2016年09月13日

KIBOW社会投資のボードミーティングに参加。(9月13日)

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グロービスさんにて。

 昨晩は夜20時から、KIBOW社会投資のアドバイザリーボート会議に参加。KIBOWさんは、グロービス堀義人学長が中心となって設立された、国内初の社会的投資ファンドを運営しています。

KIBOWインパクト投資とは
http://kibowproject.jp/investment/impact.html


 私もアドバイザリーの末席に加わっていて、昨日は半年に一回のアドバイザリー会議でした。議論の中心は、2号案件について。地方都市の中心市街地が空洞化が続く中、あえて映画館を再生することでコミュニティ活性化を目指すユニークな事業に投資をされています。

KIBOW社会投資ファンド、シーズオブウィッシュに出資〜街の映画館再生を通して地域を活性化する社会的事業を支援
http://www.globis.co.jp/news/release/20160831_kibow.html

 事業時代の採算を合わせていくと同時に、いかに地域社会への貢献を進めていくか。堀学長はじめ、駒崎弘樹さんや青柳光昌さんといったアドバイザリーの仲間と喧々諤々議論しました。社会的事業にとって市場原理はどこまで活かせるのか。限界はどこなのか。ゼロイチではない、様々なアプローチがありえることが、議論の中からも見えてきたように思います。健全な事業成長と、着実な社会貢献の二つが達成できていることが、社会的事業にとっての課題になっていくと実感しています。

[1747旅]『「読まなくてもいい本」の読書案内』(橘玲, 2015)★3
「日本の社会で『リベラル(自由主義者)』と呼ばれているひとたちは、大学の教員にしても、マスメディアの正社員にしても、自分達の組織が弱者を差別していることには知らない顔をして、『国家権力』なるもの(安倍政権とか)とたたかう振りをしてカッコつけているだけだ。フーコーが教えてくれたように、ひとはエラくなるほど自らの内なる権力から目を背け、外に敵を作って偽善を隠蔽しようとする」p319

 複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、情報通信、という5つの科学分野にそって必読文献を紹介した一冊です。こうした新しい知のパラダイムにそった本以外は「読まなくてもいい」とバッサリ切る筆者のスタンスが爽快です。


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2016年09月12日

コレクティブ・インパクトを学ぶ。(9月12日)

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コレクティブ・インパクト研修にて。(9月10日)

 土曜日は、新公益連盟主催による、「コレクティブインパクト研修」を行いました。講師は、2000年から日本の社会起業家シーンをリードして下さっている井上夫妻。素晴らしい内容だったわけですが、ここでは、新公益連盟がコレクティブ・インパクトを推進しようとしている背景を紹介します。
  9月2日の日経記事でも、新公益連盟が「コレクティブ・インパクトの実現」を目指していることを報じて頂いています。
「目指すのは行政や企業、住民をも巻き込み、組織や立場の壁を越えて成果を出す「コレクティブ・インパクト」。米国でも最近よく聞くようになった言葉だ。NPOや社会起業家の認知度が高まるなか、内輪のサークル活動に終わらせず、真のインパクトを生み出せるかに注目が集まる」
社会起業家が新公益連盟――分野の枠超え政策提言、社会貢献、顔ぶれ多彩(日本経済新聞)
http://rcf311.com/2016/09/02/160902_shinkoren/

 新公連の代表である駒崎弘樹さんのフローレンスは400名の組織となっています。しかし駒崎さんは、子ども達を取り巻く日本の社会課題が解決に至ったとはとても言えない現実に気づき、自団体を越えた連携が必要だと考えていました。そうした背景で新公連は設立されましたが、偶然(ある意味必然)にも、米国でも同じ問題意識が上がっていました。Teach for americaを始め、10万人単位で教育機会を提供するスーパーNPOが生まれたにも関わらず、米国の教育問題は悪化する一方だったのです。米国ではそうした反省に立ち返り、政府・企業・NPOが一丸となって教育課題を解決する流れ(=コレクティブ・インパクト)が生まれたのです。
 日本では、東日本大震災を契機に、セクターを越えて復興を進める必要性があることを行政が企業が特に気づきました(※1)。そして新公益連盟を一つのプラットフォームとして、コレクティブ・インパクトの流れを日本国内でも進めていくことになります。そのことを改めて実感させられた、土曜日の研修でした。

※1 詳細は、岡本全勝さん(前・復興事務次官)、青柳光昌さん(日本財団)との共著『復興が日本を変える』を是非お読みください。

[1746旅]『リーダーの本棚』(日本経済新聞社, 2016)★3
「連載を続けながらいつも驚かされるのは、登場するリーダー各氏の読書の幅の広さである。当然といえば当然だが経営者が経済書ばかりを読むわけではない。どの分野の方も、国際政治や小説、科学書、歴史書、宗教書、古典など実に様々な本を手に取り、楽しみとして読むだけではなく、生き方や仕事に生かしている」p4
 最近読書量を少しずつ戻しています。そのため、書評本を手に取って、何を読むべきかを吟味していて、その流れでこの本も読みました。引用したように、ビジネス書よりも、歴史や科学の本が数多く紹介されています。リーダー程に多くの本を読んでいることが分かりますし、また経営上の悩みを、古典の著者にぶつけていたのだな、とよくわかるブックリストになっていました。
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2016年09月11日

震災から5年半。(9月11日)

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赤坂迎賓館にて。

 今日で、震災から5年半が経過しました。福島県からの避難者9万人(県内5万人、県外4万人)を筆頭に、14万強の方が仮設住宅などで避難生活を続けています。支援活動ができる方は少ないと思いますが、こうした方々がいることは、ぜひ頭の片隅に留めて頂ければと思うのです。
 東日本大震災は11日、発生から5年半を迎える。被災地では、遅れていた住まいの再建が本格化しているが、いまも約14万4000人が避難生活を送る。
『東日本大震災5年半 避難なお14万4000人』(毎日新聞, 9月11日)
http://www.sankei.com/affairs/news/160911/afr1609110006-n1.html

 
[1745旅]『誰でもできるロビイング入門』(明智カイト,2015)★4
「これまで弱者やマイノリティを守るためのロビー活動を行う人間が足りなかった。私はNPOやソーシャルビジネスの担い手が事業と結びつけて、弱者やマイノリティを守るロビイングを行うのがよいと考えている」p8
「民主党は『テーマ』を重視しており、『何に困っていて、それを解決するためにはどうすればよいのか』ということを議論することで政策をつくり上げていく。一方で自民党の場合は『人』を見る。『この人のために自分は政治家として仕事をすることができるのだろうか』というところを見たいというわけである」p215

 日本では「ロビイング」という言葉のイメージが良くありません。業界団体や企業が、自分達の利益に誘導するために用いるイメージがあるからでしょう。一方、NPOが公益のために行うロビイングもあるわけです。そうした「草の根ロビイング」について書かれた実践的な著作です。分野ごとに、ロビイングの実例が豊富に掲載されていて、参考になります。
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2016年09月08日

9月16日(金)、福島県の地域おこし協力隊・復興支援員の合同説明会が開催

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桃の季節ももうすぐ終わり。

 来週9月16日(金)、福島県の地域おこし協力隊や復興支援員の合同説明会が開催されます。
 震災から5年と半年になります。岩手・宮城と比べても福島の復興は時間がかかりますが、地域には復興の芽がいくつも育っていて、伸ばす人が必要です。福島での仕事に関心がある人にとっては他にはない機会になります。ぜひ足を運んでいただければと思います。

ふふふカフェ 2016 vol.3 〜福島県の地域おこし協力隊・復興支援員合同募集説明会〜(9/16@東京)
http://fukushimafukkououentai.jp/archives/2401.html


 RCFも、福島駐在ふくめてスタッフ絶賛募集中です。最近の説明会は明日9月9日です!
 https://rcfrecruit.tumblr.com/post/148620513928/event160815

[読書1744旅]『3.11 震災は日本を変えたのか』(リチャード.J.サミュエルズ, 2015) ★3
「東北のローカル化推進派のなかでも急先鋒に立つ岩手県の達増知事は、際立ったスーパーサイズ化推進派の急先鋒で近県の同職にある宮城県の村井知事と真っ向から対立している」p290
「『これまで継承されてきた、中央から都道府県、都道府県から市町村、という三層のモデルは機能しませんでした。地方が地方を助けるために団結せざるを得なかったのです』p306

 今年の3月に岡本全勝さんと『復興が日本を変える』を共著しましたので、同時期に出たこの本も気になっていましたがようやく読めました。私達の本が「日本を変える」この本は「日本を変えたのか」となっているように、前者が事実関係と今後の展望をまとめたのに対して、この本は事実に対する分析が中心になっています。やはり「地方自治」に関する部分を興味深く読みました。岩手と宮城のスタンスの違い、三層(ピラミッド)構造の限界など、私も感じているところが分析されている点は驚き。その上で、地域や防災/復興が成熟するために何が必要か、考えさせられます。
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2016年09月07日

9月9日(金)に、RCFの採用説明会が開催です。

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RCF採用説明会にて。

 先週末になってしまいますが、9月2日(金)に弊団体オフィスにてRCFの採用説明会が開かれました。

【レポート】9月2日に採用説明会を行いました
https://rcfrecruit.tumblr.com/post/149965841373/160902event


 オフィスで開催したのは実に久々です(1年ぶりかな??)。集まった皆さんに大変熱心に話を聞いて頂けたのが印象的でした。同時に、ボランティア含め震災以降に東北に行った経験がある方がごく少数。東北復興に関わっていたからRCFに興味を持つ・・という流れが変わったんだなあ、と感慨深いものがありました。
 さて、あさってになってしまいますが、9月9日(金)にも同じ形式で採用説明会を行います。「社会事業コーディネーター」という新しいタイプの仕事に関心がある方は、是非お越し頂ければと思います。
詳細は→https://rcfrecruit.tumblr.com/post/148620513928/event160815

[読書1743旅]『誰も書かなかった自民党』(常井健一, 2014)★4
「『ボクが目指しているのは伊能忠敬なんです。自分の足で全国を歩いて正確な日本地図を描いた彼のように、ボクも自分の地図を持っていたいんです』」p63

 小泉進次郎議員を中心に、自民党青年局の活動についてまとめた一冊。若い政治家が、地域を舞台にいかに政治活動を行っているかが分かります。小泉さんといえば、自民党執行部が変わっても農林部会長は変わらず、また2020年小委員会では委員長代行となりました。政府の外で、着実に力を蓄えています。
 なお、9月28日(水)昼には、日本財団ソーシャルイノベーションフォーラムにて小泉議員が基調講演をされます。関心ある人はぜひお越しください。詳細は→http://www.social-innovation.jp/about/program/
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2016年08月30日

今日で、東日本大震災から2,000日。(8月30日)

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京都・円山神社にて。

 今日で、東日本大震災から2,000日がたったことになります。震災当時の小学6年生は、高校3年生になっていて受験勉強の夏を送っています。35歳だった私も40歳になりました。時間は過ぎ、復興というと熊本を思い起こすことも増え、東日本大震災は多くの人にとって過去の事になりつつあります。
 しかし、5年前から時間の流れが止まったままでいる人のことを忘れてはなりません。産経新聞がそうした被災した皆様の2,000日について、心の残る連載をされています。

『娘の火は消えたの? 早いよ 婿の再婚「つらい」』(産経新聞, 震災2000日を歩く)
http://www.sankei.com/affairs/news/160826/afr1608260010-n1.html

『娘が生きた証し「娘の死に場所を粗雑にしておけない」』
http://www.sankei.com/premium/news/160827/prm1608270026-n1.html


 観測史上はじめて、大型の台風が東北に上陸する予報になっています。台風による被害がすくないことと、震災から2000日になったことを祈って頂ければと思います。

[読書1742旅]『情報参謀』(小口日出彦, 2016)★4
「私は、自民党が大敗して政権を失った2009年夏の総選挙直後から、2013年夏の参議院選挙に勝利して政権を完全に奪還するまでの四年間、同党の『情報参謀』役を務めた。自民党が政権奪還に向けて、本書に記したような戦略的な情報分析活動をおこなっていた事実はこれまで一度として明らかになったことはない」p3
「松本大臣は暴言会談から2日後の7月5日に大臣辞任に追い込まれている。(略)ネットの力がテレビや大手メディアを動かし、一瞬で大臣を辞めさせるだけの情報パワーをもってしまったのである」p118

 昨日紹介した西田先生の「メディアと自民党」が外部から自民党のメディア対策の変化を分析した本だとすれば、この本は自民党の内部で実際にメディア対応を行った人物による本となります。自民党が政権を失っていた2009年から2012年にかけて、著書はテレビメディアやインターネットでの自民党等の露出状況の分析と、それにともなう提言を行い続けています。とりわけ、インターネットの政治における重要性が増し続けていて、自民党がそこに迅速に対応したプロセスを知ることができます。政治とメディアの関係を考えるうえで、貴重な史料になっていると言えるでしょう。
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2016年08月27日

4人の社会起業家と仙台で語る。/『若者の貧困と学校』(8月27日)

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仙台、ソーシャルイノベーションナイトにて。

 25日は、仙台で行われたソーシャルイノベーションナイトでモデレーターでした。
 二つのセッションを行いました。一つ目は、GRA岩佐大輝さんとre:terra渡邊さやかさん。二つめはスリール堀江敦子さんと、シェアビレッジの武田昌大さん。いずれも実績ある社会起業家ですが、事業内容よりも、起業した想いや地域へのかかわり方、継続に向けた心の持ちようなど、頭よりも心側に着目して話を伺いました。
 このセッションは、仙台市が社会起業都市を目指す一環で行われています。新公益連盟として、地方都市で社会起業家が増えることは重要だと考えています。まずは仙台をモデルケースとして、いかに社会起業家のコミュニティが形成されるか、模索していきたいと思います。

[読書1740旅]『若者の貧困と学校』(早稲田大学教育総合研究所, 2015)★3
「かつては利子付きの奨学金はありませんでした。導入されたのは30年前です。1984年に日本育英会法の全面改正で有利子枠がつくられたわけです」p11
「1990年代前半、奨学金を借りる人は学部では全体の22.4%でしたが、これが2012年に52.5%にまで上がっています」p20

 こちらも、近年の大学生の経済状況が悪くなっていて、一方で日本学生支援機構(以前は日本育英会)が財務強化するために有利子枠をつくったり、取り立てを民間並にしていることで、社会問題化しています。確かに奨学金という名前ではなくて、学生ローン等の言葉で借金であることは明確化すべきでしょう。一方で、大学に行く行かないで所得格差が開きやすい構造を変えていく必要があります。
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2016年08月25日

九州と東北は、災害を乗り越えるサービスを生み出せるか。/『日本の奨学金はこれでいいのか!』(8月25日)

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福岡市役所主催・防災サミットにて。

 昨日午前中は、福岡市役所主催の防災サミットに参加でした。
 私は「防災×パブリック」とのお題で、高島市長モデレーターの元、兵庫県立大学の木村先生、日本財団の黒澤さんとともに登壇。災害発生時や避難所段階において、自治体・NPO・企業がいかに連携しながら対応していくかについて、深く議論ができたように思います。その後は、孫泰蔵さんモデレートの元、コードフォージャパンの関さんらにより、社会課題を技術(テクノロジー)でいかに解決するか、事例を交えた議論が展開されました。
 今回のイベントは、福岡市役所が主導する形で、次の災害時に役立てるサービスやアプリを開発し、全国に広げていくことを目指して行われました。高島市長が「シンゴジラがどこにやってくるか分からない」と表現したように、想定外の災害は必ず日本のどこかに再び出現します。災害を経験した地域でないと、その重要性に気づきにくいもの。被災地域となった九州と東北が繋がり、役に立つサービスが生まれればと思います。2つの地域で仕事ができている我々も、お手伝いを続けます。
 今日は、これから仙台でのイベントに登壇です。

[読書1739旅]『日本の奨学金はこれでいいのか!』(奨学金問題対策全国会議,2013)★4
「教員は、日本育英会の無利子の第一種奨学金については、以前は一定期間勤務すると返還が免除される職業でした。しかし、1998年4月1日にその制度は廃止され、その後、大学学部、短期大学もしくは高等専門学校に入学した人の場合には、教員になっても奨学金返還は免除にならなくなったたからです」p13
「裁判所から支払催促を申し立てられる奨学金滞納者は2004年にはわずか200件でしたが、2011年には一万件にも増えています」p24
 今年の参院選でも給付型奨学金が話題になりましたが、この流れを作ったのが編集している奨学金問題対策全国会議であり、この本によって育英会奨学金の課題が浮き彫りになりました。
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2016年08月24日

福島から福岡へ。/『教育を家族だけに任せない』(8月24日)

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福島づくり、を飲みながら。

 昨日は福島出張。現在は、週に一回は福島に通っています。行く度に福島の桃を買って帰るのが日課だったわけですが、昨日は買えませんでした。明日は、福岡市主催の防災イベントに登壇(※1)します。福島を夜でて、翌朝9:00に博多にいるためには、羽田空港で宿泊してから、朝6時25分のJAL便に乗る必要があるのです。仕方なく(?)、キリン一番搾りの「福島づくり」を飲みながら、福島を後にしました。
 福岡のサミットでは、高島市長ファシリテートの下、とりわけ避難所対応について議論することになっています。東日本大震災の時は、わたしは「つなプロ」の情報分析担当として、300の避難所から寄せられる避難者の生活状況を整理し、どんな課題が潜んでいて、次にどんな対策が必要かを提言していました。今後の災害に備える議論になれば、と思います。

※1 福岡「防災サミット」に8月24日、登壇します。
http://retz.seesaa.net/article/440967931.html


[読書1738旅]『教育を家族だけに任せない』(大岡頼光, 2014)★4
「資力調査無しですべての大学生に給付奨学金を与えてしまうと、裕福な子どもの大学生活を支える給付奨学金に、家の貧しさのゆえに進学を断念した高校生が就職し労働者として働いて払う税金がつぎこまれることになる。それは許されないというのがバーの論理だ」p77

 教育政策のあり方について、論理的に丁寧な議論がなされていて参考になります。スウェーデンでの給付型奨学金の議論が面白い。導入に至ったのは、低所得者層への対策ではなく、本人の自立を促すためとのことです。経済力が低い高卒学生世帯が働くことでの税金が、経済力が高い大卒学生世帯の奨学金に回ることが不公正と判断。一方で、親が学費を負担しないようにし、本人が進学の判断ができるように、資力調査無しで給付奨学金を与えた、とのことです。日本でも、より深い奨学金の議論が必要です。
posted by 藤沢烈 at 07:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする