2016年08月15日

仙台「Social Innovation Night」に8月25日、登壇します。

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キリン一番搾り仙台づくり。

 8月24日は福岡「防災サミット」に登壇しますが、翌25日には仙台に向かい、社会起業家の皆さんをモデレートします。

仙台市「SENDAI Social Innovation Night vol.2」にて代表理事 藤沢がモデレーター登壇します
http://rcf311.com/2016/08/04/160825_sendaisocialnight/


 今回は、岩佐大輝さん、武田昌大さん、堀江敦子さん、渡邉さやかさんといった皆さんを掘り下げる役割で伺います。
 国家戦略特区となり、仙台市は「社会起業都市」になることを目指しています。こうした機会を通じて、仙台の多くの方が社会起業家について理解を深めて頂き、実際に仙台の社会課題を解決する担い手になることを期待します。
 偶然ですが、福岡市と仙台市という、日本の地域を代表する都市に伺えるのが光栄です。RCFとしても、ますます日本の各地が盛り上がることに貢献していきたいと考えています。

[読書1733旅]『地域のブランド戦略 滋賀県編』(林廣茂, 2011)★3
「自給率が100%に満たない商業や対事業所サービスや対個人サービスは滋賀県の弱いところでして、京都など大都市にその機能をかなり依存している状況であります」p192
「平成21年度の人口10万人あたりの学生数は全国四位。企業が立地した場合、地域連携が優れている」p192

 研究者による、滋賀をいかにマーケティングするかをまとめた一冊です。滋賀は工業地域として発展を遂げていて、大学も集積している条件有利地域です。全国の中では人口減少も柔らかです。もちろん弱点もあって、京都や大阪に比べて地域としてのブランドイメージは高くありません。引用したように、ビジネス向けのサービス業は発展できておらず、京都に依存しています。三方よしの近江商人の土地柄です。外に頼らない滋賀初の商売や非営利事業が生まれることが求められています。

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2016年08月12日

福岡「防災サミット」に8月24日、登壇します。

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等々力渓谷にて。

 8月24日、福岡市主催「防災サミット」に登壇します。高島市長モデレートの下、災害時の行政やNPOの役割についてお話しすることになっています。

福岡市「防災サミット」にて代表理事 藤沢がパネル登壇します
http://rcf311.com/2016/08/03/160824_fukuoka/


 4月の熊本地震の時には、高島市長は強いリーダーシップを発揮して熊本の市町村を支えました。災害時には基礎自治体が大きな役割を果たします。防災と復興において自治体がいかなる役割を果たせるのか。福岡での開催ではありますが、関心ある方はぜひお越し頂ければと思います。

[読書1732旅]『地域再生 滋賀の挑戦』(森川稔, 2011)★3
「県内の状況は人口が増加し経済活動が活発な県南部と、人口が減少傾向にあり経済活動が停滞気味の北部とに、大きく区分することができる」p15
「滋賀の観光事業における数字を見てみると、2005年度の観光消費額はおよそ2666億円で県内全生産額の約4.9%でしかない。県では、2009年に『新・滋賀県観光振興指針』を策定し、『観光地・滋賀の認知度向上』、『滋賀県の特性を生かした国際観光・滞在型観光の振興』、『観光交流の活性化に向けた受入れ環境の整備』を基本目標として2013年度の観光消費額3000億円を目指している」p239

 引き続き滋賀に関連した本を読んでいます。滋賀県立大学の先生方を中心に、27人の滋賀関係者によるレポートです。滋賀といっても、都市に近いエリアから過疎地域まで幅広く存在していること。隣の京都と比べるまでもなく、外へのブランド化が立ち遅れていて、観光に大きな課題があること。東北ともまったく同じ構造を持つことが分かります。

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2016年08月10日

シンゴジラと震災。/『真・政治力』(8月10日)

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シンゴジラ上映中。

 シンゴジラを観ました。ゴジラ上陸時に、水が船、自動車、そして人を飲込む。予想外に現れる放射能の影響。冷温停止をめざす官邸。「ゴジラを守れ」と官邸前で連呼するデモ隊。私としては、ゴジラ上陸と東日本大震災を重ねざるを得ませんでした。
 物語上の政府は、ゴジラなる未曾有の自然の産物を抑え込めたようにみえます。しかし現実の日本社会はどうでしょうか。映画同様の、東京での大きな被害が起きた際に、果たして的確な緊急対応と復興を進めることができるのでしょうか。東北や熊本の復興を支えるとともに、まだ見ぬ災害に備えよ。庵野監督はそのように伝えているように思えます。この夏、お勧めの一本です。

[読書1731旅]『真・政治力』(石破茂, 2013)★3
「津波で甚大な被害を受けたから集団移転しましょう。その土地も国が確保します。住宅建設にかかるお金も国が出します。そして『それは国民みんなの負担である』と言い切らない限り、物事は決して前に進みません」p134

 石破茂議員が、自民党幹事長の時に書いた一冊です。TPP、安保など難しいテーマに対して説明責任を果たしていくというスタンスが貫かれていて、考え方がすべて同じではありませんが納得感があります。震災復興も、説明責任が求められるテーマだと思います。地域が主体になることは論を待ちませんが、地域側には多様な意見があって時に正論が発せられないことがあります。政治家には、正論を発していく責務もあると思います。
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2016年08月09日

天皇陛下の象徴としてのお務めと、震災。(8月9日)

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近江八幡にて。

 昨日8日、天皇陛下が象徴としてのお務めについて、お気持ちを表明されました。そのお言葉と、夜のNHKスペシャル「象徴天皇 模索の歳月」を拝見し、強く胸をうたれました。
 雲仙普賢岳噴火災害(平成3年6月3日発災)では、政府や宮内庁の反対をおしきり、いまだ災害がつづく7月10日に島原を訪問。被災者と同じ食事(インスタントカレー)をとられ、膝を崩され、被災者と同じ目線で時間の限りお見舞いをされています。阪神淡路大震災、中越地震、東日本大震災、そして熊本地震。可能なかぎりはやく被災地を訪れ、くりかえし同じ目線で被災者のお見舞いをされるご様子は、すべて天皇陛下お一人の想いから繰り返されていたことを、昨日初めて知りました。
 陛下は、甚大な被害をうけた被災者を支えることが、象徴としての最大のお務めだと考えておられました。天皇陛下が生前退位を考えられたのは、2012年3月11日、東日本大震災1周年追悼式の際。お務めを果たすことが困難だと考える契機となった、心臓バイパスの手術をされたのは2012年2月のことでした。

[読書1730旅]『いのちにこだわる政治をしよう!』(嘉田由紀子, 2013)★3
「三十代で首長をめざした人たちの多くが、高校時代、大学時代に阪神淡路大震災を経験し、地獄のような被災地の中で、『地域の自治がなければいのちを守れない』という経験をしていたことです」p201

 最近、滋賀県にご縁があり、いろいろと滋賀に関連した本を読んでいます。こちらは、嘉田前知事の半生記のような一冊です。日本未来の党の顛末なども驚きでしたが、印象に残ったのは引用の一文。私も大学時代に阪神淡路大震災を経験していて、社会の上で働くのではなく、社会そのものを支える側に回りたい、と考えて今に至っています。震災は、被災された方に限らず、関わった一人一人の人生に大きな影響を与えます。
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2016年07月31日

都知事選と防災、事前復興。/『人口減少化における地域経済の再生』(7月31日)

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福島にある創業50年の焼き鳥屋さんにて。

 今日は都知事選ですね。東北復興に関わる立場として、首都直下地震への対応は極めて気になっています。津田大介さんによる「ポリタス」が防災についての公約比較を掲載されていますから、是非参考にしてみてください。

【まちづくり・インフラ整備・防災】都知事選2016 公約比較
http://politas.jp/features/10/article/535


 どの候補者の公約にも掲載がありませんが、私が重要だと思っているのは「事前復興」です。Newspicksにも投稿した内容ですが、被災直後は、復興への注目がたかまりすぎて、やや過大な復興計画が立てられがちです。「東京で震災が起きた時に、いかに復旧復興を進めるか」をあらかじめ計画しておくことで、直後の感情や混乱にひきずられずに取組を進めることができます。新しい都知事には、ぜひ事前復興を都政で進めて頂きたいと考えています。
 さて、今日は近江八幡にお邪魔して、三日月知事にご挨拶申し上げることになっています。

[読書1729旅]『人口減少化における地域経済の再生』(松岡憲司, 2016)★3
「2013年工業統計調査によると、『30-99人』の事業所数の割合(19.6%)は全国3位、『100-299人』(8.8%)および『300人以上』(2.5%)の事業所の割合はそれぞれ全国1位と3位である」p199
「企業規模が大きくなるほど、また自社ブランド製品や自社独自技術などをもつ企業ほど、新卒や技能者などの採用に意欲的であるが、そうしたニーズが十分に満たされていない」p205

 三日月知事にお会いすることになっているため、滋賀県の産業について調べものをしました。滋賀は、京都大阪や名古屋にも近い立地を活かし、工業県として極めて成長しました。一方で、人材採用については課題を抱えているとのこと。我々は福島はじめ各地で人材支援も行っています。そうした観点でのお手伝いもできればと考えています。

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2016年07月26日

復興からもう5年、まだ5年/『リーダーの本棚』(7月26日)

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復興リーダー会議シンポジウムにて。

 23日(土)は、慶應義塾大学にて復興リーダー会議シンポジウムが開かれました。

http://f-leaders.gsec.keio.ac.jp/index.html

 基調講演は、岡本全勝さん。陸前高田の戸羽市長との最近の会話のことを話されていました。まだ戻れない福島の方々がいることに触れつつも、5年前の「あの光景」からここまで戻ってきたのかと、感慨深かったと率直に話されていました。「復興」といえば最近は熊本の事になっていて、裏を返せば1,000年に一度の大被害が話題になりにくいほど、復興が進んできたとも言えます。ただし、コミュニティの構築や、産業の進化の課題は続きますし、新たな災害は毎年のように発生しています。東北での経験をいかに次の時代につないでいくか、という議論も、パネルディスカッションで実施しました。

[読書1728旅]『リーダーの本棚』(日本経済新聞社, 2016)★3
「連載を続けながらいつも驚かされるのは、登場するリーダー各氏の読書の幅の広さである。当然といえば当然だがね経営者が経済書ばかりを読むわけではない。どの分野の方も、国際政治や小説、科学書、歴史書、宗教書、古典など実に様々な本を手に取り、楽しみとして読むだけではなく、生き方や仕事に生かしている」p4

 経営者や政治家たちの読書遍歴をまとめた一冊です。もちろんビジネス書はあまり含まれてませんが、中村天風などの自己啓発書や、日本史世界史の本が多いですね。周りの経営者をみていても、20代のうちはビジネス書も読むが、30代になると歴史や科学の本を読む方が増えています。


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2016年07月19日

仙台市の伊藤副市長と、日本青年会議所サマーコンファレンスに登壇。/『ヤンキーの虎』(7月19日)


セッションの公式動画。

 連休一日目だった16日(土)は、横浜で日本青年会議所さんによる年一回の大型イベントが開催されました。そちらにて、仙台市の伊藤副市長とセッションを行いました。

サマーコンファレンス2016 次世代アントレプレナーの夜明け〜ビジネス・リデザイン〜(日本青年会議所)
http://www.jaycee.or.jp/topic/7717


 仙台市さんは国家戦略特区となり、社会的事業を通じたまちづくりを進めています。JCさんも民間と行政が連携した街づくりを意識されているようで、仙台や東北で何が起きつつあるかを説明させて頂きました。仙台市さんは補助金行政ではなく、規制緩和、制度変更、場づくりなどを通じて社会事業を推進しています。お金ではなく仕組みの提供を意識されていることは、長い目で仙台に社会企業の文化をつくっていくと確信しています。東北復興の文脈では、やや資金提供にかたよってしまい、固定費上昇を招いたことで継続性を損なったこともありましたから・・。新公益連盟としても、仙台市さんとしっかり組んで、社会起業文化形成を支えていきたいと考えています。

[読書1726旅]『ヤンキーの虎〜新・ジモト経済の支配者たち』(藤野英人,2016)★4
「今は、社長が社員をお客さんだと考える時代なのです。一昔前ならば考えられない価値観ですが、今はこのような考え方をする経営者の方が成功しているのです」p68
「きちんと法令順守をして、事業で大きな失敗をしなければ、社長は必ず会長になれるのです。逆に、たとえ株価が3割、4割下がっても、会社をつぶさなければクビになることはありません。その結果、経営者はどういう行動をとるのでしょうか。『選択と集中』を行うのです」p147

 投資会社を経営する藤野英人さんによる話題作。「ヤンキーの虎」とは、「地方を本拠地にしていて、地方でミニコングロマリット(様々な業種・業務に参入している企業体)化している、地方土着の企業。あるいは起業家」だと藤野さんは定義しています。被災地でも、事業者の減少の割に、人口減少はゆるやか。ですから残存者利益が強く働いていて、現地の事業者には多くのビジネスチャンスがあります。NPOも同じで、国内でも社会課題は数多ありますが、その担い手が圧倒的に不足しているのです。RCFも幾らでも従業員が来てほしいと思っていますし、新公益連盟に入っているNPOも急速に雇用を増やしています。

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2016年07月09日

中へのコミュニケーション、外へのコミュニケーション。/『世界と闘う「読書術」』★3(7月9日)

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「WORK FOR 東北」研修会にて。(7月8日撮影)

 昨日は仙台。まずは仙台市にお邪魔して、仙台における社会起業推進に向けて、いくつも議論を行ってまいりました。7月16日におこなわれる、日本青年会議所サマーコンファレンスでの伊藤副市長とのトークセッションの打ち合わせも行っています。
 その後は牛タンを食べつつ、「WORK FOR 東北」研修会へ。東北3県から26人が参加。最初はみやぎ連復の石塚さん、大船渡の臂徹さんの現場トークから始まり、その後は8グループに分かれて、1年後2年後のビジョンについて考えて頂く機会を作りました。私からは「中へのコミュニケーション」と「外へのコミュニケーション」の重要性をお伝えしました。今回はこの4月から復興現場に入った方が半数おられました。そうした皆さんは、成果を焦るものですが、何カ月かかけて、地域の方や、組織の中の方々と関係をじっくり作ることが、実は成果を出す早道になるとお伝えしました。一方で、各現場に入った方は、県はおろか市町の外との関係がなくなってしまうものです。素晴らしい成果を出している方は例外なく、地域の外との関係を維持し、様々な事例やネットワークをつかって地域を盛り上げます。そのために、自分たちの業務を外へ発信してほしいとお伝えしました。もちろん、SNSでは書けないことが多々です。だからこそ、外部の方と定期的につながり、一人ひとりに自分の仕事を伝えることで、良い意味での口コミが広がっていきます。
 東北で生まれているこうした繋がり、熊本地震からの復興でも応用できないか・・と考え続けています。

[読書1725旅]『世界と闘う「読書術」』(佐高信・佐藤優, 2013)★3

「嫌な雰囲気が蔓延している。国際政治ではシリア内戦が大規模な戦争につながる危険がある。尖閣諸島をめぐる日中間の緊張が武力衝突に発展する可能性も排除されない。日本国内では、雇用に対する規制が緩和され、格差がますます拡大していくであろう。ひと言でいうと、現在は悪の力が強まりつつある時代なのである」p8

 論客二人による読書案内。新書中心に、現代社会を考えるうえで読むべき1,000冊が紹介されていて、参考になります。英国EU離脱、バングラデシュのテロ。世界情勢が日に日に揺れ動いていますが、だからこそ、持ち場を離れずに一歩ずつ歩み、空いた時間には歴史や思想を学びたいと思っています。明日は参議院選挙ですが、一つ一つの言葉ではなく、お一人お一人の過去の歩みを理解したいと思っています。
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2016年07月07日

消費ではない選挙を。/『読書は格闘技』((7月6日)

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新公益連盟の幹事会にて。(7月6日撮影)

 新公益連盟の幹事会が昨日行われました。NPO代表が集まり、2時間一気に20程の議題を紹介します。昨日で言えば、地方都市との協定締結や、大手企業やテクノロジーベンチャーとの連携、社会的インパクト評価の導入、はたまた新しい社会経済モデルの検討など、幅広く議論しています。
 さて新公連の幹事である、フローレンス駒崎弘樹さんと、シーズ関口宏聡さんが、ちょうどNPO法改正について対談されていますので、ご覧ください。

「誰でもわかるNPO法改正」何がどう改正されたのか。シーズの関口さんに聞いてみた。(駒崎弘樹)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/komazakihiroki/20160704-00059602/


 NPO法は関口さんらのロビイングの上で、超党派の国会議員の働きがあって改正されています。地道な働きかけと協力関係の上で、一足飛びではなく1ミリずつ社会は動いていくと、新公連では考えています。選挙が重要なのは当たり前ですが、勝ち負けを"楽しむ"ような消費者的な目線になっている方も少なくありません。普段から政治家の地道な活動を知って頂いて、その応援をするような投票行動をとって頂きたいと思っています。

[読書1724旅]『読書は格闘技』(瀧本哲史, 2016)★3
「本書で私が強調したいのは、『読書は格闘技』だということである。書籍を読むとは、単に受動的に読むのではなく、著者の語っていることに対して、『本当にそうなのか』と疑い、反証するなかで、自分の考えを作っていくという知的プロセスでもあるのだ
」p6
『武器としての決断思考』がベストセラーになった瀧本さんが読書術を語った一冊です。瀧本さんは私がマッキンゼーに入社したときに丁度在籍されていて、「ものすっごく頭の回転か速い方がいるんだなあ」と感じたものでした。読書を格闘技ととらえる見方に共感します。私は、読書は対話だと考えています。古今東西の偉人たちから、1on1でじっくり向かい合える機会は、読書をおいて他にはありませんから。

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2016年07月05日

新公益連盟の設立が報道されました。/『「反知性主義」に陥らないための必読書70冊』 (7月5日)

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新公益連盟の合宿「こころざし」の一幕。

 新公益連盟の設立を、日経さんに報じて頂きました。
 高齢化や人口減少など社会が抱える様々な問題の解決を手掛けるNPO(非営利組織)や社会起業家が新法人「新公益連盟」をつくる。個別の業界ごとの集まりはあったが、分野をまたがる課題に対応し発信力を高めるため、垣根を越えて連携するとしている。
『NPO・社会起業家が連携 分野横断の「新公益連盟」設立(日本経済新聞, 6月30日) 』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H7C_Q6A630C1CR0000/

 日本の非営利セクターでは、分野別、NGO、中間支援団体のつながりはありましたが、事業型NPO間のネットワークはありませんでした。新公益連盟は10数人〜100人を超える規模の団体ばかりが集まっています。代表同士で非営利組織の経営について議論をおこなったり、あるいは協同で政府や政党に政策提言を進めていきます。
 7月10日に参議院選挙がありますが、新公益連盟としても政策提言を行っています(ちょっと下の方にあるのでわかりにくいですが)→http://www1.shinkoren.org/ 。各党に取り上げて頂いたトピックもあります。
 各団体の力をつむぎながら、社会を1ミリずつ良くしていくための活動を、新公益連盟は進めていきます。

[読書1723旅]『「反知性主義」に陥らないための必読書70冊』(文藝春秋, 2015)
「現代の日本で反知性主義が容易に勝利するのは、日本人が空気に反すること、空気を無視することを最も悪いことのように見ているからである」(大澤真幸)p41

 反知性主義は、米国ではエリート主義をたしなめるという、やや肯定的な役割が使われます。ただし日本では、「事実を軽んじる人」といった否定的な文脈で使われていて、この本もそうした日本の文脈(コンテクスト)をのっとってまとめられている本です。
 米国での意味とズレがあるとはいえ、日本の文脈も侮れません。東日本大震災をきっかけに、「専門家」「知識人」への信頼が失われ、メディアによってつくられる「世論」が強い力をもったことは(例えば週刊文春)、舛添都知事退任の経緯をみても明らかです。私は復興や社会的企業といった狭い範囲を専門としています。専門家がふたたび社会から信頼を得られるように、専門の端くれとして発信を続ける必要があるなと考えています。 



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2016年07月03日

あすか会議に登壇しました。/『ドキュメントJC東京ブロック協議会』★3 (7月3日)

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あすか会議にて。(安渕聖司さん撮影)

 昨日は、浜松で「あすか会議」に出席。「ソーシャル化する社会と新しい資本主義」というタイトルでパネルトークを行いました。モデレーターは宮城治男さん。冒頭、渋澤健さんが、英国のEU離脱、米国のトランプ現象、そして昨日発生してしまったバングラデシュのテロ事件の繋がりと、現代社会と資本主義の困難さを説明。佐藤大吾さんは、クラウドファンディング始めとしたCtoC寄付の可能性を。私からは、日本のNPOセクターにおける自発的な社会的評価の必要性や、NPOというキャリアの可能性について発言しました。50人以上の社会人の方が聞いて頂きましたが、「NPOセクターで将来的に働いても良いと思う人」と聞くと4割ほど手が挙がりました。NPOへの関心の強さを実感するとともに、セクター側に受け皿を急ぎ作る必要があると、改めて実感です。

[読書1722旅]『ドキュメントJC東京ブロック協議会』(竹間忠夫, 2006)★3

「青年会議所(JC)といえば、『二代目、三代目のボンボン経営者が集まって、青臭い議論をし、ときどきお祭りやゴミ清掃をして、あとは酒を飲んだりゴルフをしているだけじゃないか』という目で見られてきた」p2
「2003年は35歳という東京JCとしては異例の若さで、平将明(現・衆議院議員)が理事長に就いた。平の登場で東京JCの政策重視の路線は、さらに強まり、政策提言、政策の実現に向けた運動に大きく舵を切った」p45
「望月がプロジェクトKにシンパシーを感じるのは『日本の政治には10年、20年後を見すえた国家戦略がない。そうした戦略は、省益を持ち寄る組織ではできない。長期的な国家戦略を構築する新しいシステムが必要だ』と考えるからだ」p108

 6月11日に仙台JCさんの例会でパネルトークをし、7月23日には日本JCさん主催のサマーコンファレンスに登壇いたします。いずれも平将明議員にご紹介頂いてとのことでした。この本にも出ていますが、平議員もJCに深くコミットされていて、東京JC理事長を務め、日本JC会頭にも選挙に出たが僅差で敗れる経験もされている方。この本にもあるように、平さんらが、東京のJCを政策提言路線に切り替えられたそうです。若いころの全力投球が、その先の人生につながっていると感じさせられます。

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2016年07月02日

日本青年会議所サマーコンファレンスに、7/16登壇です。

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サマーカンファレンス2016に登壇。

 全国の青年会議所(JC)が、その運動を全国に発信する大会が毎年開かれていますが、そこに登壇することになりました。 

「次世代アントレプレナーの夜明け〜ビジネス・リデザイン〜」
日時:2016年7月16日(土) 16:55〜18:00
委員会名:次世代アントレプレナー育成委員会
開催場所:パシフィコ横浜 メインホール
http://summerconference.jp/forum-16-jisedai.html

 お世話になっている、仙台市の伊藤副市長との対談形式で、全国で広がりつつある社会的事業の流れについて、共有できればと考えています。会場にいらっしゃる皆様、宜しくお願い致します。
 今日は今日で、グロービスさんによる「あすか会議」に、ETIC宮城さん、ジャパンギビング佐藤大吾さん、コモンズ投信渋澤さんとパネルトークです。折角浜松にいきますから、少し早い土用丑の日としたいと思います。

[読書1721旅]『JCの夏』(稲垣毅夫,1983)★3
「七年間のJC生活を振り返ってこういった。『たくさんの仲間と出会ったが、全体的な印象では言うことは立派だが、行動が一致していない。それでも何人か、キラッと光るすばらしい人に出会うことができたのが一番大きな収穫でした』」p217
 JCさんのイベントに出るということで、読みました。青年会議所はもちろん知っていましたが、その組織と運動がいかに生まれてきたか知ることができて、有益でした。JC出身で政界に進出した方は数多くいますが、最も有名な方は麻生太郎元首相のようで、日本青年会議所の会頭に非主流派から立候補し当選しています。東北や熊本地震でもJCさんは各地で活躍されていました。NPOとの連携はまだまだ課題ですね。

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2016年06月30日

能登は、料理人の聖地となるか。/『まちで闘う方法論』★4 (6月30日)

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七尾市役所にて、サードキッチンプロジェクトの記者発表。

 石川県七尾市で、能登の生産者と料理人がつながって新しい価値/文化を生む「サードキッチンプロジェクト」が始まります。

都市部の料理人と交流、七尾 若手漁師、農家が新団体(北國新聞, 6月30日)
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20160630102.htm

サッドキッチンプロジェクトfacebookページ
https://www.facebook.com/third.kitchen.project/posts/256057121430506


 キリングループが、東北以外でも地域活性化を進める第一弾のプロジェクトです。キリン側の企画・推進を担当していて、七尾市の森山明能さんに現地コーディネイトをお願いしながら、時間をかけて準備してまいりました。(私もときどき能登にお邪魔しました)
 能登は近距離に海山の幸が豊富に詰まっていて、食材を追求する料理人(シェフ)にとって天国のような場所です。そうした地域の強みが認知され、能登・金沢が食の地域としてさらにレベルアップすることを目指しています。
 能登の活性化をリードできる存在になるか、プロジェクトにご期待頂ければと思います。

[読書1720旅]『まちで闘う方法論』(木下斉, 2016)★4

「地域活性化とは『稼ぐこと』であり、地域活性化を牽引する人材というのは『地域を稼げるようにできる人材』であるということです」p3
「日々の積み上げによる自分の成長なくして、地域の再生などは不可能であると思っています。だからこそ、適切な『まちで闘う方法論』が必要なのです」p4

 地方創生の雄、木下斉さんの近刊です。「地域活性とは、経済的に自立していること」という哲学を背景に、まちづくりに取り組む姿勢をとことん詰め切った一冊です。これからまちづくりに関わろうとしている方にぜひ手に取って頂きたい本です。「稼ぐ」ことの必要性は、実はNPOでも同じです。なぜなら、社会課題解決は必ずしもすぐに実現することはなく、山を少しずつ上る必要があることであって、そのために経済的な自立が必須だからです(もちろん、稼ぐことが目的化してはいけませんが)。


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2016年06月28日

福島での求人支援事業に参画します。(6月28日)

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福島民報の記事になりました。

 原発事故で避難生活が続く、福島沿岸12市町村にたいしての新しい支援枠組み(スキーム)へのRCFの参画が決まりました。現在、12市町村では帰還しての事業再開が少しずつ増えていますが、そこでの人材支援が行われることになります。詳しくは、福島民報の次の記事をご覧ください。

避難12市町村 事業者の人材確保支援 官民合同チーム(福島民報, 6月27日)
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2016/06/post_13879.html


 岩手・宮城と同じように、福島でも事業者の最大の課題は「人材の確保」です。しかし、東北の中小事業者は体系的に人材採用する経験が多くはありません。ましてや、福島沿岸は地域の外への避難者も多く、人材確保は容易ではありません。RCFは「WORK FOR 東北」などで人材支援の経験もありましたから、ビズリーチさんによるこの枠組みに参画させて頂くことになりました。
 今後、事業者一つ一つを回らせていただき、人材ニーズを深く理解した上で、福島内外への求人を進めていきます。良い方をおつなぎすることで、事業が発展し、雇用がさらにうまれ、そうして福島沿岸が持続可能(サスティナブル)な地域になるよう、全力でお手伝いしていきます。

[読書1719旅]『ビル・エモットと語る 日本再生と地域創生』(就実大学経営学部, 2015)★3
「日本の再生のために必要なこととはオープンであること、そして日本に最良で最も先進的な世界の考えを進んで取り込み、それを局地的な要求に適応させることが必要です」p13
「昔、たった300藩でこの国を運営していたのが、これだけ交通が便利になった今でも1742の市町村があるのです。これはもともと明治政府になったときに、地方に力を持たせないように一つの藩を10以上に分割しました」p59
「これからすべての上場企業が『一社一村運動』で中山間地域を元気にするんだという意識になって、そこにマーケティングのアイデアとお金を出してくれると、一気に地方創生が始まるのではないかなと思います」p89

 バブル崩壊を予測した「日はまた沈む」でベストセラーになった英国出身のジャーナリストの講演と、岡山の皆さんの講演録です。G1でお世話になったストライプインターナショナル社の石川康晴社長の話に共感。特に、「一社一村運動」は私も東北で使っていましたから、石川社長も使われていたことに少し興奮しました笑。企業版ふるさと納税も始まる中、一社一村運動、進められないかなあ、と思っています。
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2016年06月27日

7月2日は、あすか会議に登壇です。/『未来のために何をなすべきか?』★3 (6月27日)

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紫陽花の季節もそろそろ終わりです。

 グロービスさんによる年一回のカンファレンス、「あすか会議」が浜松で行われますが、その分科会のパネリストとして参加します。ETIC宮城治男さんがモデレーターで、ジャパンギビングの佐藤大吾さん、コモンズ投信の渋澤健とともに、次のタイトルでじっくり議論します。
「ソーシャル化する社会の新たな資本主義」
 認証NPO法人は今や5万件を超え、新しい公共の担い手として、様々な社会問題の解決に取り組んでいる。一方、ソーシャルメディアの普及によってCtoC経済が広がり、JustGivingをはじめとするクラウドファンディングが新たな資金調達の方法として浸透しつつある。従来の貨幣価値だけでは測れない新たな資本主義と互助システムの出現は、我々の住む社会をどのように変えていくのだろうか。より良い社会の実現に向けて、企業と行政、NPO、そして個人がとるべき行動を議論する。
http://aska.globis.ac.jp/program/aska2016.html
 「ソーシャルメディア」「社会的投資」「クラウドファンディング」、一方で「英国のEU離脱」「グローバリゼーション」「人工知能やIoT」といった要素は深い文脈(コンテクスト)でつながっています。単純にNPOや社会起業家の今を伝えるだけではなく、社会の変化における位置づけが見えてくるような議論ができればと思います。

[読書1718旅]『未来のために何をなすべきか?』(ジャック・アタリ, 2016)★3
「企業の戦略の中心に、未来の世代の利益をつねに据えること、それがまずは企業自身、そしてすべての人々の利益になる」p80
「積極的経済学を牽引するイニシアチブは、企業の社会的責任をはじめとして、さらには貿易の均衡、公共サービスという重要な役割を通じて、社会的企業家から、社会的な責任を担っている投資家にかけて、いたるところにすでに存在している」p124

 フランスを代表する思想家ジャック・アタリは、「積極的経済」(SOCIETE POSITIVE)というコンセプトを作り、オランド大統領に提言し続けています。政府、地方行政、企業、投資家、NPOといったプレイヤーが長期的視点と社会性を持ち行動すべきとの考え方です。企業によるCSR/CSV、NPOの存在、それらを支える行政や投資家。まだまだ日本では別々に議論される内容が、統合的に整理され、国家のトップに伝えられている点に改めて驚かされます。日本での議論も、そろそろ追いつきたいところです。



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2016年06月26日

G1・KIBOWソーシャルアワード2016授賞式の様子/『最強のふたり』★4 (6月26日)

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釜石線の車窓風景。

先日、G1・KIBOWソーシャルアワード社会起業家部門を受賞したとお伝えしました(※1)。この授賞式の模様が動画で紹介されています。

G1・KIBOWソーシャルアワード2016 授賞式
http://globis.jp/article/4470


 twitterではかなり拡散されていますが、もちろんSEKAI NO OWARIのFukaseさんが出ているためです。そちらのファンには多少顔を覚えて頂けました笑。お話しさせて頂いた時は、熊本地震から自衛隊が撤収した頃。これから、災害の問題が「見えなく」なるため、東日本大震災をはじめとした過去の震災を例に、一歩先を観ながら支援を行う必要がある。またG1に集う政財界の皆様の力が必要・・とお伝えしました。

※1 G1・KIBOWソーシャルアワードの受賞 (藤沢烈BLOG)
http://retz.seesaa.net/article/438492142.html 


[映画1717旅]『最強のふたり』(フランソワ・キリュゼ主演)★4
 土曜の夜に自宅で見ました。パラグライダー事故で首から下が麻痺となった大富豪と、貧困家庭の生まれで失業中の青年のストーリー。障害者に対して、悪い友人のように接する青年の姿勢に、次第に富豪やその住人たちが心を開いていきます。その過程から、「弱者に対しての善意」が時に人間性を奪っているのではないか、という主題が浮かび上がってきます。映画をみていて、やはり考え方のは乙武さんのことでした。まったく背景は異なりますが、弱者に対しての善意の視点が、結果的に乙武さんの社会性を奪ってしまいました。支援とは何か。善意とは何か。考えさせられます。


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2016年06月25日

アートと復興。(6月25日)

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長谷部貴美さん、谷澤邦彦さんと。

 ホワイトシップの長谷部貴美さん、谷澤邦彦さんとお昼をご一緒しました。ホワイトシップは、アートを通じて個人や組織の変革を促しているチームです。McKinsey時代の同僚がサポートしていたことで、10年程前から縁がありました。最近、実はRCFとホワイトシップが徒歩10秒(!)にあることを知り、あわててご近所ランチを企画したのです。最近はハーバードビジネスレビューでも連載されているのでご存じの方も多いと思います。
 復興におけるアートの意義について随分と話し込みました。震災後、緊急避難期(いまの熊本がそうです)では、『災害ユートピア』で描かれたように被災者の中では強い連帯感が生まれます。しかし、その後は被災者の中で差(避難所から出る人出ない人。被害が大きい人小さい人)が目につくようになり、むしろ疎外感が強まります。たとえば熊本地震では隣の家同士でも被害レベルが全く異なり、見舞金の額の少しの違いで、強い不満がうまれ、人の心が分断されたような状況になります。福島でも、避難指示の線の引き方でコミュニティに分断が生まれました。
 この状態は、金銭や議論では解決しません。その時に、アートが大きな力になることがあります。お二人も郡山で高校生にもプログラムを提供し、原発事故の影響もあってか引きこもりがちであった学生の生活に変化が生まれたこともあるそうです。
 NPOにとっても、アートは大きな可能性をもちます。NPOが抱えてしまう問題に「支援の目的化」があります。本来は、被災者の生活再建が目的で、支援は手段です。それが、支援を続けることが自己目的化し、被災者を固定化してしまうことがあるのです。自分達の取り組みや営みの本質とは何か?に目を向ける作用がアートにはあります。私の知人のNPO経営者も、ホワイトシップに通い続けて、自分達の事業や組織の社会的意味を問い直し続けているようです。
 RCFや新公益連盟におけるアートの可能性は何か。考えさせられるお昼のひと時でした。
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2016年06月24日

復興キーパーソンの話を、7月23日に、聞いてみませんか。/『規制の虜〜グループシンクが日本を滅ぼす』

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雨の釜石にて。(6月23日撮影)

 岡本全勝・前事務次官はじめ、復興関係のキーパーソンが一堂に会し、これまでの復興を振り返り、これからの復興を考える機会が7月23日に用意されました。全勝さんが政府をリードしてきた5年間を聞く機会はなかなかありません。ぜひお越しください。
他には、東の食の会の高橋大就さんや、ふたば未来学園副校長の南郷市兵さんも参加されます。RCFからは、私がモデレーターを務めるのと、RCF釜石マネジャーの山口里美、双葉町復興支援員の安谷屋貴子が参加します。

2016年7月23日(土)13:00〜15:30 (受付開始12:30)
場所 慶應義塾大学三田キャンパス 東館6階 G-SEC Lab

基調講演「東日本大震災から5年:復興の成果と課題,そして未来」
岡本全勝氏(内閣官房参与、福島復興再生総局事務局長、前・復興庁事務次官)

パネルディスカッション「復興を支えるしくみづくり」
パネリスト:岡本 正氏/高橋大就氏/宮川祥子氏/龍治玲奈氏
モデレーター:藤沢 烈氏

パネルディスカッション「復興の道をともに歩む」
パネリスト:安谷屋貴子氏/南郷市兵氏/細川星児氏/山口里美氏
モデレーター:大久保和孝氏

詳細・申し込みは→https://www1.gsec.keio.ac.jp/secure/participant/register_start/117/1

[読書1716旅]『規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす』(黒川清, 2016)★4
「福島第一原発事故の当事者である東京電力のトップだった清水氏が、『もしあれがなかったらと思うとゾッとする』とまで明言した免震重要棟を、九州電力は『重要な根拠』も示さずに、『不要』と判断した」p5
「政府は、国民を守るために必要な規制を産業界等に入れなければいけない。だが、規制機関が『規制の虜』になると、被規制産業の利益の最大化に傾注するよう、コントロールされてしまう」p146

 国会事故調の委員長をされた黒川清先生による一冊です。原発事故に対して、衆参両院を巻き込みながら、憲政史上初の独立調査チームを創り上げるプロセス。原発事故の裏側に潜む、日本社会の根源的な問題を「規制の虜」であると喝破する視点は、事故から5年たった今こそ必読の内容です。それにしても、国会事故調と黒川さんがもつ視点が日本社会では議論されていない様子が残念でなりません。


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2016年06月23日

被災市町村がつながりあう復興へ。(6月23日)

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釜石にて。(6月22日撮影)

 釜石にいました。女川町の須田町長が沿岸視察で釜石に来られているとのことで、私も同席しました。女川の城井政策調整監・山田室長、釜石の田中副市長、大船渡の角田副市長といった日ごろお世話になっている皆さんが同席。楽しくも、この五年を振り返る話ができたように思います(写真を見るとえらい方順にノリノリです)。6月で退任される皆さんに感謝を伝えられたことが何よりでした。
 須田町長と話をしましたが、沿岸には数年ぶりに来られたとのこと。気仙沼、陸前高田、大船渡を回られて、進みつつあるまちづくりの様子が参考になり、行政間そして何より民間同士で情報交換することが、各地の復興にも寄与すると感じられたそうです。被災した市町村が少しずつ落ち着きあるなか、地域同士が協力しあう段階に入ってきたのだと思います。外部の役割も、もうすこしありそうです。

[読書1715旅]『震災に挑む、キリンの現場力。』(ソーシャルイノベーション研究会, 2015)★4
「『資料を読んだり、又聞きしたりするだけでは分からないことがありますからね。やっぱり、現場を見て対話をしないと見えてこないものがあります。単純に、それだけのことなんです』こう語る古賀の原点は、キリンビールで営業を担当していた時代にある」p35
「磯崎(キリン社長):キリン絆プロジェクトでも、メンバーが現場に足を運んで被災地の問題点をつかみ、現場でどのような支援が必要かという解決点を探っていきました。まさに、現場に問題と解決があるんです」p172

 昨晩一緒だった釜石、大船渡、女川には共通点があります。いずれも、キリン社の支援を受けているのです。本著にあるように、キリンは支援の枠組みだけきめて後は報告だけ見るようなことはありません。担当の皆さんが徹底して現場をまわり、すべての事業者とひざ詰めで議論した上で支援を決められていました。時に、現地調整の業務をひきうけていたRCFメンバー以上にです。RCF自体も、そうしたキリン社の現場力に魅きつけられ、また影響されて現在の社風ができているように思います。キリンの取組は東北に留まらず、全国各地や、また熊本地震の対応にまで広がりつつあります。




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被災市町村がつながりあう復興へ。(6月23日)

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釜石にて。(6月22日撮影)

 釜石にいました。女川町の須田町長が沿岸視察で釜石に来られているとのことで、私も同席しました。女川の城井政策調整監・山田室長、釜石の田中副市長、大船渡の角田副市長といった日ごろお世話になっている皆さんが同席。楽しくも、この五年を振り返る話ができたように思います(写真を見るとえらい方順にノリノリです)。6月で退任される皆さんに感謝を伝えられたことが何よりでした。
 須田町長と話をしましたが、沿岸には数年ぶりに来られたとのこと。気仙沼、陸前高田、大船渡を回られて、進みつつあるまちづくりの様子が参考になり、行政間そして何より民間同士で情報交換することが、各地の復興にも寄与すると感じられたそうです。被災した市町村が少しずつ落ち着きあるなか、地域同士が協力しあう段階に入ってきたのだと思います。外部の役割も、もうすこしありそうです。

[読書1715旅]『震災に挑む、キリンの現場力。』(ソーシャルイノベーション研究会, 2015)★4
「『資料を読んだり、又聞きしたりするだけでは分からないことがありますからね。やっぱり、現場を見て対話をしないと見えてこないものがあります。単純に、それだけのことなんです』こう語る古賀の原点は、キリンビールで営業を担当していた時代にある」p35
「磯崎(キリン社長):キリン絆プロジェクトでも、メンバーが現場に足を運んで被災地の問題点をつかみ、現場でどのような支援が必要かという解決点を探っていきました。まさに、現場に問題と解決があるんです」p172

 昨晩一緒だった釜石、大船渡、女川には共通点があります。いずれも、キリン社の支援を受けているのです。本著にあるように、キリンは支援の枠組みだけきめて後は報告だけ見るようなことはありません。担当の皆さんが徹底して現場をまわり、すべての事業者とひざ詰めで議論した上で支援を決められていました。時に、現地調整の業務をひきうけていたRCFメンバー以上にです。RCF自体も、そうしたキリン社の現場力に魅きつけられ、また影響されて現在の社風ができているように思います。キリンの取組は東北に留まらず、全国各地や、また熊本地震の対応にまで広がりつつあります。




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