2007年11月27日

40旅 孫文『孫文選集』★★★

「三民主義とは救国主義であります。主義とはなにか。主義とは、一種の思想、一種の信仰、一種の力であります。およそ人類が、ある一つの事柄について、そのなかの道理を研究しようとすると、まず最初に思想がうまれ、思想がはっきりしたあとで、信仰がおこり、信仰をもつと力がうまれます」p19
「中国革命の歴史とともに、中国革命と一体になって、三十年にもわたってつづけられた苦闘の革命運動,不断の革命思想構築の努力のなかから、それらを結晶させて、孫文が最晩年に講演し、孫文の代表作になったのが1924年の『三民主義』なのである」解説, p381
孫文『孫文選集』(社会思想社, 1985)

 茶道もそうですが、これまでもこれからも、日本と中国の関係は切り離せません。漢民族は満州民族(清)に支配され、イギリスに半植民地化される歴史を経ました。権力が漢民族に戻るきっかけとなる革命を起こしたのが孫文であり、その思想が『三民主義』(民族、民権、民生)でした。
 民族主義が世界に紛争をもたらし、民主主義のいきづまりがあり、社会主義が崩壊している現代では、古さは感じます。しかし、当時の中国のプライドを代表し、世界を変えたリーダーシップは参考になります。
 「主義」とは近代の神話でしょう。社会主義にしてもマルクスが科学的に立証しようとしていましたが、広がった理由は神話的だったからでしょう。
 では、これからの神話である「主義」とは何か。資本主義、民主主義、科学万能主義に変わる主義とは何か。誤ると大変な問題を引き起こすわけですが、そろそろと何か生まれる時期なのだと感じています。

□参考ウェブサイト
『孫文選集』
『孫文』

孫文.jpg
posted by 藤沢烈 at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の旅 ★★★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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