2012年01月29日

1401旅 永松伸吾『キャッシュ・フォー・ワーク』★★★★

「しごとは多くの方々にとって、たんなる収入獲得の手段だけではなく、生きがいであり、社会との重要な接点でもあります。阪神‥淡路大震災では、仮設住宅で孤独死された方々が253人おられましたが、その七割強は男性です。その内、約60%が65歳未満の働き盛りの男性でした。死因で突出しているのはアルコールに起因すると見られる肝臓疾患で、多くは失業された方でした」p3
「CFW(キャッシュ・フォー・ワーク)とは、自然災害や紛争などの被災地において、その復旧・復興のために被災者自身が自ら働いて関与し、その労働に対して対価が支払われることで、被災者の生活を支援する手法のことを言います」p6
「被災者の雇用は公共職業安定所(ハローワーク)を通じて行われることになっていましたが、公共職業安定所がとりわけ積極的に被災失業者にこうしたしごとを斡旋するというわけでもなく、実質的に被災者の採用活動は個々の企業任せになっていました」p36
「被災市町村ごとに調整機関としての『CFWセンター』を設置し、そこで労務管理や雇用手続き、採用に関する事務などを一括管理します。CFWの趣旨に賛同し、被災者に雇用を提供する意思のある者は、それが民間企業であれ、政府であれ、NGOであれ、このCFWセンターに登録することになります。(略)それを担う主体は、ハローワークではなく人材ビジネス企業の力を借りるべきだとしました。このような業務を短期間で大規模に展開できるとすれば、それは民間の人材派遣業などが最も適任だと考えられたからです」p51

 被災地復興には雇用が最重要。そのことを震災直後の3月時点で提言したのが、防災政策や災害経済学の専門家である永松伸吾さん。無償支援ではなく、被災者の労働に対価を支払う「キャッシュ・フォー・ワーク」を提唱されており、自ら推進団体の代表も務める。
 失業給付が切れ始めた中で、被災地での雇用の重要性はますます高まっている。今回の震災では厚労省も動きがはやく、がれき撤去などに留まらない様々な被災者支援に雇用創出基金を活用できていた。雇用ミスマッチへの問題意識も持っていた。ただしその役割をハローワークに任せたため、想定のように進んでいない。永松氏が論じるように、人材派遣業などノウハウをもつ民間事業者との連携が必要だろう。
 私も繰り返し紹介させて頂いているが、民間による雇用マッチングの動きが、釜石市で2月よりスタートする。弊団体も全力でサポートさせて頂く考え。2月4日には釜石市のリーダーの鹿野さんも東京に来られ、コアメンバー募集の説明会も開催される。
http://michinokushigoto.jp/archives/2256
 簡単な仕事ではないが、ここでモデルが築かれることで、被災地全体に同様の動きを加速させることができる。震災復興の橋頭堡とも言える仕事だ。関心ある方はまずは2月4日におこしいただきたい。
 復興における雇用問題を考える上で、本著は必読の一冊だ。

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2012年01月26日

1398旅 岡本全勝ほか『三位一体改革と自治体財政』★★★★

「経済財政諮問会議か発足したのが2001年でした。その時から財政再建が大きなテーマになり、交付税攻撃が始まったのです。(略)「交付税が攻撃されるだけでは面白くない」というので、当時の片山虎之助総務大臣が、5.5兆円の補助金廃止と税源移譲を打ち出されました。それが取り入れられたのが、平成14年の「骨太の方針2002」でした。もっとも、私共が求めた補助金改革と税源移譲のほかに、交付税も改革する、簡単に言うと減らすということも入り、三位一体というかたちになりました。これが、三位一体改革のスタートでした」p4
「町民が、『うちの前の道路を舗装してくれ』といって町長の所に行くと、今までは、町長は『お金がないので、道庁に掛け合うわ』とか『国に頼みに行くわ』と言っていたのです。しかしこれからは補助金がなくなるのですから、それが言えなくなります。すると、その町民に『増税するけれどいい?』と聞くことになるでしょう。負担を上げてもらうか、ほかの歳出をカットするしか方法がないわけです。ここでいよいよ地方自治が始まるのですね」p29

 2000年頃に進められた三位一体改革の意義と課題について、岡本全勝氏(総務省で交付税課長を務められていた)と、北海道の副知事・町長による議論をまとめた一冊。
 国の補助金の削減、地方交付金の削減、地方への税源移譲の3つを同時に行うことが三位一体改革。補助金があることで、地方は国への依存が強まる。国会議員は地方への利権誘導がテーゼ(活動方針)となる。地方交付金だけでも、地方は国の税金をあてにするばかりで努力をしなくなる。税源移譲をすすめることでのみ、地方の自律を促せることになる。
 公共事業をはじめとした補助金狙いの事業者、そうした人々の声を代弁する政治家、努力しない地方自治体、中央集権を図りたい一部官僚からすれば、言語道断。しかし、当時の小泉政権の勢いなどがあり、一定の成果を挙げられたようだ。
 「地方」や「民間」の自律が、成熟時代のキーワードだろう。過去の政治的なチャレンジを理解しつつ、次に求められる仕組みが何かを考えていきたい。

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2009年10月26日

1283旅 マーク・アルビオン『社会起業家の条件』★★★★

「社会起業家には、ひとかたならぬ忍耐と信念そして勇気がいる。忍耐とは、利益以上の目標を達成するために必要なもの。信念とは、企業文化や社会的・環境的貢献など目に見えにくいものが、売上や利益など評価しやすいものと同じくらい重要だと信じること。そして勇気とは、宇宙は夢を求め手を伸ばす人を助けてくれるものだと疑わずに身を任せること」p275
マーク・アルビオン『社会起業家の条件』(日経BP社, 2009)

★本の概要
 元ハーバードビジネススクール教授が、75人へのインタビューを基として、社会起業家が必要とするリーダーシップが何かをまとめた一冊。井上英之さんが監修を務められている。

★五つの条件とは
 その条件は五つに整理されている。さらに大きくわければ「自分」「仲間」「社会」の三つに分けられる。
 自分に関して。1.「価値観主義」。その事業に取り組む自身の思いとロマンを最重視する。2.「有言実行力」。自らが事業に取り組み、組織を創り上げる。数値目標ではなくて文化を重視する。
 仲間に関して。3.「スマートコミュニケーション」。1人1人と膝をつき合わせた理解を図る。話し手よりも優れた聞き手を目指す。4.「成長推進力」。周囲ではなく自分から変化する。物語と希望によってチームをリードする。
 社会に関して。5.「ソーシャルコラボレーション」。社会起業仲間に限らず、社会全体に価値観を広げる。社会をコントロールせず、リーダーシップを発揮する。

★編集後記
 通常の企業であれば、限られた顧客のみ相手にすれば良いかもしれない。しかし社会や産業を変えようとする社会起業家やベンチャービジネスの場合、利害関係者は社会全体に広がる。五つの条件を見詰めると、社会全体と向き合う覚悟が必要であることが分かる。

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2009年10月25日

1282旅 美崎栄一郎『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』★★★★

「記録がなければ思い出すこともできず、また最初から手探りで始めることになります。人間は脳だけに経験をためるのが難しい生き物です。すべてを記憶だけに頼れる人は別ですが、記憶だけでなく『記録』を取っておくことで経験は確実にためられるのです」
美崎栄一郎『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション, 2009)

★著者の美崎さんとの交流の機会を提供します!
 美崎栄一郎さんによる、75.000部のベストセラーとなったノート術に関する一冊です。実は次回の「3秒ブックレビュー」(誠Biz.ID)で取り上げさせて頂くのですが、「Twitter読書」なる新しい取り組みを行うため、ここで取り上げました。
 通常の書評に加えて、美崎さん本人と直接交流できるコーナー(#タグを活用)を用意。この本に関する感想や質問を書いて頂くと、美崎さんからtwitter上でダイレクトに返事をしてもらえます。(美崎さんから『すべての質問に答えます!』と力強く宣言頂いております・・!
 次号掲載は10月30日(金)夕方予定。そこから約一週間程度続けてみたいと思います。既読の方は感想をご準備ください。本も勉強になる素敵な内容ですから、未読の方もできればぜひご一読を。近づいたらブログやtwitter上でも告知しますが、30日(金)をぜひご期待ください!(下のの藤沢twitterフォローお願いしますね)

藤沢烈twitter: http://twitter.com/retz
誠Biz.ID誌 http://bizmakoto.jp/bizid/
藤沢烈の3秒ブックレビュー http://bizmakoto.jp/bizid/writer_retsu_fujisawa.html


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2009年10月23日

1280旅 中野孝次『清貧の思想』★★★★

「大量生産=大量消費社会の出現や、資源の浪費は、別の文明の原理がもたらした結果だ。その文明によって現在の地球破壊が起こったのなら、それに対する新しいあるべき文明社会の原理は、われわれの祖先の作り上げたこの文化ー清貧の思想ーの中から生まれるだろう」p6
中野孝次『清貧の思想』(文藝春秋, 1996)

★本の概要
 バブルが崩壊した最中の1992年にベストセラーになった。物質主義が際まった日本の当時を憂い、精神性に優れた古き日本人たちの行動と思想について綴られたエッセイである。当時からさらに17年経過し、ようやく消費への違和感が生まれてきた。今もういちど読まれてもいい本だと思う。

★良寛の生き様
 本阿弥光悦、鴨長明、池大雅、与謝蕪村、吉田兼好、松尾芭蕉、西行といった人物が取り上げられる。どの方も素晴らしいが、中でも私が魅かれるのは良寛である。
 草庵で暮らしており、外からみれば単なる乞食坊主にしか見られなかった良寛。しかしその内なる世界は深い。三升の米と一束の薪しかない中、ただのんびりと脚を伸ばせること、子供たちと日が刳れるまでただ遊ぶことに無上の喜びを感じていた。物も金も名誉も知識すらも持たず、持たないからこそ全てに感謝をし、今あるままを生きる。そのような姿に感じ入るし、現代において似たライフスタイルとは何だろう?と考えさせられる。

★編集後記
 良寛の境地は露ほども分かっていないけれども、現代においてさえ、現代においてこそ、持たないことが強いとの感覚はある。


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2009年10月20日

1278旅 宮部高明『危ない世界一周旅行』★★★★

「俺は世界一周に行く前から旅が好きだったこともあり、それなりに旅慣れしていたつもりだった。だが、広大な世界はそんな気持ちで旅をするにはあまりに過酷だった。320日間の旅行中に、強盗2件、スリ4件、暴力事件4件、命の危険は数知れず・・さまざまなトラブルが降り掛かってきた」
宮部高明『危ない世界一周旅行』(彩図社, 2007)

★本の概要
 約一年間の世界一周旅行を行った著者が、旅のあちこちで遭遇した危険をユーモラスに綴った一冊。

★世界の危険
 アジアや欧米での旅に慣れた日本人からすると、南米やアフリカでのリスクはなかなか想像できないのだろう。もちろん安全な場所にしか行かず、現地に溶け込み、日中のみ外出しているなら問題はない。しかし好奇心ある筆者が取ったように、やや外れたルートに入ってしまうと危険が降り掛かる。筆者はペルーで首締め強盗に遭遇し、モザンビークで誘拐寸前になり、ヨハネスブルグで身ぐるみをはがされる。

★編集後記
 日本がもつ平和な雰囲気が大変貴重なもの。その事を誇りに思っていいし、後の世代にも遺していかなければならない。


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2009年10月19日

1277旅 山崎富美ほか『Twitterマーケティング』★★★★

「ツイッター社はもうひとつ重要な決断をしています。今後は「つぶやき」という単語を使うのをやめて、日本語でも「Tweet」(ツイート)という単語を使っていきたいのです。というのも、初めてツイッターを使う方には、なぜほかの人の「つぶやき」を再度共有すると「ReTweet」(リツイート)と呼ばれるのか分からない人も出てくる恐れがありますから。今後は「Tweet」という単語を早期に広めたいと考えています」(山崎富美ほか『Twitterマーケティング』(インプレスジャパン, 2009)

★本の概要
 twitterの企業マーケティングへの応用手法をまとめた一冊。著者は山崎富美さん(twitter:Fumi)、野崎耕司さん(twitter:Samurai200)、川井拓也さん(Twitter:himanainu_kawai)。ちなみに、これからの書籍はtwitterアカウントが入っていることが常識になると思う。Blogより文字数短く表示できるし、その方のプロフィールや交流機会を提供できるからだ。

★twitterをもちいたマーケティングとは
 マーケティング事例が幾つか紹介されている
 まず使われるのがユーザーとのコミュニケーション。ヴァージンアメリカ航空は、機内でサービスが悪いとtwitterをした顧客に対し、着陸時に声をかけてサービスしたそうだ。一方デルタ空港は全く無対応だったために一定期間炎上したという。国内では朝日新聞社、ヤフーショッピング、フジヤカメラ等が顧客交流のために活用開始している。次にブランディング。米ペプシコーラは、自社ブランドのフィードバックをtwitter上で呼びかけて新しい認識を得た。販売にも繋げることは可能だ。米ネイキッドピザは特別クーポンをtwitter上で提供したことで売上を15%向上させた。商品開発の応用例もある。米アメリカンアパレルは、新製品開発のためにtwitter経由で顧客意見を吸い上げることができた。
 企業からのpush型の情報提供はメールからtwitterに移行すると考えている。今すぐ、twitterをいかに活用するかを企業内で検討する必要があると思う。

★編集後記
 引用は、日本カントリーマネジャーの松沢由香里さんのインタビューより。ググるというように、ツイる、なんて言葉が出てきたりするのだろうか。


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2009年10月16日

1275旅 高城剛『サバイバル時代の海外旅行術』★★★★

 何かと世間を賑わせている高城剛による、海外旅行本。物を極限まで減らし、PCとiPhoneだけもって世界中を駆け回る高城氏の生き方は個人的に参考になる。本著では「地球の歩き方」はじめ既存の旅行ガイドブックを批判し、違った角度からの旅を提案している。
 旅行が世界規模でオープン化しつつある中、日本は閉鎖的なままであるようだ。世界ではLCCが進み、世界中の航空券からホテルがネット上で競い合い、ユーザーにとって手軽で安価な旅行が実現している。旅行情報も豊富で、「世界でボランティアする」ための分厚いガイドブックが存在している。各国の旅行ガイドは質量ともに圧倒的なようだ。
 日本は経済的に豊かになったにも関わらず、旅行者数では世界13位、旅行者受入数は世界30位。人口比でみればぐっと下がるだろう。若者が旅行に出かける数は減りつつあり、携帯やファッションへの投資が多い。もっと多様な旅の在り方があっていい。

※twitterとの連動方法を変えます。文字数に関係なく、やはりblog上で書評は記入し、そのURLをtwitter上に投げる形にします。twitterの文字制限数で書評を書くのはやはり難しかったということで・・。

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2009年10月15日

1274旅 コグレマサト他『ツイッター140文字が世界を変える』★★★★

ツイッターイベントがあり、携帯サイトの発表もあった記念?で読みました。ツイッターの日本での展開とまとめ、インタビューも豊富で分かりやすい内容です。
 ツイッターはコミュニケーションの促進が魅力。投稿/フォローのハードルの低さ。即時性と距離の短さゆえ、接し方が大人な点。企業にとって、blogやsnsに比べて顧客と直接接しやすいツールになるのでしょう。

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2009年10月14日

1273旅 下川裕治『12万円で世界を歩く』★★★★

 1988年に週刊朝日で連載された「12万円の旅」を加筆した一冊。12種類の旅行記が掲載されていて、この価格でここまでの旅ができるのかと驚かされる。下川氏はこの本で旅行ライターとして有名になった。

 旅の内容から凄さが分かる。韓国一周バスの旅、長江3千q船の旅、インド大陸横断、ヒマラヤ登山、アメリカ一周、北極圏到達、北京発ベルリン行き列車の旅、最後は上海からアテネまで陸路で渡る。

 LCCの登場などにより、今なら旅費は10万円を下回れるという。バイト10日で世界中どこでも行ける素晴らしい時代だ。




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2009年10月13日

1272旅 池田晶子『人生のほんとう』★★★★

 著者は'07年に亡くなられた女性哲学者。西部池袋コミュニテカレッジの講義録。常識、社会、年齢、宗教、魂、存在の六テーマから人間・人生とは何かが問いかけられる。
 人生を、自分の外側に求めるなという。会社や家族も幻想。過去も将来も無い。ただし、内に籠もるのでもない。自分も世界も一緒くたの存在。そんな夢のような今を生き抜けと説いてくれる。 

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2009年10月12日

1271旅 下川裕治『格安エアラインで世界一周』★★★★

 LCCだけで世界一周を試みた実録。アジア、中東、欧州、米国とLCC網が整備されていることが分かる。4時間1万円が相場。日本でもLCCが発達すれば、国内・韓国・中国は片道一万、東南アジア・豪州は片道二万が相場になるはずだ。
 中東でのLCCは、インドからドバイ等への出稼ぎ労働者が使うという。日本から上海等へ出稼ぎするためにLCCが利用される、なんて時代が近いかもしれない。

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2009年10月11日

1270旅 吉田友和『してみたい!世界一周』★★★★

 600日の世界一周ハネムーンを行った夫婦による、世界一周ガイドブック。世界一周経験者への8のインタビュー、22のモデルコース、世界一周航空券の研究から、必要となるノウハウまで詳細に整理されている。
 世界一周の形態は様々。学生、社会人、新婚や定年後の夫婦、家族。共通するのは、目的が曖昧でも曖昧でも旅立てる思い切りの良さ。自分も真剣に検討中。


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2009年10月10日

1269旅 日経コミュニケーション編集部『ARのすべて』★★★★

 リアルとネットを結ぶAR(拡張現実)技術の歴史と現在を、第一線の13人が語った一冊。セカイカメラ開発者の井口尊仁氏のインタビューが面白い。

 セカイカメラは、広告・決済・コミュニケーション・生活情報提供をAR上で進められようとしていて、必要なアプリや検索機能(エアフィルタ)も視野に入っている。



ネットとリアルを区別することの意味が減っていくと感じる。両者を融合するAR技術には強く関心を持っている。哲学科出身でもある井口氏に期待したい。

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2009年10月07日

1265旅『プラネット・グーグル』★★★★

 '98年に設立されたグーグルと、様々なプレイヤーとの激闘を描いた一冊。著者のランダル・ストロスは経営史の専門家。一年前の本だが日米同時発売であったため、まだ参考になる。
 グーグルの強みと弱みが理解できる。検索、メール、地図など機能的なサービスで圧倒的な強みを誇ったが、SNS(対facebook)、Q&A(対yahoo! answers)等のコミュニティサービスでは勝ち抜けなかった。
 アルゴリズムとデータセンターに比べて、人間理解の面で競合優位に立てなかったのだろう。人間と機械の本質を、グーグルが統合する日は来るのだろうか。

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2009年10月06日

1264旅『クラウド化する世界』★★★★

 発電所からの電気供給と対比させ、巨大コンピュータプラントから情報が供給されるクラウド世界を説明した一冊。IBMが情報技術産業を生んだ20世紀初頭から、クラウドが加速する2008年までの情報産業史が一望できる。
 人間とネットの将来を描く第11章iGodが面白い。小型グーグルを脳に接続したり、握手によって情報を交換する研究は開始されている。コンピュータはプログラミングを自ら行うようになり、携帯は代理頭脳となって人間に助言を行うという。
 PC/携帯の処理能力とデータはクラウドに移行した。人の脳がクラウドに委ねられる時代が迫っているかもしれない。

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2009年10月05日

1263旅『自由に生きるとはどういうことか』★★★★

 「自由」の意味がいかに変遷してきたかを、戦後日本社会の経験と共に語られる一冊。戦後のエロス、あしたのジョー、尾崎豊、エヴァンゲリオンがその象徴として取り上げられている。著者は北大の社会学者である橋本努さん。

 21世紀の自由人は「創造階級」「ボボズ(ブルジョア・ボヘミアン)」に見いだせるという。勤労よりも創造を重んじ、同時に現代経済の原動力にもなる。また経済よりも創造性の有無が、人々の格差感を生んでいるという。

 組織は遺物となり、個人が集まるチームが重視されると思ってきた。が、若いU25によればそれも古いらしい。1人で成果を出せる「ソロ」が、相互に影響しあいながらもチームを組まずに仕事する。本著が示唆する自由と重なる。

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2009年10月03日

1261旅『幸福の方程式』★★★★

 「パラサイト・シングル」「婚活」といった言葉を考案した社会学者・山田昌弘氏と、電通による著書。経済成熟時代における、新しい幸福の在り方が論じられている。

 幸福の要素は五つあるという。時間密度(充実しているか)、手応え実感(やりがい)、自尊心(内から認めているか)、承認(外から認められているか)、裁量の自由である。従来は消費により五つを満たしてきた。例えば高級自動車は5つ全てを充実させる。

 しかし成熟社会では、モノからの間接ではなく直接的に幸福を追求されるという。「働き方」「生き方」をいかに充実させるかに、現代人の意識はますます向かうのだろう。

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2009年10月01日

1259旅『コルビュジェさんのつくりたかった美術館』★★★★

 五十川藍子さんと中目黒Huitでランチ。賑やかな店内で受け取ったのが、彼女が7月に出版されたこの一冊。ル・コルビュジェと「ぼく」による架空の物語だ。

 ピロティ。無限成長美術館。光の遺産。コルビュジェの拘りは、どこよりも上野・国立西洋美術館に体現されているという。大人の絵本である本著は、時間と空間を超えるとは何かを考えさせてくれる。

 コルビュジェが亡くなったのは、南仏カブ・マルタンの休暇小屋。室内八畳間の簡素な作りであったが、彼が最も愛した建築物だったそうだ。何も持たずに生まれ、何も持たずに還る。そんな生き方でありたい。


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2009年09月29日

1257旅『真実の瞬間』★★★★

1257旅『真実の瞬間』★4。著者はヤン・カールンCEO。32歳に旅行代理店をコスト削減で再建。36才には航空会社を料金値下で再建。39才にはスカンジナビア航空をユーロクラス新設等により1年で黒字転換。環境に適した戦略選択が見事。http://ow.ly/rzeo

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