯に配送しますから、保管や運送は専門的に行われる必要があります。西濃運輸さんが全面協力頂けることで、行政とNPOだけでもできない、高度なオペレーションを組むことができます。また日本ファンドレイジング協会が事業評価を担っています。今回の取組で、貧困家庭層に実際につながり、問題解決を果たせるのか。社会的インパクトに対する投資対効果は高いのか。当初からその仕組を織り込むことで、社会や連携する行政・企業への説明責任を果たします。

 今回の事業は、フローレンス駒崎弘樹さんの発案とリーダーシップにより、文京区、キッズドア、JFRA、西濃運輸さんが連携して進められています。当初資金は村上財団、日本財団。食材提供はキリン、アルファフーズ、フードバンク山梨、おてらおやつクラブなど10の企業・団体が担ってくださります。RCFは主に企業連携を担当しています。この画期的な社会的事業に一メンバーとして参画できたことを誇らしく思いますし、堅実に職務を果たしたRCF職員に感謝したいと思います。また寄附してくださった方、有難うございます。
 何より、厳しい状況におかれるご家庭の生活環境が改善するべく、まずは今年度しっかり成果を出し、文京区での事業を継続させるとともに、他地域でも同様の展開を広げていきたいと考えています。個人的にはやはり、いまだ厳しい状況がつづく東北被災地域での事業をぜひ模索したいと考えています。
 
ふるさと納税寄附による支援を検討してくださる方は・・
https://www.furusato-tax.jp/gcf/155

企業による食材提供、情報発信、ボランティアを検討してくださる方は・・
https://www.furusato-tax.jp/gcf/155#alternatives

こども宅食 twitter
https://twitter.com/kodomotakushoku

ふるさと納税で子どもに食品を(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170720/5273511.html


以上
posted by 藤沢烈 at 06:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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