「親会社が100%出資しているなら、減資、増資という決定もしやすく、軌道に乗り始めた段階で、過去の累積損失をなくして、正常な姿になることができます。親会社は、単に増資に応ずることより、減資、増資という形で効果的に投資をすることができるのです」p38
鏡味義房『社内起業完全マニュアル』(明日香出版社, 2005)
社内起業などのコンサルタントをしている著者による一冊。社内起業における注意点が簡易にまとまっている。
高いメリットがある一方、期待成果が求められるのが社内起業である。例えば財務面では母体企業からの資金提供が可能であるし、複数株主がいる場合に比べて、市場変化・財務状況に対応した資本政策が行いやすい。一方、母体企業並みのきわめて高い利益を求められることも多い。
あるいは人材を母体企業に求めやすい面があるが、一方、親会社のリストラの受け皿とされて、労働集約的なビジネスを行わざるをえない事もある。
重要なのは、社内起業の目的が何かを、母体企業と十分コミュニケートすることだろう。利益とリストラの受け皿の二つを期待されてしまっては、社内起業は強く矛盾した状態に陥ってしまう。
□参考ウェブサイト
『社内ベンチャー/社内起業家』



