2009年02月23日

844旅 大江建『中小・中堅企業のための新規事業立ち上げ・運営ノウハウ』★★

「消費チェインのどこかで差別化ができないと、商品・サービスだけで差別化するしかなくなってしまいます。これでは『価格競争』にのめり込んでしまう可能性が高く、利益の出ない事業になりかねません」p154
大江建『中小・中堅企業のための新規事業立ち上げ・運営ノウハウ』(すばる舎, 2003)

 早稲田大学MBAの教授による、起業におけるポイント・理論をまとめた一冊。その中から、商品まわりのサービスにおける戦略を整理した。

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 購入前では、ニーズを発掘しやすくし、選択・注文・購入決定を容易にする。配送・支払・セットアップが購入段階。支払の前に利用できる方法、修理の工夫、返品のしやすさ、商品提供後の保守、あるいは商品廃棄といった、購入後のケアも考えられる。
 顧客の時間がますます貴重になる中、商品前後での時間の浪費を防ぐ必要がある。消費チェーンからみたサービスの検討は必須だ。

□編集後記
DELLのPCを購入。電話サービスは大連につながって、日本語を話す中国人が応対する。日本語のたどたどしさはあるものの、理解力と対応力はパーフェクト。DELLのシンプルだけど充実した体制を垣間みた。



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2009年02月09日

830旅 山本靖雄『新製品開発の生産性をどう高めるか』★★

「消費者はどのようなモノも生活のシーンや遊びのシーンの一部に組み入れており、それらのシーンからモノを見ているということだ。クルマなら、多くの人は自分や家族の移動のために、あるいはドライブを楽しむために、買うのである。従って性能よりその使い勝手のほうにより大きな関心を示す」p130
山本靖雄『新製品開発の
生産性をどう高めるか』(ダイヤモンド社, 1993)
 大手電機メーカーでBS内蔵テレビなど100以上の製品に携わった著者による、新製品開発に関する一冊。
 
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 作り手主導(プロダクトアウト)か、買い手主導(マーケットイン)かに分かれる。
 プロダクトアウトでは、新機能や性能を追求した機能型、ネーミング・デザインを重視した感性型にわかれる。
 マーケットインでも、操作性、低負担といった機能型、アメニティ・自己実現といった感性型に分類される。
 作り手は機能にこだわり、買い手は感性に重きをおかれる。とすると、マーケットイン×機能、あるいはプロダクトアウト×感性のセグメントにおいて差別化が図りやすいと言えないか。

□編集後記
仕事がヤマ場だ。




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2009年01月28日

815旅 ケリー・グリーソン『なぜか「仕事がうまくいく人」の習慣』★★

「人に仕事を任せる能力は、経営幹部、管理職、あるいは監督としての実力を大きく左右する。部下にうまく仕事を任せられれば、効果的な再確認と仕上げが可能になり、あなたの生産性は倍増するだろう」p201
ケリー・グリーソン『なぜか「仕事がうまくいく人」の習慣』(PHP研究所, 2003)

能率改善プログラムの考案者である著者による、仕事を効率的に進める方法をまとめた一冊。若手ビジネスマンであれば、こうした本を時折読んで、自身の作業効率改善を考え続けるべきだろう。

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 その中から仕事の任せ方について整理した。
 任せる前。適任者にスピーディに任せ、目標や情報をすべて渡すのが任せ上手。独断で振り分けたり、作業結果が伝えられず説明も不十分であるとうまくいかない。
 任せた後。状況だけを確認し、最終責任はみずからが負いながらも、仕事の功績はスタッフに渡してしまうのが任せ上手。進め方にいちいち口を出し、効率的な方法は部下任せで、遅れたら部下を責めて、成功したら自分の手柄にするのが下手な例である。
 任せる前に熟慮しているかを、改めて見つめ直したい。

□編集後記
昨晩はISLAP(ISL社会イノベーションセンター・アソシエイトプログラム)の開講式。個性的で志高い30人が集った。ここから、社会起業の新しい流れが生まれそうだ。

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2009年01月26日

812旅 小寺次夫『今すぐ新規事業を始めなさい!』★★

「変化が急な市場では、ほとんどの場合、意思決定の保留は事態を悪化させます。不確実な環境の変化に迅速に対応することが一番大切ですが、環境の変化に翻弄されてはいけません。そのためには、中心軸が会社に絶対必要です」p24
小寺次夫『今すぐ新規事業を始めなさい!』(生産性出版, 2004)

 富士通・シャープにて新規事業の現場に従事した著者による新規事業を成功させるためのポイント。

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 事業事業発展のプロセスに沿って誕生、継続、発展の三つ。それぞれにおける目的、そこへ向かう手段、当面目指すべき目標の三つを掛け合わせて整理されている。
 誕生段階では、理念を目的とし、直観を用いて発想・事業の跳躍を目指す。継続段階では、管理(マネジメント)に向けて市場への適応を図り、顧客を選択していく。発展段階では、社内・顧客教育に向けて多様なプレイヤーと付き合い、客観的な評価を行う。
 段階ごとに経営の役割は変化していく。

□編集後記
人間関係は摩訶不思議。

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810旅 日本興業銀行東京支店『新規事業成功の秘訣』★★

「新規事業は未知の仕事であり、顧客のニーズ、競合関係、需要の伸びの見通しなど、事前に読み切れるものではない。力を尽くしても失敗することはある。そのとき、投資額、投入人員等が小さな規模であれば影響は小さい」p24
日本興業銀行東京支店『新規事業成功の秘訣』(ダイヤモンド社, 1986)

 今は無き日本興業銀行による、新規事業に対する指南。ユニ・チャーム、HOYA、ブラザーといった企業事例が豊富だ。

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 新規事業も収束から発散へ向かう。
 使命・目標をセットして小さな実績を作ることで組織の気運を高める。
 事業探索の後に、社会性・競争優位性・リスクを見極めて事業化を意思決定。
 その後、顧客視点で構想作り・競争力確保を行い、本体と組織を分けて実行に移る。
 マネジメント上はこの程度の概観をもてばよく、残りは顧客と向き合い、丁寧にサービスをつくりあげていく。

□編集後記
髪を切った。



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2009年01月21日

803旅 島野清志『化粧品業界再編地図』★★

「資生堂は高いブランドイメージを背景にした高級品が収益の柱である。回避できない消費増税に大きな打撃を受ける事業分野だ。中国市場での実績の高さ、言い換えれば依存度の高さも、かの地の景況が暗転した際にひときわ厳しい状況をもたらす」p187
島野清志『化粧品業界再編地図』(ぱる出版, 2007)

 証券アナリスト出身の評論家による、化粧品業界を整理した一冊。

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 業界の両雄である資生堂と花王を比較してみよう。
 いずれも明治すぐの創業。資生堂は化粧品メーカーとして、ブランドと流通チャネル整備を伴ってトップに上り詰めた。花王は石鹸メーカーであったが、80年に化粧品へ参入。06年のカネボウ化粧品子会社化によって、資生堂の対抗馬として名乗りを上げた。
 資生堂からみれば、化粧品専業メーカーとしてのブランド力がある。しかし、花王に比べて事業・財務の安定性に欠く。
 ブランドを維持しながらも、いかに収益改善を図るかが課題である。

□編集後記
寒くて自転車に乗れない・・。

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2008年12月22日

743旅 木村達也『マーケティング活動の進め方』★★

「顧客はアイデアに対してお金を払うわけではなく、その製品に自分たちにとって価値のある意義を見いだしたときに、はじめて購入するわけです。その『顧客にとって価値ある意義』が製品コンセプトです」p142
木村達也『マーケティング活動の進め方』(日本経済新聞社, 1999)

 外資系企業でブランドマネジャーなども務めたマーケティング研究者が著者。マーケティングの主なフレームワークが整理されていて復習になる。

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 新商品開発・導入プロセスも、問題解決プロセス同様、拡散と収束の連続である。
 最初はアイデア創出という拡散から始まり、その後製品とマーケティングのコンセプトを固める。その後製品を固めた上で、市場への導入を図る。
 製品開発を詰める部分を怠ると、その後の製品化でつまづく。モノが無いにも関わらず、顧客が満足する製品を形作れるかがポイントとなる。

□編集後記 
 今日で旧居の生活が終わる。大手町、竹橋、小川町、神保町、神田が徒歩圏内だから、7路線を使えて相当に便利だった

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2008年12月21日

742旅 三菱信託銀行証券代行部『経営戦略としてのIR』★★

「IRの最終目的ともいえる「C長期保有の株主作り」「D企業イメージの向上」「E個人株主数の増加」につなげるために、各企業はプロセス部分である「@企業・事業内容の理解促進」「A企業の認知度向上」「B経営戦略・経営理念の伝達」の段階で試行錯誤している様子が写し出されているものと考えます」p12
三菱信託銀行証券代行部『経営戦略としてのIR』(東洋経済新報社, 2003)

 三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)のコンサルティングチームによる、IR活動に関する一冊。株式公開関連の情報が詳細。

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 そもそもIR活動の目標は何か。普通に考えると株式流動性の向上のように思えるが、実際には知名度向上に関する項目が強い。引用にあるように、株式売買の前に、そもそも自社の認知度・理解度が十分でないとの認識なのだろう。
 ただし、そうした知名度向上に対する打ち手は型どおり。ユニークな方法で個人投資家に訴求する方法論が求められていくだろう。

□編集後記
 前職以来の友人達が、一ヶ月遅れの誕生会を開いてくれた。一人一人から本を頂いた。一冊一冊様々で、やはり本は奥深い。ありがとう。

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2008年12月15日

728旅 山本勝巳『化学業界』★★

「化学工業は、本質的に資本・技術集約型の先進国型産業であったが、二度の石油危機を契機に資源保有国や新興工業国への技術移転が急速に進みこれら諸国が大きく台頭してきたことを示している」p133
山本勝巳『化学業界』(教育社, 1990)

 化学経済の専門家による、化学業界の全体像をまとめた一冊。1990年の発行なので、そこまでの概況を知るのにのみ役立つ。
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 第一次大戦頃から1987年までの国別シェアをみてみる。
 欧米中心だった化学産業は、第二次大戦後にアメリカ・ロシア中心となり、その後日本と第三諸国のシェアが増してきている。
 プラスチックなど加工型化学品の成長が、日本の伸びに貢献してきた。

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2008年12月12日

721旅 中野不二男『メモの技術』★★

「データベース・システムの工夫は、たんにアプリケーション・ソフトだけの問題ではない、ということである。自分の仕事の進め方や、仕事場と自宅との関係、調査旅行や取材の頻度と期間、さらに本棚の容積や他の事務機器との関係などを、すべて考慮しなければならないのだ」p227
中野不二男『メモの技術』(新潮社, 1997)

 ノンフィクションライターである著者による、主にデジタル機器を用いたメモデータベースの作り方に関する一冊。
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 一枚のデータカードに含まれるオブジョクトには、データそのものと機能用の二種に分かれる。
 まずデータ。本文/出典名/記入日など一つのデータ固有の情報と、テーマ/分野/キーワードなど複数のデータにまたがる分類情報に分かれる。続いて機能。キーワード検索、自由検索、絞込みといった機能がある。
 ブログとメモデータ(私の場合は書籍単位)を連動させることで、他の方の頭脳ともリンクさせていくことが出来てきたのが、最近の特徴だろう。

□参考ブログ/ウェブサイト
「book review」

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2008年12月09日

715旅 藤井昌樹・広田幸男『産業財マーケティング』★★

「『CS』向上活動は、顧客の視点で捉えた事業推進力の点検を、総合的かつ時系列的に競争関係にある他社との比較のなかで行い、自社の独自性がより発揮できるべく、活動改善と革新――事業推進メカニズムの絶え間ない刷新――を図るものである」p160
藤井昌樹・広田幸男『産業財マーケティング』(東洋経済新報社, 1998
)
 メーカーの企画部門にいた著者とマーケティングコンサルタントによる、産業財マーケティングに関する一冊。
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 その中から、顧客満足度(CS)調査における質問項目を整理した。
 開発では、基礎としての技術力と、結果としての製品における質問。営業に関しては商談対応力を基礎とし、応用を営業力とした。フォローではサービス対応が基礎であり、販売促進を応用として、それぞれの質問をまとめてみた。
 顧客目線からのニーズは意外につかんでいないものであり、こうしたアンケートを通じて自社の強み・弱みを正確に理解する必要がある。

□参考ブログ/ウェブサイト
「実践マーケティング:千変万化の現を斬る!」
著者のブログ

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2008年12月05日

704旅 小樽商科大学ビジネススクール『MBAのためのケース分析』★★

「ケース分析とは、ケースに書かれている企業についての記述の中から、その企業が抱えている問題点を発見し、解決策を考える作業をさします。繰り返しますが、こうした分析部分はケースに書かれていません。ケース分析を行うのはあくまでケースの読み手です」p5
小樽商科大学ビジネススクール『MBAのためのケース分析』( 同文館出版, 2004)

 小樽商科大学ビジネススクールはケース分析とビジネスプランニングが特徴とのことだ。本著は、ケース分析の方法論と、ヤマト運輸を例としたケースおよびケースレポートが掲載されている。
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 ケース分析とは、ケースを元に受講者が戦略の方向性をまとめる方法のこと。
 通常の問題解決プロセスと同様であり、ケースの情報をもとに論点を明確にし、その上で戦略オプション(代替案)を絞り込み、具体的な実行プランに落とし込んでいく。
 具体的な事例に対して、問題解決プロセスを一貫性をもって実施できる。社会起業分野などでのリーダーシップ教育に、ケースメソッドは活用していきたい。

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2008年11月28日

689旅 堀田力『おごるな上司!』★★

「管理者は部下の将来の実力養成のために、知識の少ない人にどんどん知識を与え、伸びるところまで伸ばしていかなければなりません。管理者にとって判断能力が最も試されるのは、部下にどれだけ伸びる可能性があるかを見極め、それをいかに伸ばすかなのです」pp111-112
堀田力『おごるな上司!』(講談社, 1998)

 ロッキード事件担当検事として名を馳せた著者による上司論。当時60万部のベストセラーとなった。
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 堀田氏によるポイントを教育面と、評価/人事面に分類してみた。
 教育面では、「健康の重視」「手放す」「今の知識よりも未来の成長を重視」などと、教育の内容よりも方法論が説明されている。
 評価・人事面でも、そもそも評価を行う前後の問題や、評価の周辺の事実に注目されているように見える。
 教育や評価の内容よりも、その周辺情報を重視し、環境を用意することが重要だろう。

□参考ブログ/ウェブサイト
「一日一冊読書感想集」

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688旅 C.パーキンソンほか『パーキンソンの リーダーシップバイブル』★★

「どんな仕事の場合でも、本当に重要なのは社員の気概と士気である。会社に対して、どんな考え方をしているのか。チームとして一緒に働く気があるのか。働くのは命令されたからなのか、自分で働きたいと思うからなのか。このようなことが本当に大切な点である」p211
C.パーキンソンほか『パーキンソンの リーダーシップバイブル』(三笠書房, 1997)

 "パーキンソンの法則"で有名な著者によるリーダーシップに関する一冊。
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 スタッフのモチベーションを最高に維持することが、リーダーシップの本質であるとパーキンソンは考える。
 例えば仕事での満足感をあるゆる手を尽くして提供したり、部下自身への興味を高め、大事に思っていることを伝えることで、スタッフは自律的に動き出す。同時に過度な期待を慎むことで、部下を大事に思う自分のモチベーションも維持することができる。
 スタッフに直接関わらない自分の行動でも同様。自分が高い地位にあるかのような行動をとると、スタッフは相対的に自分の位置を低く感じてしまう。
 表面的にスタッフが仕事ができるかできないかに捉われず、スタッフのモチベーションが高いかどうかの深層部分を見続けるべきなのだろう。

参考ブログ/ウェブサイト
「かささぎ」

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2008年11月27日

684旅 J.マーフィー『眠りながら成功する(上)』★★

「私は自分の心の目で、その想像上の聴衆を見ました。そしてそのすべてが実在するのだと感じました。私は俳優になったつもりで、この心の映画を脚色し、それからこの映画は潜在意識に移されて、それなりに実現されるであろうという満足感を味わいました」p151
J.マーフィー『眠りながら成功する(上)』(三笠書房, 2001)

 もう一冊マーフィーのロングセラーより。マーフィーの本は内容は似ており、一冊読んで自分に合うか確かめた方が良いだろう。
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 心の態度を変える基本は、使う言葉を変える点にある。風邪気味の時に、「今これは終ろうとしている」と口にすることで潜在意識に作用して治ることもある。同様に、「断定する」「論理的に解決すると説明してみる」「感謝する」「辛く悲しいことも肯定してみる」といった方法もある。
 応用編その一は映像化すること。イメージするだけでなく、脚本をかきながら映画を観ている気分になることも有効だという。初めての取り組み(初めての講演、初めての提案)で私も用いることがある。
 応用編その二は睡眠状態を利用すること。同じ言葉を発するのも、眠い時の方が効果が大きいという。
 意識は本来は無。前向きな言葉やイメージを与えることで、意識を前向きに変えていけるわけだ。

□参考ブログ/ウェブサイト
「起業家のための実践ビジネス道場」

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2008年11月20日

676旅 山口弘明『ビジネス・インタビュー入門』★★

「収集した情報が正しいか、価値があるか判断する必要があります。間違った情報には悪意の間違いといい間違いがあります。情報をチェックするには5W1Hを使います。相手が価値ある情報を提供しても、インタビュアーの能力が低いと内容の重要性を認識できないこともあります。聞き手も専門知識を持つよう努力する必要があります」p131
山口弘明『ビジネス・インタビュー入門』(日本経済新聞社, 1991)

 ビジネスインタビューの基本がまとめられた、コンサルタントによる一冊。
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 インタビュー中の聞き方だけでなく、事前の準備、聞いた後の確認やメモも重要となる。
 インタビュー前は、想定問答を頭の中で繰り返して100程度の質問項目をつくりあげる。インタビュー中は、聞きたい本論に戻すために、話を盛り上げつつ誘導する技術が必要になるだろう。聞いた後は重要なポイントの確認をとることと、無意識に感じ取った情報を記憶するために周辺情報を意識的にメモをとる。
 最新の情報は本にもウェブにも掲載されておらず、人から聞く必要がある。インタビュー技術は、ビジネスパーソンの基本スキルといえるだろう。

□参考ウェブサイト
「インタビュー」

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2008年11月11日

655旅 歌田明弘『「ネットの未来」探検ガイド』★★

「とりあげた技術の持つ『野心』は実に大きく、インターネットをより有意味なひとつの構造体にするという驚くべき情報世界が開けてくる。これまでの知識のありようは書物の比喩で語られてきたが、こうした技術が実現すれば、データベース型の知識の雛形に変わっていくのかもしれない」p186
歌田明弘『「ネットの未来」探検ガイド』(岩波書店, 2004)

 芸術総合誌である『ユリイカ』の元編集長であり、ネット関連の著作が多い著者による、2004年段階でのネットの広がりを示した一冊。
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 さすがに目新しくない内容だが改めてまとめてみれば、情報のタイプが文字情報かリッチ情報か、また提供する価値がコンテンツか機能かに分けられる。
 コンテンツとしては、文字情報をネットワークするRSSリーダー。リッチ情報をネットワークするピアトゥピア技術が挙げられる。
 機能を提供する技術としては、文字情報では過去のデータを保存できるアーカイヴ、言語を翻訳する機械翻訳。またコンピューター機能そのものをネットワークするグリッドコンピューティングが出てきている。
 文字の単純な表記からスタートしたネットワールドは、文字以外の情報やあらゆる機能もネットワーク化し、巨大な情報構造体を作り上げてきている。巨大化の終着点に何が待ち受けているかが、興味深い。

□関連ブログ
『akamac book review』

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2008年11月10日

653旅 岡林秀明『「ビジネスブログ」で儲かる会社になる』★★

「インターネットという巨大なマーケットの全体を相手に商売する必要はまったくない。商品・事業をしぼるか、マーケットをしぼるか。ターゲットとする顧客層によって、ブログもしくはホームページのつくり方もまったく異なるし、コンテンツの内容も変える必要がある。女性をターゲットとするか、男性を狙うかによって、キャラクターの設定も文体も変わってくるだろう」p168
岡林秀明『「ビジネスブログ」で儲かる会社になる』(東洋経済新報社, 2005)

 ビジネス・金融を専門とするライターによるビジネスブログに関する一冊。3年前の本だが、当時の事例が豊富に紹介されている。
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 その中でビジネスブログを成功させる10の秘訣が説明されていた。 
 読者に伝わりやすいように、書き手ならではの知識・舞台裏を見せつつ、物語性をもって伝達することがまず重要。そしてブログならではの対話を誘発するために、読者に向けてお題を出したり、イベントと連動させた内容にする。
 また経営トップによる内容、法人でなく個人ブログにするなど、読者が受け止めやすい形態を用いる。また読者ニーズを掴みつつ、読者参加企画を並行して開催するといった対話の試みも重要。
 但し、ブログのターゲット顧客を決めることがそもそも必要となる。顧客によって内容も方法も様変わりするからだ。
 
□関連ウェブサイト
『ビジネスブログで儲かる会社になる: 新妻blog(もう新妻じゃないけど)』

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2008年11月09日

649旅 日下公人『「逆」読書法』★★

「単眼的人間から脱出し、複眼的なものの見方ができるようにするために、私が勧めるのは、あるテーマに興味を持ったら、それに関連した本を10冊買ってきて読むというやり方です。(略)一つのテーマで10冊読んだら、また次に関心を持ったテーマについて10冊ということを繰り返していきます。そうすると、読書力はどんどんついていくし、物事をいろいろな視点から見て、複合的な要素を総合的に考える思考力も身についていきます」pp163-164
日下公人『「逆」読書法』(ごま書房, 1997)

 東京財団前会長であった著者による、読書法に関する本。"逆読書法"と名づけて一般的な読書と違った方法を提案している。
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 逆とは「非常識」な読み方と「無意識」の読み方の二つに分かれるように感じた。
 例えば本の選択では、あくまで古い本や原典を選んだり、漫画や童話を読むことを進めるのが非常識。また1テーマ10冊選ぶ、仕事と無関係な本を読むなど、自分の意識が読みたい読みたくないと感じる前段階で無意識的に本をセレクトすることをすすめる。
 あるいは「後半から読む」「疑いながら読む」といった通常ではない非常識な読み方や、読むだけでなく書いたり体験したりするといった意識が読んだ気になるのを越えた読み方をすすめる。
 本著の読書法は知られている内容ではあるが、自分なりの「非常識」「無意識」の読み方を検討するのも良いだろう。私も「一日3冊書評をチャートで書く」「15分刻みで読む」「本の結論を想像してから読む」など自分なりの工夫をしている。

□参考ウェブサイト
『日下公人』



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2008年11月07日

643旅 知的生産の技術研究会『[入門]読書の技術』★★

「論理で組み立てられている文章を読むときには、章や段落を大きなかたまりととらえてみるとよい。その関係を表すのが『接続詞』だ。意味がわかりにくいとき、通りが悪いときは、接続詞を補う習慣を身につけよう」p75
知的生産の技術研究会『[入門]読書の技術』(大和出版, 1994)

 梅澤忠夫氏の『知的生産の技術』の影響を受けて設立されたのが知的生産の技術研究会。結成は40年近く前であり、この頃から勝間和代さんの著作が好評の現在まで、知的生産は多くの日本人にとって重要なテーマだ。この研究会による読書技術についてまとめられたのが本著。
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 その中から、接続詞をつかって読書を効率的に進める方法をまとめてみたい。
 読書において理解とスピードを両立する際には、内容以前に文章の構造を理解する力が問われる。構造を理解するための鍵となるのが、接続詞だ。
 接続詞が出る前の文章をA、後の文章をBとする。AとBが時間的な変化をもつのか、空間的な変化をもつのかが横軸。AとBが関係性が高いのか無関係なのかが縦軸。
 AとBが時間的に変化し、かつ関係がある場合は、「そして」「そこで」「したがって」等が用いられる。一方関係性がない場合は「だが」「ところで」になる。
 AとBが空間的に変化し、関係がある場合は「つまり」「例えば」。無関係な場合は「また」「なお」といった具合である。
 読書の上で、接続詞をまず広い、その接続詞を見た瞬間に前後の文脈を頭でイメージする。すると、内容が難解であったり言葉の定義がわかっていなくとも文意をとることができる。

□参考ウェブサイト
『NPO法人知的生産の技術研究会』

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