2016年07月02日

日本青年会議所サマーコンファレンスに、7/16登壇です。

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サマーカンファレンス2016に登壇。

 全国の青年会議所(JC)が、その運動を全国に発信する大会が毎年開かれていますが、そこに登壇することになりました。 

「次世代アントレプレナーの夜明け〜ビジネス・リデザイン〜」
日時:2016年7月16日(土) 16:55〜18:00
委員会名:次世代アントレプレナー育成委員会
開催場所:パシフィコ横浜 メインホール
http://summerconference.jp/forum-16-jisedai.html

 お世話になっている、仙台市の伊藤副市長との対談形式で、全国で広がりつつある社会的事業の流れについて、共有できればと考えています。会場にいらっしゃる皆様、宜しくお願い致します。
 今日は今日で、グロービスさんによる「あすか会議」に、ETIC宮城さん、ジャパンギビング佐藤大吾さん、コモンズ投信渋澤さんとパネルトークです。折角浜松にいきますから、少し早い土用丑の日としたいと思います。

[読書1721旅]『JCの夏』(稲垣毅夫,1983)★3
「七年間のJC生活を振り返ってこういった。『たくさんの仲間と出会ったが、全体的な印象では言うことは立派だが、行動が一致していない。それでも何人か、キラッと光るすばらしい人に出会うことができたのが一番大きな収穫でした』」p217
 JCさんのイベントに出るということで、読みました。青年会議所はもちろん知っていましたが、その組織と運動がいかに生まれてきたか知ることができて、有益でした。JC出身で政界に進出した方は数多くいますが、最も有名な方は麻生太郎元首相のようで、日本青年会議所の会頭に非主流派から立候補し当選しています。東北や熊本地震でもJCさんは各地で活躍されていました。NPOとの連携はまだまだ課題ですね。

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2016年06月30日

能登は、料理人の聖地となるか。/『まちで闘う方法論』★4 (6月30日)

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七尾市役所にて、サードキッチンプロジェクトの記者発表。

 石川県七尾市で、能登の生産者と料理人がつながって新しい価値/文化を生む「サードキッチンプロジェクト」が始まります。

都市部の料理人と交流、七尾 若手漁師、農家が新団体(北國新聞, 6月30日)
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20160630102.htm

サッドキッチンプロジェクトfacebookページ
https://www.facebook.com/third.kitchen.project/posts/256057121430506


 キリングループが、東北以外でも地域活性化を進める第一弾のプロジェクトです。キリン側の企画・推進を担当していて、七尾市の森山明能さんに現地コーディネイトをお願いしながら、時間をかけて準備してまいりました。(私もときどき能登にお邪魔しました)
 能登は近距離に海山の幸が豊富に詰まっていて、食材を追求する料理人(シェフ)にとって天国のような場所です。そうした地域の強みが認知され、能登・金沢が食の地域としてさらにレベルアップすることを目指しています。
 能登の活性化をリードできる存在になるか、プロジェクトにご期待頂ければと思います。

[読書1720旅]『まちで闘う方法論』(木下斉, 2016)★4

「地域活性化とは『稼ぐこと』であり、地域活性化を牽引する人材というのは『地域を稼げるようにできる人材』であるということです」p3
「日々の積み上げによる自分の成長なくして、地域の再生などは不可能であると思っています。だからこそ、適切な『まちで闘う方法論』が必要なのです」p4

 地方創生の雄、木下斉さんの近刊です。「地域活性とは、経済的に自立していること」という哲学を背景に、まちづくりに取り組む姿勢をとことん詰め切った一冊です。これからまちづくりに関わろうとしている方にぜひ手に取って頂きたい本です。「稼ぐ」ことの必要性は、実はNPOでも同じです。なぜなら、社会課題解決は必ずしもすぐに実現することはなく、山を少しずつ上る必要があることであって、そのために経済的な自立が必須だからです(もちろん、稼ぐことが目的化してはいけませんが)。


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2016年06月28日

福島での求人支援事業に参画します。(6月28日)

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福島民報の記事になりました。

 原発事故で避難生活が続く、福島沿岸12市町村にたいしての新しい支援枠組み(スキーム)へのRCFの参画が決まりました。現在、12市町村では帰還しての事業再開が少しずつ増えていますが、そこでの人材支援が行われることになります。詳しくは、福島民報の次の記事をご覧ください。

避難12市町村 事業者の人材確保支援 官民合同チーム(福島民報, 6月27日)
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2016/06/post_13879.html


 岩手・宮城と同じように、福島でも事業者の最大の課題は「人材の確保」です。しかし、東北の中小事業者は体系的に人材採用する経験が多くはありません。ましてや、福島沿岸は地域の外への避難者も多く、人材確保は容易ではありません。RCFは「WORK FOR 東北」などで人材支援の経験もありましたから、ビズリーチさんによるこの枠組みに参画させて頂くことになりました。
 今後、事業者一つ一つを回らせていただき、人材ニーズを深く理解した上で、福島内外への求人を進めていきます。良い方をおつなぎすることで、事業が発展し、雇用がさらにうまれ、そうして福島沿岸が持続可能(サスティナブル)な地域になるよう、全力でお手伝いしていきます。

[読書1719旅]『ビル・エモットと語る 日本再生と地域創生』(就実大学経営学部, 2015)★3
「日本の再生のために必要なこととはオープンであること、そして日本に最良で最も先進的な世界の考えを進んで取り込み、それを局地的な要求に適応させることが必要です」p13
「昔、たった300藩でこの国を運営していたのが、これだけ交通が便利になった今でも1742の市町村があるのです。これはもともと明治政府になったときに、地方に力を持たせないように一つの藩を10以上に分割しました」p59
「これからすべての上場企業が『一社一村運動』で中山間地域を元気にするんだという意識になって、そこにマーケティングのアイデアとお金を出してくれると、一気に地方創生が始まるのではないかなと思います」p89

 バブル崩壊を予測した「日はまた沈む」でベストセラーになった英国出身のジャーナリストの講演と、岡山の皆さんの講演録です。G1でお世話になったストライプインターナショナル社の石川康晴社長の話に共感。特に、「一社一村運動」は私も東北で使っていましたから、石川社長も使われていたことに少し興奮しました笑。企業版ふるさと納税も始まる中、一社一村運動、進められないかなあ、と思っています。
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2016年06月27日

7月2日は、あすか会議に登壇です。/『未来のために何をなすべきか?』★3 (6月27日)

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紫陽花の季節もそろそろ終わりです。

 グロービスさんによる年一回のカンファレンス、「あすか会議」が浜松で行われますが、その分科会のパネリストとして参加します。ETIC宮城治男さんがモデレーターで、ジャパンギビングの佐藤大吾さん、コモンズ投信の渋澤健とともに、次のタイトルでじっくり議論します。
「ソーシャル化する社会の新たな資本主義」
 認証NPO法人は今や5万件を超え、新しい公共の担い手として、様々な社会問題の解決に取り組んでいる。一方、ソーシャルメディアの普及によってCtoC経済が広がり、JustGivingをはじめとするクラウドファンディングが新たな資金調達の方法として浸透しつつある。従来の貨幣価値だけでは測れない新たな資本主義と互助システムの出現は、我々の住む社会をどのように変えていくのだろうか。より良い社会の実現に向けて、企業と行政、NPO、そして個人がとるべき行動を議論する。
http://aska.globis.ac.jp/program/aska2016.html
 「ソーシャルメディア」「社会的投資」「クラウドファンディング」、一方で「英国のEU離脱」「グローバリゼーション」「人工知能やIoT」といった要素は深い文脈(コンテクスト)でつながっています。単純にNPOや社会起業家の今を伝えるだけではなく、社会の変化における位置づけが見えてくるような議論ができればと思います。

[読書1718旅]『未来のために何をなすべきか?』(ジャック・アタリ, 2016)★3
「企業の戦略の中心に、未来の世代の利益をつねに据えること、それがまずは企業自身、そしてすべての人々の利益になる」p80
「積極的経済学を牽引するイニシアチブは、企業の社会的責任をはじめとして、さらには貿易の均衡、公共サービスという重要な役割を通じて、社会的企業家から、社会的な責任を担っている投資家にかけて、いたるところにすでに存在している」p124

 フランスを代表する思想家ジャック・アタリは、「積極的経済」(SOCIETE POSITIVE)というコンセプトを作り、オランド大統領に提言し続けています。政府、地方行政、企業、投資家、NPOといったプレイヤーが長期的視点と社会性を持ち行動すべきとの考え方です。企業によるCSR/CSV、NPOの存在、それらを支える行政や投資家。まだまだ日本では別々に議論される内容が、統合的に整理され、国家のトップに伝えられている点に改めて驚かされます。日本での議論も、そろそろ追いつきたいところです。



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2016年06月26日

G1・KIBOWソーシャルアワード2016授賞式の様子/『最強のふたり』★4 (6月26日)

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釜石線の車窓風景。

先日、G1・KIBOWソーシャルアワード社会起業家部門を受賞したとお伝えしました(※1)。この授賞式の模様が動画で紹介されています。

G1・KIBOWソーシャルアワード2016 授賞式
http://globis.jp/article/4470


 twitterではかなり拡散されていますが、もちろんSEKAI NO OWARIのFukaseさんが出ているためです。そちらのファンには多少顔を覚えて頂けました笑。お話しさせて頂いた時は、熊本地震から自衛隊が撤収した頃。これから、災害の問題が「見えなく」なるため、東日本大震災をはじめとした過去の震災を例に、一歩先を観ながら支援を行う必要がある。またG1に集う政財界の皆様の力が必要・・とお伝えしました。

※1 G1・KIBOWソーシャルアワードの受賞 (藤沢烈BLOG)
http://retz.seesaa.net/article/438492142.html 


[映画1717旅]『最強のふたり』(フランソワ・キリュゼ主演)★4
 土曜の夜に自宅で見ました。パラグライダー事故で首から下が麻痺となった大富豪と、貧困家庭の生まれで失業中の青年のストーリー。障害者に対して、悪い友人のように接する青年の姿勢に、次第に富豪やその住人たちが心を開いていきます。その過程から、「弱者に対しての善意」が時に人間性を奪っているのではないか、という主題が浮かび上がってきます。映画をみていて、やはり考え方のは乙武さんのことでした。まったく背景は異なりますが、弱者に対しての善意の視点が、結果的に乙武さんの社会性を奪ってしまいました。支援とは何か。善意とは何か。考えさせられます。


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2016年06月25日

アートと復興。(6月25日)

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長谷部貴美さん、谷澤邦彦さんと。

 ホワイトシップの長谷部貴美さん、谷澤邦彦さんとお昼をご一緒しました。ホワイトシップは、アートを通じて個人や組織の変革を促しているチームです。McKinsey時代の同僚がサポートしていたことで、10年程前から縁がありました。最近、実はRCFとホワイトシップが徒歩10秒(!)にあることを知り、あわててご近所ランチを企画したのです。最近はハーバードビジネスレビューでも連載されているのでご存じの方も多いと思います。
 復興におけるアートの意義について随分と話し込みました。震災後、緊急避難期(いまの熊本がそうです)では、『災害ユートピア』で描かれたように被災者の中では強い連帯感が生まれます。しかし、その後は被災者の中で差(避難所から出る人出ない人。被害が大きい人小さい人)が目につくようになり、むしろ疎外感が強まります。たとえば熊本地震では隣の家同士でも被害レベルが全く異なり、見舞金の額の少しの違いで、強い不満がうまれ、人の心が分断されたような状況になります。福島でも、避難指示の線の引き方でコミュニティに分断が生まれました。
 この状態は、金銭や議論では解決しません。その時に、アートが大きな力になることがあります。お二人も郡山で高校生にもプログラムを提供し、原発事故の影響もあってか引きこもりがちであった学生の生活に変化が生まれたこともあるそうです。
 NPOにとっても、アートは大きな可能性をもちます。NPOが抱えてしまう問題に「支援の目的化」があります。本来は、被災者の生活再建が目的で、支援は手段です。それが、支援を続けることが自己目的化し、被災者を固定化してしまうことがあるのです。自分達の取り組みや営みの本質とは何か?に目を向ける作用がアートにはあります。私の知人のNPO経営者も、ホワイトシップに通い続けて、自分達の事業や組織の社会的意味を問い直し続けているようです。
 RCFや新公益連盟におけるアートの可能性は何か。考えさせられるお昼のひと時でした。
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2016年06月24日

復興キーパーソンの話を、7月23日に、聞いてみませんか。/『規制の虜〜グループシンクが日本を滅ぼす』

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雨の釜石にて。(6月23日撮影)

 岡本全勝・前事務次官はじめ、復興関係のキーパーソンが一堂に会し、これまでの復興を振り返り、これからの復興を考える機会が7月23日に用意されました。全勝さんが政府をリードしてきた5年間を聞く機会はなかなかありません。ぜひお越しください。
他には、東の食の会の高橋大就さんや、ふたば未来学園副校長の南郷市兵さんも参加されます。RCFからは、私がモデレーターを務めるのと、RCF釜石マネジャーの山口里美、双葉町復興支援員の安谷屋貴子が参加します。

2016年7月23日(土)13:00〜15:30 (受付開始12:30)
場所 慶應義塾大学三田キャンパス 東館6階 G-SEC Lab

基調講演「東日本大震災から5年:復興の成果と課題,そして未来」
岡本全勝氏(内閣官房参与、福島復興再生総局事務局長、前・復興庁事務次官)

パネルディスカッション「復興を支えるしくみづくり」
パネリスト:岡本 正氏/高橋大就氏/宮川祥子氏/龍治玲奈氏
モデレーター:藤沢 烈氏

パネルディスカッション「復興の道をともに歩む」
パネリスト:安谷屋貴子氏/南郷市兵氏/細川星児氏/山口里美氏
モデレーター:大久保和孝氏

詳細・申し込みは→https://www1.gsec.keio.ac.jp/secure/participant/register_start/117/1

[読書1716旅]『規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす』(黒川清, 2016)★4
「福島第一原発事故の当事者である東京電力のトップだった清水氏が、『もしあれがなかったらと思うとゾッとする』とまで明言した免震重要棟を、九州電力は『重要な根拠』も示さずに、『不要』と判断した」p5
「政府は、国民を守るために必要な規制を産業界等に入れなければいけない。だが、規制機関が『規制の虜』になると、被規制産業の利益の最大化に傾注するよう、コントロールされてしまう」p146

 国会事故調の委員長をされた黒川清先生による一冊です。原発事故に対して、衆参両院を巻き込みながら、憲政史上初の独立調査チームを創り上げるプロセス。原発事故の裏側に潜む、日本社会の根源的な問題を「規制の虜」であると喝破する視点は、事故から5年たった今こそ必読の内容です。それにしても、国会事故調と黒川さんがもつ視点が日本社会では議論されていない様子が残念でなりません。


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2016年06月23日

被災市町村がつながりあう復興へ。(6月23日)

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釜石にて。(6月22日撮影)

 釜石にいました。女川町の須田町長が沿岸視察で釜石に来られているとのことで、私も同席しました。女川の城井政策調整監・山田室長、釜石の田中副市長、大船渡の角田副市長といった日ごろお世話になっている皆さんが同席。楽しくも、この五年を振り返る話ができたように思います(写真を見るとえらい方順にノリノリです)。6月で退任される皆さんに感謝を伝えられたことが何よりでした。
 須田町長と話をしましたが、沿岸には数年ぶりに来られたとのこと。気仙沼、陸前高田、大船渡を回られて、進みつつあるまちづくりの様子が参考になり、行政間そして何より民間同士で情報交換することが、各地の復興にも寄与すると感じられたそうです。被災した市町村が少しずつ落ち着きあるなか、地域同士が協力しあう段階に入ってきたのだと思います。外部の役割も、もうすこしありそうです。

[読書1715旅]『震災に挑む、キリンの現場力。』(ソーシャルイノベーション研究会, 2015)★4
「『資料を読んだり、又聞きしたりするだけでは分からないことがありますからね。やっぱり、現場を見て対話をしないと見えてこないものがあります。単純に、それだけのことなんです』こう語る古賀の原点は、キリンビールで営業を担当していた時代にある」p35
「磯崎(キリン社長):キリン絆プロジェクトでも、メンバーが現場に足を運んで被災地の問題点をつかみ、現場でどのような支援が必要かという解決点を探っていきました。まさに、現場に問題と解決があるんです」p172

 昨晩一緒だった釜石、大船渡、女川には共通点があります。いずれも、キリン社の支援を受けているのです。本著にあるように、キリンは支援の枠組みだけきめて後は報告だけ見るようなことはありません。担当の皆さんが徹底して現場をまわり、すべての事業者とひざ詰めで議論した上で支援を決められていました。時に、現地調整の業務をひきうけていたRCFメンバー以上にです。RCF自体も、そうしたキリン社の現場力に魅きつけられ、また影響されて現在の社風ができているように思います。キリンの取組は東北に留まらず、全国各地や、また熊本地震の対応にまで広がりつつあります。




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被災市町村がつながりあう復興へ。(6月23日)

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釜石にて。(6月22日撮影)

 釜石にいました。女川町の須田町長が沿岸視察で釜石に来られているとのことで、私も同席しました。女川の城井政策調整監・山田室長、釜石の田中副市長、大船渡の角田副市長といった日ごろお世話になっている皆さんが同席。楽しくも、この五年を振り返る話ができたように思います(写真を見るとえらい方順にノリノリです)。6月で退任される皆さんに感謝を伝えられたことが何よりでした。
 須田町長と話をしましたが、沿岸には数年ぶりに来られたとのこと。気仙沼、陸前高田、大船渡を回られて、進みつつあるまちづくりの様子が参考になり、行政間そして何より民間同士で情報交換することが、各地の復興にも寄与すると感じられたそうです。被災した市町村が少しずつ落ち着きあるなか、地域同士が協力しあう段階に入ってきたのだと思います。外部の役割も、もうすこしありそうです。

[読書1715旅]『震災に挑む、キリンの現場力。』(ソーシャルイノベーション研究会, 2015)★4
「『資料を読んだり、又聞きしたりするだけでは分からないことがありますからね。やっぱり、現場を見て対話をしないと見えてこないものがあります。単純に、それだけのことなんです』こう語る古賀の原点は、キリンビールで営業を担当していた時代にある」p35
「磯崎(キリン社長):キリン絆プロジェクトでも、メンバーが現場に足を運んで被災地の問題点をつかみ、現場でどのような支援が必要かという解決点を探っていきました。まさに、現場に問題と解決があるんです」p172

 昨晩一緒だった釜石、大船渡、女川には共通点があります。いずれも、キリン社の支援を受けているのです。本著にあるように、キリンは支援の枠組みだけきめて後は報告だけ見るようなことはありません。担当の皆さんが徹底して現場をまわり、すべての事業者とひざ詰めで議論した上で支援を決められていました。時に、現地調整の業務をひきうけていたRCFメンバー以上にです。RCF自体も、そうしたキリン社の現場力に魅きつけられ、また影響されて現在の社風ができているように思います。キリンの取組は東北に留まらず、全国各地や、また熊本地震の対応にまで広がりつつあります。




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2016年06月22日

五年という区切り。(6月22日)

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岡本全勝次官と。(6月21日撮影)

復興事務次官の岡本全勝さんが、昨日付で退任されました。朝日新聞に報道がなされ、またご自身のホームページでも挨拶をされています。

岡本前復興次官、内閣官房参与に 福島復興政策に専念へ(朝日新聞, 6月21日)
http://www.asahi.com/articles/ASJ6P4WB5J6PULZU00C.html


岡本全勝のホームページ
http://homepage3.nifty.com/zenshow/


 官僚というと硬直的なイメージをもたれる方が多いと思いますが、次官と話をしていると、むしろ民間の方が硬直的で縦割りだなあ、と感じる機会もしばしばでした。復興庁という職場も、全勝さんの思想かいきわたり、非常にフラットな職場になつていたように思います。ボランティア班や企業連携班をおいて一貫して官民連携を復興政策の軸においてくださいましたし、上の朝日新聞記事にもあるように、インフラ中心であった復興から、コミュニティと産業という切り口を導入されました。立場よりも、個人の志の大事さを。そして民間(企業・NPO)の重要性を、公務員である全勝さんからむしろ教わったように思います。
 6月は国家公務員の異動時期であり、震災から5年たって東北に派遣された多くの主要公務員も帰還の時期です。派遣副市長として最古参(5年)であった笹野さん、次に古かった角田さん(4年3カ月)も相次いで退任されています。

笹野石巻副市長退任 職員の闘志に支えられた(河北新報, 6月11日)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201606/20160611_11015.html

角田氏は今月末で退任(東海新報, 6月22日)
https://tohkaishimpo.com/2016/06/22/113145/


 みなさんと仕事を共にできたことは、自分にとっても大きな財産です。今日は、角田副市長はじめ、釜石や女川の行政関係者とお会いするためだけに釜石に向かいます。角田さんにも、これまでの取組に感謝申し上げられればと思います。
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2016年06月21日

地方創生に企業がかかわるインパクト。(6月21日)

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共創イノベーションセミナーにて。

新興事業創出機構(JEBDA)さんと、イベントを共催させて頂きました。

共創イノベーションセミナー 「地方創生に地域外の企業が関わるインパクトとは何か?〜復興のフロントランナー、釜石市・女川町のオープンシティ戦略に学ぶ〜」
http://jebdaevent20160620.peatix.com/

 
 まち・ひと・しごと創生本部の間宮事務局次長、釜石市の田中副市長、女川みらい創造の近江さん、日立製作所の増田さんという、「国・市・地域事業者・支援大手企業」という組み合わせをモデレート。釜石や女川がなぜ企業連携を力強く進められているのか。また地域と企業にどんな社会的インパクトを生み出しているのかを議論しました。「地域側のグランドデザインの存在」、「現地ステイクホルダーの結束の強さ」といったキーワードに加えて、「飲み会力」(=外部との関係構築能力)まで飛び出して、なかなか実践的な内容になったと思います(笑)。
 「市場ではなくて社会起点」。「収益は結果的に生むものであって、短期的目標におかない」といった、いつもの話も展開されました。年々、少しずつ、そうした考えが広まりつつあるように感じています。JEBDAの皆様、ありがとうございました。
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2016年06月20日

復興ではない三陸のこれから。(6月20日)

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フィッシャーマンズ・リーグによる物産展の様子。

 この土日は、「フィッシャーマンズ・リーグ」による物産展が浅草で行われました。私は日曜日に顔を出しました。お越し頂いたみなさん、ありがとうございます。さて、ここに集った彼らが目指している方向性が、一つのコンセプトムービーにまとめられていますから、ご覧ください。

SANRIKU [The World Will Meet with SANRIKU ]
https://www.youtube.com/watch?v=Bibwny53kpE

英語テロップも含め、海外に対する発信を意識しています。三陸の食材・人そしてこだわりをを伝え、またサブではありますが放射線検査を行っていることもはっきり伝えています。最早いうまでもありませんが、「復興」を"ウリ"にはしていません。本質的に、三陸が世界に広がるブランドになるか、注目頂ければと思います。
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2016年06月19日

NPOは、ボランティアからプロフェッショナルへ。(6月19日)

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宮城さん、吉田さん、階さんと。(3月撮影)

 少し前になりますが、今年3月のG1サミット(沖縄開催)で登壇した内容が動画で公開されていますので共有します。

「ボランティアから社会事業へ〜社会・地域を支える新しい担い手」(GLOBIS知見録)
http://globis.jp/article/4416


 ETIC宮城さんコーディネートの元、大学時代からの友人でかつソーシャルインパクトボンドのモデル事業をご一緒した横須賀市長の吉田さん、また岩手選出の国会議員である階猛さんとのセッションでした。社会的インパクトが高いNPOが増えることの必要性と取り組みについて、一時間じっくり議論できています(ちょっと早口なのを反省・・)。ぜひご覧ください。

[読書1714旅]『スター・ウォーズ論』(河原一久,2015)★3
「映画「スター・ウォーズ」が、数多ある他の映画と決定的に異なる点が一つある。  それは、他の映画が公開されるや否や、時の経過と共に「過去の映画」となっていくのに対し、スター・ウォーズは常に「現代の映画」であり続けているという点だ」
「「帝国の逆襲」の製作中に、サンフランシスコで黒澤明がコッポラと共にルーカスに会った時も、コッポラは、 「彼は無断で『隠し砦の三悪人』を使ったので、あなたに訴えられないかとビクビクしているんですよ」  と黒澤本人の前でルーカスをからかい、黒澤自身は、 「うまく使ってくれたから問題ないよ」  と言ってルーカスを安心させた」

 昨年末に公開されたスター・ウォーズ/エピソード7を劇場で観る直前にkindleで慌てて読んだ一冊です。そこまでのフリークではありませんが、私が生まれてすぐに始まったスターウォーズは気になる存在で、今後も新作ができる度に鑑賞してしまうのでしょう。本書では、スターウォーズの旧三部作・新三部作の製作背景が描かれていて、またディズニーが買収して以降のこれからの動向も理解できて、有意義でした。

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2016年06月18日

三陸(SANRIKU)は世界ブランドになるか。(6月18日)

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フィッシャーマンズ・リーグの記者会見

 RCFが東の食の会さんと共に事務局を務めている「フィッシャーマンズ・リーグ」の記者会見が昨日行われました。震災の被害を受けた三陸沿岸の漁師と水産加工業者20人が、三陸(SANRIKU)を世界でも知られるブランドにするべく立ち上がったネットワークです。

「フィッシャーマンズ・リーグ」始動。〜「三陸/SANRIKU」ブランドを世界へ〜(東の食の会/RCF)
https://www.higashi-no-shoku-no-kai.jp/activity/3937.php


 昨日17日から明日19日まで浅草でフェス(物産展)を行うことで行われました。

三陸の海の幸 新ブランドで世界へ 東京・浅草でフェス(毎日新聞, 6月17日)
http://mainichi.jp/articles/20160617/mog/00m/040/001000c


 競争力あるカキ、ワカメからの展開を考えています。東北復興の主課題は水産業の発展です。そのためには、付加価値を上げ、地元の利益が回る構造を作り直す必要があります。まだまだこれからの挑戦ですが、この5年間でお会いした素晴らしいリーダーたちとこの取り組みをご一緒できていることを光栄に感じています。浅草が近い方は、ぜひ足をお運びください。

SANRIKU フィッシャーマンズ・フェス「三陸/SANRIKU」を世界に誇るブランドへ
〜東北の新しい水産業のリーダーたちによる海の幸の物産展〜
https://marugotonippon.com/event/detail/10072


[読書1713旅]『新・観光立国論』(デービッド・アトキンソン, 2015)★4
「根津美術館は、マーケティングにも力を入れています。きちんとセグメントを定めて、そのセグメントの人にはどう発信すればいいかもしっかりと押さえていますので、外国人観光客の評価では必ずトップの座を飾ります」
「「あれもやるし、これもやる、できればそれもやる」というくらい、やるべきことが山積しています。シンプルアンサーを求める思考から「外国人を呼ぶためには、いろいろやるべき」という考え方にシフトしなければいけないのです」

アトキンソンさんの論旨は明快ですね。寿司、伊勢神宮、根津美術館は評価しますが、ビーチリゾート、京都、富士山、交通、ごみ箱には大きな課題があるとしています。その裏側に、対象顧客と提供価値を絞り込んだマーケティングの有無を指摘されています。裏を返せば、まだまだ「伸びしろ」があるということで、批判的な筆致ながら、日本への愛を感じさせる一冊です。



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2016年06月16日

岡本全勝事務次官の退任。(6月16日)

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被災地の人材募集の場でも、岡本次官が講演されました

 岡本全勝事務次官が退任です。

「新事務局長に岡本氏 復興事務次官に西脇氏 福島復興再生総局」(福島民報, 6月15日)
http://www.minpo.jp/news/detail/2016061531963


 この五年間は、岡本次官とご一緒した時間でもありました。最初にお会いしたのは2011年3月。私は内閣官房震災ボランティア連携室に所属する立場で、岡本さんが仕切る大臣も加わる重要会議を遠目に見ているだけでした。その後、復興庁に所属し、その頃から現場の情報やNPOの取り組みについて情報提供する立場になっています。その流れで、「WORK FOR 東北」を始めとする様々な事業をご一緒できました。その集大成として、今年の3月に岡本次官、日本財団の青柳リーダーと三人の共著で本を出版しています。

『東日本大震災 復興が日本を変える-行政・企業・NPOの未来のかたち』(2016)
http://amzn.to/1tqy6Qv


 次官は21日で復興庁を退任し、その後は福島復興総局の事務局長として引き続き要職につきます。しかしそれも非常勤公務員職ですから、岡本全勝さんという稀代の官僚の一つの区切りが迎えられようとしています。この5年間をご一緒できて、大変光栄でした。様々な形でご指導頂いたことを、次の社会にむけて引き渡していくことが、私の役割です。

[読書1712旅]日本企業のCSR経営 (谷本寛治, 2014)★3
「2000年代半ば頃から、CSR経営の制度化は急速に広がっている。さらに2010年代に入る頃からは、CSRの考え方が経営プロセスに組み込まれ浸透してきている企業では、当初設置したCSR部(室)を発展的に解消し、経営企画などの部署に統括し、実質的に経営計画ー戦略の中に組み入れている企業も出始めている」p7

 NPOやCSRの研究者である筆者による、日本企業とCSRを整理した一冊。谷本先生の本は、岡本次官と共著を書く際にも随分と参考にさせて頂きました。CSV本部を立ち上げたキリンに代表されるように、日本でも経営や企画部門がCSRを所轄するように随分となりました。東日本大震災によって経営者が地域貢献を経営課題の一つと、強く認識したことが背景にあります。


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2016年06月14日

RCFの公式facebookが運用開始です。(6月14日)

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RCFのfacebookページ。

RCFの公式facebookページがスタートです。

https://www.facebook.com/rcf311/

RCFのスタッフは60人おり、プロジェクト数は20。東北復興に限らず、熊本復興から、新公益連盟に至るまで、活動の幅も随分と広がっています。「社会事業コーディネーター」として、どんな社会課題解決を目指しているのか、ぜひこのページを通じて知って頂ければと思います。ご関心をもって頂いた皆さん、ぜひ「いいね」を押して頂ければと思います。

[読書1711旅]『ゼロ・トゥ・ワン』(ピーター・ティール, )★4
「採用面接でかならず訊く質問がある。『賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?』」

 ペイパルを創業した起業家・投資家であるピーター・ティールによる、昨年日本でもベストセラーになった一冊です。彼は最近でもハルク・ホーガンのスキャンダルに関連して話題を集めました。引用した有名で本質的な言葉には考えさせられます。マッキンゼーでも、非常識だが影響が大きい仮説を考えさせられました。復興の現場は利害調整の嵐であり、油断すると常識的だけどインパクトのない方針に陥りがちです。ゼロ・トゥ・ワンを肝に銘じておきたいところです。

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2016年06月13日

地域を想ってビールを飲み、ビールを飲んで熊本地震を想う。(6月13日)

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仙台づくりを飲んでも、熊本地震復興に1円。

 昨日は会社のスタッフ、そしてご家族が集まってのBBQでした。「泳ぐほたて」を、酔仙で楽しみ、食後は昨日仙台で頂いた萩の月。そしてビールはキリン一番搾り。一番搾りといえば、47都道府県バージョンが出そろいつつあります。昨日の仙台からの帰りも「仙台づくり」、飲みました(通常版よりさらにスッキリした味わい)。そしてこの都道府県バージョンの一番搾りを飲むと、一本につき1円が熊本地震の復興に役立てられます。全国的に暑くなってきましたが、ビールを飲んで、地域を想い、そして熊本地震復興に思いを馳せて頂ければと思います。

[読書1710旅]『私の名前は高城 剛。住所不定、職業不明。』(高城剛,2010)★3
「Q自分の成功体験を捨てるのは大変でしたか? A僕の場合はまだ、完全に捨ててるわけではなく、とらわれていないだけです。まだ、その程度です。後輩に道を譲る必要もありますしね。口で言う人は大勢いますが、実際に職業を変えようとしているクリエイターは、なかなかいません。半年でも休んで、違う街で違う仕事をすれば、その後20年の人生は変わると思います」
「困ったときこそ、自らバージョンを上げることができることを学ぶべきです。火事場の馬鹿力というのもありますが、常に、解答は他者ではなく自分の中にあるのです。困難は自分の中にある答を見つける機会に過ぎません。 もし、その道を見つけられなければ、ひとりで旅に出なさい。解答は必ず見つかります」
 高城剛氏が、自分の仕事や人生について一問一答形式で語った一冊です。震災前に、海外を旅した経験から、共感する点も多くあります。特に、場所(=環境)を変えることで、人生が変わることや、アイデアの質は移動距離とともに高まるという点。この五年間、東北に通い詰めることで、自分は日本というものと、これからの社会についていま一歩実感をもって理解できたように思うのです。次の五年間、どの場所に通い詰めるのか。

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2016年06月12日

仙台は再発見されるか。(6月12日)

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仙台青年会議所の例会にて。

 新公益連盟合宿を離れて、昨日はそのまま仙台へ。仙台青年会議所(JC)さんの依頼で講演とパネルディスカッションに参加させて頂きました。
 テーマは「仙台とイノベーション」。イノベーションは「技術革新」と訳されますが、初めて定義したシュンペ―ターは「新しい結合」であるとしています。地域経済でいえば、外部とのつながりを通じて、新しいサービスや販路を生み出すこと、ということになります。私と共に登壇された水野千夏さんは秋田で舞妓ビジネスを行っていますが、首都圏との繋ぎによって、舞妓を現代のサービスとして生まれ変わらせていました。これもイノベーション、ということになります。
 これまでは、仙台は経済圏の成長を背景に、東京から商品やサービスを"輸入"していました。しかし東北全体が人口減少する中で、人を集め続ける必要があります。そのためには、「ミニ東京」を目指すのではなく、復興をネタにするのでもなく、仙台と東北の古くて新しい良さを「再発見」していく必要がある。そうした議論を行いました。

[読書1709旅]『収監』(堀江貴文,2011)★3
「ちょうど収監のタイミングだったので『収監』というおどろおどろしいタイトルになってはいるが、これはあくまでも日本や世界のこれからの近未来がどうなるかを私の視点で語ったものである」p2
「『郷に入っては郷に従え』とばかりに、自分をアジャストさせてきた人も、近未来の世の中ではそんなことをする必要はない。自分自身の確固たる信念を持ち、また、それすらも柔軟に変化させていいのである」p214
『収監』(堀江貴文,2011)

 2011年に、堀江貴文さんが収監される時期に書かれた一冊。私も勘違いしたけれども、特別に収監についての想いが書かれたわけではなくて、日本や世界がどんな社会になるかの未来予想図です。ただ、五年たった今読んでも古いと感じることはなく、また彼が実際に収監されている間に、必ずしも日本がその通りに進化できていないと感じる点も多々あります。

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2016年06月11日

新公連合宿と、コレクティブインパクト。(6月11日)

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新公益連盟合宿にて。

 昨日から今朝にかけて、新公益連盟の合宿がありました。NPO経営者を中心に、社会貢献にコミットする企業や、NPO施策に関連する公務員の皆さんが50人集まり、活発に議論されました。実践者ばかりですから、議論が具体的ですし、すぐに様々な意思決定がされます。私が知った範囲でも3つ新しいイニシアチブが生まれましたし、個々の団体の連携レベルでいえば、おそらく10以上の取組が生まれたと思います。
 今回のキーワードは「コレクティブ・インパクト」。これまでの「官民連携」を超えた意味合いがあることを、参加者一同で深く認識できたのが収穫だったように思います。今回の合宿を機に、数年後に日本を騒がすだろう、社会課題解決の新しい流れが生まれると実感しています。
 さて、今日は仙台青年会議所さんに呼んで頂き、「社会と地域のために働く」とのタイトルで講演させて頂くべく、仙台に向かっています。関係の皆様、どうぞ宜しくお願い致します。

[読書1708旅]『稼ぐまちが地方を変える』(木下斉, 2015)★4
『ふだんは「役人はバカだ」などとさんざん文句ばかり言うくせに、やはりまちづくりと言えば役所の仕事であり、頼りになるのは役所だと思っている人も少なくありません』
『これからの時代には、「民間には高い公共意識」、「行政には高い経営意識」が求められているのです。この意識が一人ひとりに備わった時、いかなる課題も解決できる、素晴らしいチームが地域に生まれることでしょう』

 昨日の新公連合宿でも登壇してもらった木下さんの昨年のベストセラー。木下さんの厳しい指摘は、行政よりも地域の担い手に対して向けられます。行政や地域の外に頼るのではなく、あくまで自分でリスクを取り、自分の頭で考え、自分の手足を使え、と諭すのです。これはNPOでも全く一緒です。すでに、現場を変えていく責任はNPO等民間の一人一人にあります。社会課題解決の担い手を一人でも増やしていくことが、新公連のミッションです。

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2016年06月10日

新公益連盟の設立と合宿。(6月10日)

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新公益連盟のロゴ

きちんと報告できていませんでしたが、事業型NPOやソーシャルビジネスを行う企業などの経営者30人が集まり、「新公益連盟」が5月30日に設立されています。

「5月30日「新公益連盟」設立〜コレクティブインパクトで社会課題の解決を推進〜」
http://rcf311.com/2016/05/31/160530_shinkoren/


 このネットワーク組織の活動内容は二つあります。

 1.「政治と社会への働きかけ」。社会課題解決は一つのNPOだけではできません。政府や企業と連携し、法制度の改正をおこなったり、企業資源を活用したり、一般の方々への情報共有が必要です。そのために、NPOが繋がり、またPRやロビイングの技術を磨いていく必要があります。
 2.「社会課題に取り組む事業者間の連携」。NPOの存在意義は年々高まっていますが、反面社会的責任も増しています。事業力や組織力を高め、安定して行政・企業セクターとつきあっていく必要が迫られています。新公益連盟は数名〜100名を越える職員をかかえている事業者があつまっています。ノウハウを互いに共有しながらさらにソーシャルセクターの経営力を高めます。

 RCFは設立に関わってきて、私も理事兼事務局長を仰せつかっています。今日は年に1回の合宿があり、経営者中心に50名が集い、様々な切り口で議論が交わされることになっています。

[読書1707旅]『津波の墓標』(石井光太,2013)★5

「『俺たちは夜中から何時間も並んでいるのに、なぜガソリンを売ってもらえないんだ。緊急車両の連中は地元の人間でも、被災者でもないんだぞ。おまえらは、俺たち被災した土地に住んでいる人間を切り捨てて、高い金を出すマスコミや政府の連中にしかガソリンを売ろうとしないつもりか』」p50

 著者の石井光太さんは、釜石市の遺体安置所を描いた『遺体』で知りました。震災直後に何が起きたかを知るのに、これ以上の本はないと今でも思っています。そして本著は震災から2年経った時に、石井さんが震災直後に取材した内容をまとめた一冊です。メディアでは伝わらない、災害で人の心に何が起きるのかを知る上で、やはり他にはない一冊になっています。被災者、メディア、ボランティア。それらは記号ではなくて人間であって、一人ひとりに葛藤があります。熊本地震が記号として消費されつつある今、読んでほしい一冊でもあります。

posted by 藤沢烈 at 06:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする