2017年08月30日

こども宅食の寄付が目標額に達成しました。(8月30日)

IMG_9155.JPG
こども宅食事業をすすめています。

 RCFも参画している、食品の宅配を通じて低所得家庭につながり、様々な支援を行っていく「こども宅食プロジェクト」。7月20日からスタートして、昨日、当初目標金額の2千万に達したことを報告します。このことで次年度の事業推進の目処もたったことになります。ふるさと納税してくださった皆様に、感謝申し上げます。

「こども宅食」目標額2000万円達成!予想以上の申込みを受け支援拡大へ
https://www.komazaki.net/activity/2017/08/post6353/ 

命をつなぐ「こども宅食」で、1000人のこどもと家族を救いたい!(ふるさとチョイス)
https://www.furusato-tax.jp/gcf/155


 今年度は150世帯を上限として10月より支援開始しますが、450世帯からの申込を頂いており、予想をこえるニーズが集まっています。引き続き寄付をつのり、その金額に応じて支援家庭を増やしていきます。引き続きのご支援を宜しくお願いします。
 なお今月号のForbes JAPAN誌にて、「こども宅食の挑戦!」とのタイトルで6ページにわたって詳細な特集が組まれました。ぜひ手にとってお読み頂ければ幸いです。
 
ForbesJAPAN「新しい社会の変え方」こども宅食の挑戦!コレクティブインパクトとは何か
http://jfra.jp/news/18422


□社会事業コーディネイター日誌(8月29日)
 本日も東京。昼には飯田橋のフローレンスさんオフィスに向かい、こども宅食の広報の一環で、駒崎弘樹さんと対談。こども宅食に共感した理由として、震災時に岩手県で自衛隊が食事提供と同時に避難所の状況ヒアリングを行っていて、困窮者へのラストワンマイルを築き上げた事例があったことを話しました。平時ではありますが、厳しい家庭をにつながるための手法として、こども宅食は今後注目されることになると感じます。
 夕方にはNHKへ。今年は二ヶ月に一回、日曜朝のNHKラジオ「サンデーエッセー」に出ています。今回は福島の農業のいまと支援について語りました。放送日が決まったらまた共有します。
posted by 藤沢烈 at 08:43| Comment(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月29日

東北の水産業・観光業に特化した求人サイトを開始しました。(8月29日)

水産業.png
東北水産観光の求人サイト、はじめます。
 ビズリーチさんとRCFで、東北水産観光の求人サイトを開始しました。
「株式会社ビズリーチは、一般社団法人RCFと連携し、2017年8月28日、求人検索エンジン「スタンバイ」に、岩手県・宮城県・福島県3県の水産業と観光業に特化した求人の特設ページ「東北水産観光特集」を開設します」
スタンバイで東北水産業・観光業の専門人材を募集
http://www.yomiuri.co.jp/adv/life/release/detail/00044608.html

 被災した東北沿岸の中心産業は水産業でした。2011年からここまで、土木建設業を中心とした復興関連業務が雇用を引っ張ってきました。しかし、復興需要はやがてなくなります。東北沿岸が持続可能な地域になるためには、水産業が生まれ変わる必要があります。
 そして観光業。外国人観光客が2000万人を突破するなど、日本全国で観光業は好調ですが、東北だけが伸び悩んでいます。津波や原発事故だけが理由ではなく、東北以外の地域から東北を訪れる観光客はもともと限られているのです。
 東北が復興をなしとげ、さらに新しい地域に変わるためには、東北の水産観光業に事業経験ある方が来て頂き、新しい事業を進める必要があります。皆さんのビジネススキルを、東北の発展に活かしてみませんか。

東北水産観光特集
https://stanby.jp/feature/suisan-kanko


□社会事業コーディネイター日誌(8月28日)
 今日は東京。「不安な個人、立ちすくむ国家」という若手経産省職員によるペーパーをとりまとめた、須賀千鶴さんと、三菱商事の千住さんとランチでした。須賀さんは、災害発生時に物資支援を行うリーダーを今務めているとのこと。先週金曜日に、グーグルさんと緊急期の物資支援についてイベントをやったばかりでしたから、とてもタイムリーでした。今朝のミサイル通過もあって日本全体に緊迫感漂う昨今ですが、何か起きた時の備え、できることを進めます。
 
posted by 藤沢烈 at 07:21| Comment(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月28日

ユーグレナ出雲社長と、福島の可能性を考えませんか。(8月28日)

21055955_484561211909208_5882347687698762781_o.jpg
出雲社長と、10/7-8に現地ツアー。9月19日に説明会があります。

 10月7日(土)から8日(日)に、ユーグレナ出雲社長と共に、福島をめぐるツアーに向かいます。川内村を中心に、福島の地域資源を活かして、福島の復興を支える新しいビジネスを生み出せるか、議論を行うことになっています。これに先立って、9月19日(火)には東京で、出雲社長による講演をメインとした、説明イベントがあります。
 出雲さんの起業にむけた情熱を聞きたい、というキッカケでぜひ参加してもらえればと思います。その上で、福島(フロンティア)で起業することの可能性について知ることにも繋がってもらえればと思います。
詳細・申込みは→
https://www.facebook.com/events/807300609446735

□コーディネーター日記
 昨日は、FVC南相馬・浪江ツアーの二日目でした。双葉屋旅館のおかみさまの話を伺えたこと、HARIOランプワークファクトリー小高を見学し、地域の女性向けの雇用をつくる現場を見られたことが、良かったですね。参加者の皆さんも事業アイデアをいくつも出して頂けて、次につながるツアーにすることができました。東京に戻って、帰りがけにミデッテ日本橋に立ち寄って、桃を1つ購入。そろそろ桃も旬が過ぎようとしていて、2017年の夏の終わりを感じさせます。
IMG_20170827_084646.jpg
小高ワーカーズベースの和田智行さん、双葉屋旅館の小林友子さんと。

posted by 藤沢烈 at 09:18| Comment(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月27日

福島沿岸というフロンティアをめぐる。(8月27日)

IMG_20170826_115738.jpg
請戸小学校跡地にて。


昨日は、一日南相馬でした。
午前中は、小高ワーカーズベースの和田さんに経営についてヒアリング。起業支援のためのハード・ソフト2つの事業を準備されています。その後双葉食堂で淡麗な醤油ラーメンを食べた後は、浪江町の請戸小学校(現在は廃校)へ。半谷栄寿さんが福島沿岸をガイドされる時には、ここからスタートされます。2011年の原発事故の時の様子がそのまま残されているのと、ここから福島第一原発の遠影が見えるからです。その後、浪江でトルコギキョウ栽培を続けるJINの川村さんに、原町にこにこ保育園では白井智子さんに南相馬の保育事情を紹介して頂き、市役所では桜井市長と田林副市長からも7年目の南相馬の今について語って頂きました。その後は、半谷さんが運営する南相馬ソーラーアグリパークにうつり、半谷さん・和田さんにも登壇頂いて、福島でチャレンジすることの想いと戦略について参加者と討議しています。
限られたエリアに、濃密な人と、数々のチャンスがある。"チャレンジ密度"という意味で、福島や東北はやはりおもしろく、可能性があると感じましたね。今日は小高区を舞台に、引き続き起業の可能性を探ります。

IMG_20170826_133909.jpg
にこにこ保育園。


IMG_20170826_150246.jpg
桜井市長の講話。





posted by 藤沢烈 at 07:14| Comment(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月26日

災害緊急時にもとめられる、官民による情報マネジメントとは。(8月26日)

IMG_20170825_123633.jpg
パネリストの皆さんと。

 昨日はグーグルさん、GLOCOMさんと共に、防災関連のイベントを実施しました。
 この取組は、災害時の自治体・企業・NPOの取組をアーカイブするグーグルによるプロジェクト「未来への学び」に関するもの。私は、災害緊急期の官民による情報マネジメントの課題と展望、ということで行われたパネルディスカッションの司会役を務めました。
 パネルは、福岡市の高島宗一郎市長、内閣府防災の米澤審議官、3.11の際に岩手県防災危機管理監を務めた越野氏、ピースボートの上島事務局長といった、災害対応のプロの皆さんに集まって頂いての議論となりました。
 国・県・基礎自治体、そしてNPOがそれぞれの役割と限界を理解しながら、いかに分担を行うか。何より、地域住民の皆さんの関わりが重要であって、動機づけを平時からいかに引き出すかが最大のポイントになると結論づけられていたことに共感しました。
 今回集まった皆さんとの議論を継続しながら、災害時の被災者支援や物資支援という分野で、官民連携でいかなる取組ができるかについて、引き続き検討を進めたいと考えています。福岡市および岩手県の「未来の学び」、自治体の災害対応部門の方にかぎらず、一般の方もぜひ目を通して頂ければと思います。

福岡県福岡市の未来の学び https://miraimanabi.withgoogle.com/municipality/interview-detail-40001.html

岩手県総合防災室の未来の学び https://miraimanabi.withgoogle.com/municipality/interview-detail-40004.html


 さて、昨日の夜は仙台へ移動。プリンを食べていたら、たまたま隣りの席に、旧知の島田昌幸社長が登場。一時間半ノンストップで防災や震災復興について語り合いました。東北新幹線は、基本的に必ず知り合いに出会います。
 今朝は、雨の仙台を常磐線にのって小高へ。復興庁ハンズオン事業で行っている事業型NPOのヒアリングの目的もあって小高ワーカーズベースの和田さんにじっくりヒアリングさせて頂き、その後、フロンティアベンチャーコミュニティの南相馬・浪江ツアーに合流です。堀潤さん率いるガーデンジャーナリズムに、この取組を動画して頂きました。10分の動画も、ぜひご覧頂けると嬉しいです。

https://gardenjournalism.com/project/rcf-fvc/

今回を機に、新たに福島沿岸でチャレンジを始める方が現れますように。


posted by 藤沢烈 at 07:58| Comment(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月25日

札幌で、チ・カ・ホ(札幌駅前地下広場)を視察。(8月25日)

IMG_20170824_143300.jpg
チ・カ・ホで行われていたイベント「クラシェ kuraché」の様子

 昨日は札幌主張。札幌駅前にある地下歩行空間(チ・カ・ホ)の視察が目的でした。
「札幌市は8日、2011年3月に利用が始まった札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)の利用状況と開業効果をまとめた。年間を通じ快適に移動できるようになり、屋外の地上部を含めた15年の通行量は約8万5000人(平日)と開業直前の10年に比べ2.3倍に増えた」
札幌の地下通路「チ・カ・ホ」開業5年で通行量2.3倍 (2016年3月9日)
https://www.nikkei.com/article/DGXLZO98185310Y6A300C1L41000/
 運営している、まちづくり会社の統括マネジャーの内川さんと、白鳥社長に話を伺いました。通行量にとどまらず、周辺地価も10パーセント上昇しているのが印象的。通行量の期待もあって周辺ビルに有力テナントが入り、その影響で通行量も増えるという相乗効果があるようでした。広告事業やテナント事業も堅調に経営されていて、周辺事業者との連携や、まちづくりの担い手育成にも取り組まれています。これこそ、民が担う公だなあ、と思いましたね。
 さて、今日はグーグル社が主催する「未来への学び」勉強会です。福岡市の高島市長、内閣府防災の米澤審議官、311の時の岩手県防災危機管理監の越野さん、ピースボート災害VCの上島安裕さんによるパネルディスカッションのモデレーターを務めます。
posted by 藤沢烈 at 08:09| Comment(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月20日

福島12市町村での取組を、堀潤さんにインタビュー頂きました。

無題.png
堀潤さんと。

 ジャーナリストの堀潤さんとGARDEN編集部井上さんに、福島12市町村における起業支援について、インタビューをして頂きました。

【被災地支援】福島12市町村での起業を応援し、福島から社会を動かしたい
https://gardenjournalism.com/project/rcf-fvc/


 2017年が、福島沿岸にとっていかに節目となっているか。福島沿岸が「フロンティア」であるとして、地域の皆さんが新しい取組を開始していること。そして、よそ者がこの地でチャレンジをおこすことが、何より必要とされていることを話しました。

 堀潤さんと初めてお会いしたのは4年前。その時も、双葉町の避難者支援について語り合ったことを憶えています。新公益連盟にも入って頂けるたり、二回程ラジオでご一緒したり、その後も様々な形で応援して下さっていて、12市町村での新しいチャレンジを共に応援できるのは有り難いですね。

 さて8月26-27日は、南相馬市・浪江町での現地ツアーが行われます。現地の数々の起業家と会えるチャンスでもあります。若干名参加頂けますし、一部参加も可能ですので、関心ある方は下記を御覧ください。現地でお会いしましょう。堀潤さんも、少し顔を出して頂けそうです。

https://fvc-fukushima.com/schedule.html#tour01

posted by 藤沢烈 at 07:24| Comment(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月08日

8月26日と27日、ローカル(地域/福島)でチャレンジしたい方向けのツアーがあります

fvc_6.jpg
前回の福島現地ツアーの一幕。

 8月26日(土)から27日(日)、6年前の原発事故で大きな影響をうけた南相馬・浪江に、現地での新しいチャレンジを考えるためのツアーを行います。

https://fvc-fukushima.com/schedule.html

 26日は白井智子さんに同行頂き、いまも震災の爪痕がのこる浪江町請戸地区を視察。福祉、子ども支援の現場を回りつつ、南相馬市の田林副市長から現地の解説を頂きます。その後は、半谷栄寿さんに案内頂き、現地起業家と交流があります。
 27日は南相馬小高地区の復興をめざす、小高ワーカーズベースの和田代表から事業紹介と視察があります。その後、事業アイデアをお持ちの方は、「南相馬・浪江で取り組むとしたら?」とうお題でアイデアを深めて頂きます。アイデアをお持ちでない方も、グループに分かれて、擬似的に事業を考える機会を提供します。ここには、事業創出のプロである半谷さんに加えて、KIBOWファンドの山中さんにも参加頂きます。
 
 このように福島でビジネスプランを考える濃い二日間、他にはない機会になっていると自信をもって言えます。地域での起業/チャレンジを考える方におすすめですし、そうしたチャレンジを支援したい方、とにかく今の福島を知りたい方、幅広い方に参加頂けるないようになっています。私も二日間ご一緒します。皆さんの参加を、心からお待ち申し上げます。
 申込は→https://fvc-fukushima.com/schedule.html より。

posted by 藤沢烈 at 12:47| Comment(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月24日

"こども宅食"がよく分かる、3つの記事。(7月24日)

DSC_9502.JPG のコピー.jpg
子育て世帯を、こども宅食は支えることができるか。

「こども宅食」が発表されてから4日。お陰様で寄付は800万円弱まで集まっています。
改めて、この事業について理解を深めて頂くために、3つの記事を紹介します。
 
1『見えない貧困に苦しむ1,000人の子どもを救え!文京区長が「こども宅食」でNPOとの協働を決断した理由とは』(7月21日)
http://florence.or.jp/news/2017/07/post18873/


 こども宅食事業は、文京区とのパートナーシップによって成り立ちます。低所得世帯の情報は基礎自治体しか保有していないためです。ただ、文京区は23区の中でも低所得世帯は少なく、離婚率も最も低いとのこと。なのに、一番に支援を行うことを決めたのは何故か。文京区長の成澤さんの考えを、駒崎弘樹さんが引き出しています。

2『子どもの貧困は42兆円の社会的損失!「こども宅食」が挑む、日本の隠れた貧困問題とは』(7月22日)
http://florence.or.jp/news/2017/07/post18966/


 「日本では7人に1人の子どもが貧困状態にある」。報道で目にしたことがある方は多いと思いますが、同時に「本当かな?」と実感を持っていない方も少なくないと思います。その背景には、貧困状態が「見えづらい」現代社会の課題が潜みます。この記事を通じて、改めて21世紀の日本社会が抱えている貧困とは何か、考えてみてほしいと思います。

3『「寄付金を、全て子ども達のために使いたい」 〜「こども宅食」が「ふるさと納税」にこめた思い〜』(7月23日)
http://florence.or.jp/news/2017/07/post18983/


 こども宅食事業では、「ふるさと納税」を事業の財源としています。「寄付先の地域」と「寄付の使いみち」を、寄付者が指定できるというメリットがあるためです。同時に、本来は有効な寄付手段であるはずの「ふるさと納税」が返礼品合戦に陥ってしまった、そんな状況に一石を投じたい想いもあります。

 記事を読んで関心をもって頂いたみなさま、ぜひ、こども宅食事業への寄付はじめ、支援を検討頂ければ幸いです。

ふるさと納税寄附による支援を検討してくださる方は・・
https://www.furusato-tax.jp/gcf/155

企業による食材提供、情報発信、ボランティアを検討してくださる方は・・
https://www.furusato-tax.jp/gcf/155#alternatives

こども宅食 twitter
https://twitter.com/kodomotakushoku


posted by 藤沢烈 at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月21日

こども宅食、3つの仕組み。(7月20日)

笘・SC_9629.jpg のコピー.jpg
社会が子どもたちを支える。

 低所得の家庭に、ふるさと納税と企業支援により食材を定期提供する「こども宅食」プロジェクトがスタートしました。

食料を直接手渡す「こども宅食」は、「7人に1人が貧困」の子どもたちを救うのか(buzzfeed)
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/children-takushoku?utm_term=.pbX1AzLmMW#.cl2mkXlda7


 この事業を成り立たせるための仕組み/仕掛けは3つあります。

 一つ目は、食材によるアウトリーチ型の支援であること。
 日本の「子どもの貧困」は見えにくい社会問題です。着るものは小奇麗ですし、スマートフォンを保有する割合は一般家庭と同じです。しかし教育費はかけられておらず、朝食を抜く割合が高いなど、食事にお金をかけられていません。周囲やNPOが貧困家庭を見つけにくい状況があります。唯一市役所は貧困状況を把握していますが、公平性の観点とこの問題を取り上げる世論や議員が少ないために、直接支援は限られています。
 「こども宅食」は、文京区から低所得世帯に情報提供していただき、希望する家庭へ米・調味料・飲料を定期的に配送します。食材提供と同時に、各家庭の悩みごとを把握し、必要に応じて専門機関につなぎます。東日本大震災の時にも、岩手県では避難所へ自衛隊が食事を提供する際に、健康状況の把握を行いました。誰もが必要な食材を届けることを通じて、厳しいご家庭にダイレクトにつながることができるのです。
 
 二つ目は、ふるさと納税による支援であること。
 ふるさと納税は、本人負担がほぼ無い形で、自治体に寄附できる仕組みです。しかし、高級牛肉や蟹といった返礼品目的での寄附が目的になっていることで批判が相次いでいます。
 「こども宅食」は、返礼品はありません。自分への利益のためではなく、厳しい状況の子ども達に向けた寄附となります。文京区長が昨日の記者会見で強調していましたが、ふるさと納税の在り方への問題提起になる取組です。

 三つ目は、コレクティブインパクト型の支援であること。
 行政が情報提供し、NPOが支援を行います。ここに、企業の強みが加わります。食材を扱い、低所得世帯に配送しますから、保管や運送は専門的に行われる必要があります。西濃運輸さんが全面協力頂けることで、行政とNPOだけでもできない、高度なオペレーションを組むことができます。また日本ファンドレイジング協会が事業評価を担っています。今回の取組で、貧困家庭層に実際につながり、問題解決を果たせるのか。社会的インパクトに対する投資対効果は高いのか。当初からその仕組を織り込むことで、社会や連携する行政・企業への説明責任を果たします。

 今回の事業は、フローレンス駒崎弘樹さんの発案とリーダーシップにより、文京区、キッズドア、JFRA、西濃運輸さんが連携して進められています。当初資金は村上財団、日本財団。食材提供はキリン、アルファフーズ、フードバンク山梨、おてらおやつクラブなど10の企業・団体が担ってくださります。RCFは主に企業連携を担当しています。この画期的な社会的事業に一メンバーとして参画できたことを誇らしく思いますし、堅実に職務を果たしたRCF職員に感謝したいと思います。また寄附してくださった方、有難うございます。
 何より、厳しい状況におかれるご家庭の生活環境が改善するべく、まずは今年度しっかり成果を出し、文京区での事業を継続させるとともに、他地域でも同様の展開を広げていきたいと考えています。個人的にはやはり、いまだ厳しい状況がつづく東北被災地域での事業をぜひ模索したいと考えています。
 
ふるさと納税寄附による支援を検討してくださる方は・・
https://www.furusato-tax.jp/gcf/155

企業による食材提供、情報発信、ボランティアを検討してくださる方は・・
https://www.furusato-tax.jp/gcf/155#alternatives

こども宅食 twitter
https://twitter.com/kodomotakushoku

ふるさと納税で子どもに食品を(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170720/5273511.html


以上
posted by 藤沢烈 at 06:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月14日

ローカルキャリアとは。(7月14日)

IMG_20170714_065007.jpg
釜石・根浜海岸の朝。

  昨日は、地域・人材共創機構の釜石での合宿に参加しました。この機構について、5月のキックオフの時に書いたブログを参考にしてください。

『地域・人材共創機構のキックオフ』
http://retz.seesaa.net/article/449926612.html


 今回の合宿では、参加五団体の取組の共有と議論が行われたわけですが、「ローカルキャリア」が大きなテーマとなりました。
 復興や地方創生の文脈の中で、「地域で仕事をすること」が質的に変わりつつあります。以前であれば「自然豊かな場所でゆっくり過ごしたい」という文脈だったのが、「地域で自分の能力を発揮したい」という文脈に変わり、キャリアの1つとして見なされつつあります。ただし、真に「キャリア」になるためには、地域で一定期間働くことで、再び都市や企業に戻ったり、他の地域でも活躍できるなど、次のキャリアが広がる必要があります。
 20-30代のうちは仕事を通じてスキルを得る。40代からはスキルを総動員して新しい仕事を切り開くべき、と言われます(※1)。地域での仕事を通じて、若手は多様な"言語"を習得できます。行政、地域住民、事業者、外部支援者などの多様なプレイヤーとの仕事を求められるからです。またキャリアを積んできたシニアは、地域がかかえる混沌とした課題に対して、全人格的に対応することが求められます。いずれにとってもキャリア上の重要な機会となる可能性があります。
 ただし、地域での仕事が何でもキャリアになるわけではなく、個人、組織、地域に対しての枠組みが必要です。地域・人材共創機構として、各地域がローカルキャリアもモデル地域になることをめざし、またその知見を社会に共有することを目指したいと考えています。

※1 大人のインターン?100年人生を生き抜く40歳の働き方
https://newspicks.com/news/2351989/
posted by 藤沢烈 at 09:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

NPOと社会的企業の求人情報提供プロジェクト、再開。(7月13日)

IMG_20170711_184534.jpg
郡山にて。(7月11日)

 リクルートキャリアさんと新公益連盟による、企業人のNPO/社会的企業への転身をサポートするプログラム「B to S プロジェクト」、昨日より第四クールがスタートしました。いずれも魅力的な14団体の求人情報が掲載されています。

B to S プロジェクト
http://btos-project.com/organizations/


 この取り組みの意義は、将来性ある非営利団体が集積していることにとどまりません。団体側も、経営陣や人事担当者がリクルートキャリアの採用ノウハウを得る機会があり、必ずしもNPOに知見がないが専門スキル/キャリアを有する人材を採用するための方法論を学ぶことができるのです。
 RCFとしても、プロジェクトに参加しています。同時にリクナビでの募集も開始しましたので御覧ください。

社会の課題から未来の価値をつくる社会事業コーディネーター
https://next.rikunabi.com/company/cmi3275942005/nx1_rq0014838170/

 こうしたプログラムを推進してくださる、リクルートキャリアの黒坂さん、沼尾さん、また立ち上げ時にお世話になった水谷さん、小澤さんに心から感謝申し上げます。
 
posted by 藤沢烈 at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月15日

J -waveに出演してきました。(6月15日)

IMG_20170614_103655.jpg
J-waveにて。

 昨日は、J-waveの番組「PICK ONE」にスタジオ出演して参りました。NewsPicksとの連動番組であり、私がPickした記事を元に番組を展開。その内容は数時間後にNewsPicksで紹介・・という意欲的な取り組みです。

Airbnbの支援プログラムから、深刻化する"環境難民"を考える
https://newspicks.com/news/2305705/


 紹介した記事は、Airbnbによる難民支援プログラムについて。これまで、災害が発生した際に被災者に無償で宿を提供するマッチングをAirbnbは勧めていましたが、これを常時行うことにしたのです。J-waveは今週はエコロジー(環境)をテーマとした番組編成にしています。気候変動による避難民ももちろん対象ですから、この記事を取り上げました。国際機関の調査によれば年間2400万人の環境難民が存在していて、温暖化にともなって30年後には1億人を越えるとのことです。難民といえば紛争地域をイメージするものですから、環境を原因とした難民が増えていることは気づいていませんでした。
 さてこのプログラムは実は日本では開始されていました。一年前の熊本地震で、このマッチングプログラムを実施したのです。また、連携をかわした釜石市でも、次に何か災害が起きた際には、無償プログラムを行う予定にしています。災害大国日本において、Airbnbによって行政よりも素早く住宅を提供する・・そんな世界も実現できそうです。
 
posted by 藤沢烈 at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月14日

高校一年生だった若者たちが官僚に。(6月14日)

IMG_20170613_091412.jpg
国家公務員研修所にて。

 昨日午前中は、今年から国家公務員になった方々への研修の講師を務めました。

初任行政研修(人事院)
http://www.jinji.go.jp/kensyusyo/kensyuu/course-syonin/index.htm


 私の題は「企業・NPOと連携による行政施策推進」。東日本大震災では、多くの企業・NPOが東北に関わり、地域と繋がりながら復興に貢献しています。実例を紹介しつつ、行政官として企業やNPOにいかに関わるかを考えてもらいました。
 「2011年は何歳だった?」と聞くと、「高校一年生でしたから、16歳です」との返事でした。多感な時期に2011年を同時代体験した若者たちが、社会で出始めているのだな・・と考えさせられました。
 ミレニアル世代または震災世代の若者に、社会をいかにバトンタッチしていくのか。自分の分野としても、考える時期になりつつあります。

※本日6月14日am11:10-11:20にJ-wave(FM81.3)に出演します。NewsPicksと連動したPick Oneというコーナーです。よろしければ視聴下さい。

posted by 藤沢烈 at 06:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月12日

7月2日、DODAソーシャルキャリアフォーラムに出展します。

無題2.png
DODAソーシャルキャリアフォーラム

 ソーシャルセクターへの転職・プロボノのマッチングに向けたイベントを、今夏もインテリジェンスさんに実施頂けます。新公益連盟として後援させて頂き、登壇する方や参加団体の多くが新公連加盟団体となっています。RCFとしても登壇します。
 今回は社会的投資についての一線の話が聞けますし、現場のNPO団体を一気に知ることができる、他にない機会です。転職・プロボノに関心がある方はもちろん、NPOセクターについて広く理解したい方も、ぜひ起こし頂ければと思います。

DODAソーシャルキャリアフォーラム2017〜ソーシャルビジネス×社会的投資の未来〜
日時:2017年7月2日(日)13:00〜17:00
場所:ベルサール新宿セントラルパーク
詳細・申込み: https://doda.jp/event/socialcareerforum2017.html
プログラム
「ソーシャルビジネス×お金~社会的投資の展望」 鵜尾雅隆氏
「ソーシャルビジネス×評価〜NPOに求められるアカウンタビリティ〜」 鵜尾雅隆氏・工藤七子氏
「ソーシャルビジネス×経営〜社会課題解決をビジネスとして成長させるために〜」 小沼大地氏・岡本拓也氏
参加団体・プレゼンテーション
NPO法人発達わんぱく会/認定NPO法人3keys/認定NPO法人サービスグラント/一般社団法人日本障がい者サッカー連盟/NPO法人日本ファンドレイジング協会/株式会社a.school/NPO法人国境なき医師団/一般社団法人ワカツク/認定NPO法人育て上げネット/NPO法人ADDS/NPO法人ピースウィンズ・ジャパン/NPO法人AfriMedico/一般社団法人リディラバ/一般社団法人RCF/認定NPO法人東京コミュニティスクール/認定NPO法人フローレンス/認定NPO法人カタリバ/認定NPO法人Teach For Japan/NPO法人クロスフィールズ/株式会社キズキ/NPO法人キッズドア/認定NPO法人ACE/認定NPO法人Living in Peace/NPO法人ぐるぐる応援団

posted by 藤沢烈 at 07:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月10日

南相馬のNPO法人の不祥事について。(6月10日)

IMG_3679.JPG

NPOセクターにおいて、大変残念な事件が明らかになりました。
「南相馬市は8日、指定管理者として同市屋内市民プールを運営する認定NPO法人「フロンティア南相馬」の前代表理事の男性(40)が、プールの利用料約350万円を着服したと発表した。被災地の子ども支援にも取り組んでおり、同法人によると、前代表理事は事業収益や寄付金の一部約650万円も着服したとみられ、着服額は総額約1000万円に上るという。市は前代表理事の刑事告訴を検討している」
前代表理事が350万円着服 南相馬のNPO、総額は1000万円か
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170609-178904.php

 NPO法人は、これまでも不祥事を起こしています。「企業が不祥事を起こしても、"株式会社が不祥事を起こした"とは報じられない。NPO法人が不祥事を起こした時にニュースになるのは不公平ではないか」と言う方がいます。その意見に私は明確に反対です。
 非営利事業の非課税、個人や企業からの寄付、様々な補助金・・NPOは多くの優遇があります。まして認定NPO法人の場合は、寄付に対する大きな税制優遇もあります。それゆえに、社会に対しての大きな責任も持ち合わせているからです。
 東日本大震災において、非営利組織は400億弱の寄付を頂いて、活動を続けてきました(※1)。多くの団体は堅実に役割を果たしましたが、けして少なくない問題も発生しています。行政の役割に限界がある中で、相対的にソーシャルセクターへの期待が高まっています。休眠預金の活用が始まれば、毎年数十億という規模の財源がNPOに投じられることになります。いかにNPOの不祥事を未然に防ぐか。直ちに検討を始めなければ、NPOセクターの信頼が失墜すると感じています。
 新公益連盟においても、不祥事を防ぐための指針づくりを検討してきたいと思います。

※1 「東日本大震災における災害寄付の実態と課題」(中嶋貴子)
http://www.osipp.osaka-u.ac.jp/archives/DP/2014/DP2014J007.pdf
posted by 藤沢烈 at 08:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月09日

日本ファンドレイジング協会さんのトークセッションに登壇しました。(6月9日)

IMG_20170608_191051.jpg
JFRAさんのトークセッションにて。

昨晩は、日本ファンドレイジング協会さんの通常総会後に行われたトークセッションに登壇して参りました。

「未来」を感じる。トークセッション2017−ファンドレイジング、ソーシャルセクター、地域の「未来」を語る−
http://jfra.jp/event/16957


 鵜尾雅隆さんの軽快な司会進行のもと、新公益連盟事務局長の立場で「ソーシャルセクターの未来」についてコメントしました。NPOだけでなく企業、行政、プロフェッショナルといった多様な立場のファンドレイザー(寄付支援者)が100人集結。皆さんの発言を伺っていても、根にある志を感じられていて、公共をささえる新しいコミュニティがファンドレイジング協会さんの周りに生まれつつあることを感じられました。
 新公益連盟は、現場の社会課題解決を担う団体ばかりが80集まっています。ファンドレイザーの皆さんの期待に応えられるよう、支援の受けてとなる非営利組織を一つずつでも増やしていきたい、そう感じた夜でした。
posted by 藤沢烈 at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月08日

6月20日に復興CSRについての記念シンポジウム開催。

IMG_20170604_111559.jpg
葛西臨海公園にて。


 河北新報が、年初から「トモノミクス」という名前で復興CSRについての大型連載をして頂いています。その集大成として、6月20日に記念シンポジウムが仙台で開催されます。復興行政において、一貫して大手企業による東北支援を応援してくれた岡本全勝さん(前・復興事務次官)が基調講演。またキリン社による復興支援を長くリードされていた野田さんや、企業と東北をコーディネートし続けるJEBDA鷹野さんがパネリストとして登壇されます。
テーマは「トモノミクスが拓(ひら)くあした 被災地と歩む企業」。震災から7年目に入った復興CSRの姿から、本業を通じて社会課題に向き合う企業の在り方、経済社会の展望を考える。
 基調講演は、前復興庁事務次官の岡本全勝(まさかつ)内閣官房参与が講師を務め、東北の被災地で展開されたCSR活動の重要性を語る。
<復興CSR>在り方探る 20日フォーラム
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201706/20170606_13023.html

 震災復興を通じて、日本社会が得られたことの1つは、企業が地域・社会課題に本業を通じて関わることが一般化したことです。その背景に何があり、今後の展望は何か。こうした点をご理解頂く上でも、ぜひシンポジウムに足を運んで頂ければと思います。
posted by 藤沢烈 at 06:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月30日

新公益連盟が塩崎大臣とイクボス宣言。(5月30日)

18738362_1563642180376063_2495641115516409218_o.jpg
新公益連盟によるイクボス宣言。

 新公益連盟の加盟団体が、厚生労働省の塩崎大臣とともに「イクボス宣言」を行いました。
「「イクボス」とは、『育児と仕事との両立を応援する上司』を意味する言葉。29日、子育て支援などを行う70以上のNPOでつくる団体・「新公益連盟」が塩崎厚生労働相を訪れ、「イクボス」を増やして子育てしやすい社会にしようと訴えた」(日本テレビ, 5月29日)
http://www.news24.jp/articles/2017/05/29/07362776.html

 職員の仕事と生活の両立を目指すことは、共働きが当たり前になった現代では必須です。非営利団体では長時間労働が横行していた時期もありました。RCFでも、震災直後の1-2年は20時や21時まで残業することや、土曜勤務が当たり前でしたが、この2-3年で切り替えることができ、平均残業時間も10時間強に減らすことができました。
 社会変革を目指す非営利組織だからこそ、「イクボス」のような考え方が必要な時代です。そうした考えに心から賛同できる団体が、非営利組織でも増えていることが、改めて喜ばしく感じました。

※駒崎さんのfacebookエントリーも是非お読み下さい。

posted by 藤沢烈 at 07:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月27日

ザッカーバーグ、ミレニアル世代、そして日本の震災世代 (5月27日)

IMG_20170511_105314.jpg
もう5月も終わりです。

 マーク・ザッカーバーグによる、ハーバード大学卒業式の祝辞が話題になっています。

"Facebook Founder Mark Zuckerberg Commencement Address | Harvard Commencement 2017"
https://www.youtube.com/watch?v=BmYv8XGl-YU
「ザッカーバーグのハーバード卒業式スピーチが感動的だったので日本語訳した」
https://keizokuramoto.blogspot.jp/2017/05/blog-post_74.html


 全てのスピーチを通じて、ミレニアル世代が自分だけでなく、世界をいかに変えようとしているかを語っているのが印象的でした。
 今日、僕は「目的」について話します。しかし「あなたの人生の目的を見つけなさい的なよくある卒業式スピーチ」をしたいわけではありません。僕らはミレニアル世代なんだから、そんなことは本能的にやっているはずです。だからそうじゃなくて、今日僕が話したいことは、「自分の人生の目標を見つけるだけでは不十分だ」という話をします。僕らの世代にとっての課題は、「”誰もが”目的感を人生の中で持てる世界を創り出すこと」なのです。(中略)
 僕らは何を待ってるんですか?「僕らの世代の課題」に取り組むべき時です。数百万人の人々をソーラーパネルの製造と設置に巻き込んで、気候変動問題を止めるというのはどうでしょう?すべての病気についてボランティアを募って彼らのヘルスデータと遺伝子データを集めるというのは?今日僕らは病気になる前に診断して対処するよりも50倍以上もの費用をかけて治療をしています。そんなことは馬鹿げていますね。なんとかしましょう。オンラインで投票できるようにして民主主義を現代化するというのは?あるいは教育を個人化してすべての人が学べるようにするのは?
 これらの課題はもうすぐ手が届くところにあります。すべての人に役割を与えるプロセスの中で、キッチリ全部実現させてしまいましょう。ただ「進歩」を実現するためだけでなく、多くの人のための「目的」を創り出すために。

 ミレニアル世代とは、2000年(ミレニアル)以降に成人を迎える世代のこと。情報リテラシーに優れ、多様な価値観を受け入れ、仲間との繋がりを大事にし、社会問題に関心が強いと言われます。ザッカーバーグ(1984年生)はその象徴的な存在であって、今回の祝辞はミレニアル世代とは何かを示した、歴史的なスピーチとなるでしょう。
 日本でいえば、阪神大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)を若い時期に経験した世代にあたります。いま活躍している30代の若手首長は、阪神大震災をきっかけに社会的意識にめざめたと話します。小泉進次郎さん(1981年生)は311のことを「戦争を知らない僕らの世代にとっては、戦争に匹敵する価値観から揺さぶられる歴史的な出来事だった」と話します。私自身も、阪神大震災のときに二十歳を迎えたばかりであり、価値観が代わり、だからこそ東北に向き合い続けています。私は日本で震災を期に価値観をかえた世代を震災世代と呼んでいます。
 すべての人が価値をもっている社会にする。ミレニアル世代が、この世代としてのミッションを達成できるのか。私自身は、日本において、震災世代が課題に向き合い、そして解決するためのサポートをし続ける存在でありたいと考えています。


posted by 藤沢烈 at 07:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする