2016年06月25日

アートと復興。(6月25日)

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長谷部貴美さん、谷澤邦彦さんと。

 ホワイトシップの長谷部貴美さん、谷澤邦彦さんとお昼をご一緒しました。ホワイトシップは、アートを通じて個人や組織の変革を促しているチームです。McKinsey時代の同僚がサポートしていたことで、10年程前から縁がありました。最近、実はRCFとホワイトシップが徒歩10秒(!)にあることを知り、あわててご近所ランチを企画したのです。最近はハーバードビジネスレビューでも連載されているのでご存じの方も多いと思います。
 復興におけるアートの意義について随分と話し込みました。震災後、緊急避難期(いまの熊本がそうです)では、『災害ユートピア』で描かれたように被災者の中では強い連帯感が生まれます。しかし、その後は被災者の中で差(避難所から出る人出ない人。被害が大きい人小さい人)が目につくようになり、むしろ疎外感が強まります。たとえば熊本地震では隣の家同士でも被害レベルが全く異なり、見舞金の額の少しの違いで、強い不満がうまれ、人の心が分断されたような状況になります。福島でも、避難指示の線の引き方でコミュニティに分断が生まれました。
 この状態は、金銭や議論では解決しません。その時に、アートが大きな力になることがあります。お二人も郡山で高校生にもプログラムを提供し、原発事故の影響もあってか引きこもりがちであった学生の生活に変化が生まれたこともあるそうです。
 NPOにとっても、アートは大きな可能性をもちます。NPOが抱えてしまう問題に「支援の目的化」があります。本来は、被災者の生活再建が目的で、支援は手段です。それが、支援を続けることが自己目的化し、被災者を固定化してしまうことがあるのです。自分達の取り組みや営みの本質とは何か?に目を向ける作用がアートにはあります。私の知人のNPO経営者も、ホワイトシップに通い続けて、自分達の事業や組織の社会的意味を問い直し続けているようです。
 RCFや新公益連盟におけるアートの可能性は何か。考えさせられるお昼のひと時でした。
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2016年06月24日

復興キーパーソンの話を、7月23日に、聞いてみませんか。/『規制の虜〜グループシンクが日本を滅ぼす』

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雨の釜石にて。(6月23日撮影)

 岡本全勝・前事務次官はじめ、復興関係のキーパーソンが一堂に会し、これまでの復興を振り返り、これからの復興を考える機会が7月23日に用意されました。全勝さんが政府をリードしてきた5年間を聞く機会はなかなかありません。ぜひお越しください。
他には、東の食の会の高橋大就さんや、ふたば未来学園副校長の南郷市兵さんも参加されます。RCFからは、私がモデレーターを務めるのと、RCF釜石マネジャーの山口里美、双葉町復興支援員の安谷屋貴子が参加します。

2016年7月23日(土)13:00〜15:30 (受付開始12:30)
場所 慶應義塾大学三田キャンパス 東館6階 G-SEC Lab

基調講演「東日本大震災から5年:復興の成果と課題,そして未来」
岡本全勝氏(内閣官房参与、福島復興再生総局事務局長、前・復興庁事務次官)

パネルディスカッション「復興を支えるしくみづくり」
パネリスト:岡本 正氏/高橋大就氏/宮川祥子氏/龍治玲奈氏
モデレーター:藤沢 烈氏

パネルディスカッション「復興の道をともに歩む」
パネリスト:安谷屋貴子氏/南郷市兵氏/細川星児氏/山口里美氏
モデレーター:大久保和孝氏

詳細・申し込みは→https://www1.gsec.keio.ac.jp/secure/participant/register_start/117/1

[読書1716旅]『規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす』(黒川清, 2016)★4
「福島第一原発事故の当事者である東京電力のトップだった清水氏が、『もしあれがなかったらと思うとゾッとする』とまで明言した免震重要棟を、九州電力は『重要な根拠』も示さずに、『不要』と判断した」p5
「政府は、国民を守るために必要な規制を産業界等に入れなければいけない。だが、規制機関が『規制の虜』になると、被規制産業の利益の最大化に傾注するよう、コントロールされてしまう」p146

 国会事故調の委員長をされた黒川清先生による一冊です。原発事故に対して、衆参両院を巻き込みながら、憲政史上初の独立調査チームを創り上げるプロセス。原発事故の裏側に潜む、日本社会の根源的な問題を「規制の虜」であると喝破する視点は、事故から5年たった今こそ必読の内容です。それにしても、国会事故調と黒川さんがもつ視点が日本社会では議論されていない様子が残念でなりません。


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2016年06月23日

被災市町村がつながりあう復興へ。(6月23日)

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釜石にて。(6月22日撮影)

 釜石にいました。女川町の須田町長が沿岸視察で釜石に来られているとのことで、私も同席しました。女川の城井政策調整監・山田室長、釜石の田中副市長、大船渡の角田副市長といった日ごろお世話になっている皆さんが同席。楽しくも、この五年を振り返る話ができたように思います(写真を見るとえらい方順にノリノリです)。6月で退任される皆さんに感謝を伝えられたことが何よりでした。
 須田町長と話をしましたが、沿岸には数年ぶりに来られたとのこと。気仙沼、陸前高田、大船渡を回られて、進みつつあるまちづくりの様子が参考になり、行政間そして何より民間同士で情報交換することが、各地の復興にも寄与すると感じられたそうです。被災した市町村が少しずつ落ち着きあるなか、地域同士が協力しあう段階に入ってきたのだと思います。外部の役割も、もうすこしありそうです。

[読書1715旅]『震災に挑む、キリンの現場力。』(ソーシャルイノベーション研究会, 2015)★4
「『資料を読んだり、又聞きしたりするだけでは分からないことがありますからね。やっぱり、現場を見て対話をしないと見えてこないものがあります。単純に、それだけのことなんです』こう語る古賀の原点は、キリンビールで営業を担当していた時代にある」p35
「磯崎(キリン社長):キリン絆プロジェクトでも、メンバーが現場に足を運んで被災地の問題点をつかみ、現場でどのような支援が必要かという解決点を探っていきました。まさに、現場に問題と解決があるんです」p172

 昨晩一緒だった釜石、大船渡、女川には共通点があります。いずれも、キリン社の支援を受けているのです。本著にあるように、キリンは支援の枠組みだけきめて後は報告だけ見るようなことはありません。担当の皆さんが徹底して現場をまわり、すべての事業者とひざ詰めで議論した上で支援を決められていました。時に、現地調整の業務をひきうけていたRCFメンバー以上にです。RCF自体も、そうしたキリン社の現場力に魅きつけられ、また影響されて現在の社風ができているように思います。キリンの取組は東北に留まらず、全国各地や、また熊本地震の対応にまで広がりつつあります。




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被災市町村がつながりあう復興へ。(6月23日)

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釜石にて。(6月22日撮影)

 釜石にいました。女川町の須田町長が沿岸視察で釜石に来られているとのことで、私も同席しました。女川の城井政策調整監・山田室長、釜石の田中副市長、大船渡の角田副市長といった日ごろお世話になっている皆さんが同席。楽しくも、この五年を振り返る話ができたように思います(写真を見るとえらい方順にノリノリです)。6月で退任される皆さんに感謝を伝えられたことが何よりでした。
 須田町長と話をしましたが、沿岸には数年ぶりに来られたとのこと。気仙沼、陸前高田、大船渡を回られて、進みつつあるまちづくりの様子が参考になり、行政間そして何より民間同士で情報交換することが、各地の復興にも寄与すると感じられたそうです。被災した市町村が少しずつ落ち着きあるなか、地域同士が協力しあう段階に入ってきたのだと思います。外部の役割も、もうすこしありそうです。

[読書1715旅]『震災に挑む、キリンの現場力。』(ソーシャルイノベーション研究会, 2015)★4
「『資料を読んだり、又聞きしたりするだけでは分からないことがありますからね。やっぱり、現場を見て対話をしないと見えてこないものがあります。単純に、それだけのことなんです』こう語る古賀の原点は、キリンビールで営業を担当していた時代にある」p35
「磯崎(キリン社長):キリン絆プロジェクトでも、メンバーが現場に足を運んで被災地の問題点をつかみ、現場でどのような支援が必要かという解決点を探っていきました。まさに、現場に問題と解決があるんです」p172

 昨晩一緒だった釜石、大船渡、女川には共通点があります。いずれも、キリン社の支援を受けているのです。本著にあるように、キリンは支援の枠組みだけきめて後は報告だけ見るようなことはありません。担当の皆さんが徹底して現場をまわり、すべての事業者とひざ詰めで議論した上で支援を決められていました。時に、現地調整の業務をひきうけていたRCFメンバー以上にです。RCF自体も、そうしたキリン社の現場力に魅きつけられ、また影響されて現在の社風ができているように思います。キリンの取組は東北に留まらず、全国各地や、また熊本地震の対応にまで広がりつつあります。




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2016年06月22日

五年という区切り。(6月22日)

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岡本全勝次官と。(6月21日撮影)

復興事務次官の岡本全勝さんが、昨日付で退任されました。朝日新聞に報道がなされ、またご自身のホームページでも挨拶をされています。

岡本前復興次官、内閣官房参与に 福島復興政策に専念へ(朝日新聞, 6月21日)
http://www.asahi.com/articles/ASJ6P4WB5J6PULZU00C.html


岡本全勝のホームページ
http://homepage3.nifty.com/zenshow/


 官僚というと硬直的なイメージをもたれる方が多いと思いますが、次官と話をしていると、むしろ民間の方が硬直的で縦割りだなあ、と感じる機会もしばしばでした。復興庁という職場も、全勝さんの思想かいきわたり、非常にフラットな職場になつていたように思います。ボランティア班や企業連携班をおいて一貫して官民連携を復興政策の軸においてくださいましたし、上の朝日新聞記事にもあるように、インフラ中心であった復興から、コミュニティと産業という切り口を導入されました。立場よりも、個人の志の大事さを。そして民間(企業・NPO)の重要性を、公務員である全勝さんからむしろ教わったように思います。
 6月は国家公務員の異動時期であり、震災から5年たって東北に派遣された多くの主要公務員も帰還の時期です。派遣副市長として最古参(5年)であった笹野さん、次に古かった角田さん(4年3カ月)も相次いで退任されています。

笹野石巻副市長退任 職員の闘志に支えられた(河北新報, 6月11日)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201606/20160611_11015.html

角田氏は今月末で退任(東海新報, 6月22日)
https://tohkaishimpo.com/2016/06/22/113145/


 みなさんと仕事を共にできたことは、自分にとっても大きな財産です。今日は、角田副市長はじめ、釜石や女川の行政関係者とお会いするためだけに釜石に向かいます。角田さんにも、これまでの取組に感謝申し上げられればと思います。
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2016年06月21日

地方創生に企業がかかわるインパクト。(6月21日)

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共創イノベーションセミナーにて。

新興事業創出機構(JEBDA)さんと、イベントを共催させて頂きました。

共創イノベーションセミナー 「地方創生に地域外の企業が関わるインパクトとは何か?〜復興のフロントランナー、釜石市・女川町のオープンシティ戦略に学ぶ〜」
http://jebdaevent20160620.peatix.com/

 
 まち・ひと・しごと創生本部の間宮事務局次長、釜石市の田中副市長、女川みらい創造の近江さん、日立製作所の増田さんという、「国・市・地域事業者・支援大手企業」という組み合わせをモデレート。釜石や女川がなぜ企業連携を力強く進められているのか。また地域と企業にどんな社会的インパクトを生み出しているのかを議論しました。「地域側のグランドデザインの存在」、「現地ステイクホルダーの結束の強さ」といったキーワードに加えて、「飲み会力」(=外部との関係構築能力)まで飛び出して、なかなか実践的な内容になったと思います(笑)。
 「市場ではなくて社会起点」。「収益は結果的に生むものであって、短期的目標におかない」といった、いつもの話も展開されました。年々、少しずつ、そうした考えが広まりつつあるように感じています。JEBDAの皆様、ありがとうございました。
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2016年06月20日

復興ではない三陸のこれから。(6月20日)

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フィッシャーマンズ・リーグによる物産展の様子。

 この土日は、「フィッシャーマンズ・リーグ」による物産展が浅草で行われました。私は日曜日に顔を出しました。お越し頂いたみなさん、ありがとうございます。さて、ここに集った彼らが目指している方向性が、一つのコンセプトムービーにまとめられていますから、ご覧ください。

SANRIKU [The World Will Meet with SANRIKU ]
https://www.youtube.com/watch?v=Bibwny53kpE

英語テロップも含め、海外に対する発信を意識しています。三陸の食材・人そしてこだわりをを伝え、またサブではありますが放射線検査を行っていることもはっきり伝えています。最早いうまでもありませんが、「復興」を"ウリ"にはしていません。本質的に、三陸が世界に広がるブランドになるか、注目頂ければと思います。
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2016年06月19日

NPOは、ボランティアからプロフェッショナルへ。(6月19日)

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宮城さん、吉田さん、階さんと。(3月撮影)

 少し前になりますが、今年3月のG1サミット(沖縄開催)で登壇した内容が動画で公開されていますので共有します。

「ボランティアから社会事業へ〜社会・地域を支える新しい担い手」(GLOBIS知見録)
http://globis.jp/article/4416


 ETIC宮城さんコーディネートの元、大学時代からの友人でかつソーシャルインパクトボンドのモデル事業をご一緒した横須賀市長の吉田さん、また岩手選出の国会議員である階猛さんとのセッションでした。社会的インパクトが高いNPOが増えることの必要性と取り組みについて、一時間じっくり議論できています(ちょっと早口なのを反省・・)。ぜひご覧ください。

[読書1714旅]『スター・ウォーズ論』(河原一久,2015)★3
「映画「スター・ウォーズ」が、数多ある他の映画と決定的に異なる点が一つある。  それは、他の映画が公開されるや否や、時の経過と共に「過去の映画」となっていくのに対し、スター・ウォーズは常に「現代の映画」であり続けているという点だ」
「「帝国の逆襲」の製作中に、サンフランシスコで黒澤明がコッポラと共にルーカスに会った時も、コッポラは、 「彼は無断で『隠し砦の三悪人』を使ったので、あなたに訴えられないかとビクビクしているんですよ」  と黒澤本人の前でルーカスをからかい、黒澤自身は、 「うまく使ってくれたから問題ないよ」  と言ってルーカスを安心させた」

 昨年末に公開されたスター・ウォーズ/エピソード7を劇場で観る直前にkindleで慌てて読んだ一冊です。そこまでのフリークではありませんが、私が生まれてすぐに始まったスターウォーズは気になる存在で、今後も新作ができる度に鑑賞してしまうのでしょう。本書では、スターウォーズの旧三部作・新三部作の製作背景が描かれていて、またディズニーが買収して以降のこれからの動向も理解できて、有意義でした。

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2016年06月18日

三陸(SANRIKU)は世界ブランドになるか。(6月18日)

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フィッシャーマンズ・リーグの記者会見

 RCFが東の食の会さんと共に事務局を務めている「フィッシャーマンズ・リーグ」の記者会見が昨日行われました。震災の被害を受けた三陸沿岸の漁師と水産加工業者20人が、三陸(SANRIKU)を世界でも知られるブランドにするべく立ち上がったネットワークです。

「フィッシャーマンズ・リーグ」始動。〜「三陸/SANRIKU」ブランドを世界へ〜(東の食の会/RCF)
https://www.higashi-no-shoku-no-kai.jp/activity/3937.php


 昨日17日から明日19日まで浅草でフェス(物産展)を行うことで行われました。

三陸の海の幸 新ブランドで世界へ 東京・浅草でフェス(毎日新聞, 6月17日)
http://mainichi.jp/articles/20160617/mog/00m/040/001000c


 競争力あるカキ、ワカメからの展開を考えています。東北復興の主課題は水産業の発展です。そのためには、付加価値を上げ、地元の利益が回る構造を作り直す必要があります。まだまだこれからの挑戦ですが、この5年間でお会いした素晴らしいリーダーたちとこの取り組みをご一緒できていることを光栄に感じています。浅草が近い方は、ぜひ足をお運びください。

SANRIKU フィッシャーマンズ・フェス「三陸/SANRIKU」を世界に誇るブランドへ
〜東北の新しい水産業のリーダーたちによる海の幸の物産展〜
https://marugotonippon.com/event/detail/10072


[読書1713旅]『新・観光立国論』(デービッド・アトキンソン, 2015)★4
「根津美術館は、マーケティングにも力を入れています。きちんとセグメントを定めて、そのセグメントの人にはどう発信すればいいかもしっかりと押さえていますので、外国人観光客の評価では必ずトップの座を飾ります」
「「あれもやるし、これもやる、できればそれもやる」というくらい、やるべきことが山積しています。シンプルアンサーを求める思考から「外国人を呼ぶためには、いろいろやるべき」という考え方にシフトしなければいけないのです」

アトキンソンさんの論旨は明快ですね。寿司、伊勢神宮、根津美術館は評価しますが、ビーチリゾート、京都、富士山、交通、ごみ箱には大きな課題があるとしています。その裏側に、対象顧客と提供価値を絞り込んだマーケティングの有無を指摘されています。裏を返せば、まだまだ「伸びしろ」があるということで、批判的な筆致ながら、日本への愛を感じさせる一冊です。



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2016年06月16日

岡本全勝事務次官の退任。(6月16日)

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被災地の人材募集の場でも、岡本次官が講演されました

 岡本全勝事務次官が退任です。

「新事務局長に岡本氏 復興事務次官に西脇氏 福島復興再生総局」(福島民報, 6月15日)
http://www.minpo.jp/news/detail/2016061531963


 この五年間は、岡本次官とご一緒した時間でもありました。最初にお会いしたのは2011年3月。私は内閣官房震災ボランティア連携室に所属する立場で、岡本さんが仕切る大臣も加わる重要会議を遠目に見ているだけでした。その後、復興庁に所属し、その頃から現場の情報やNPOの取り組みについて情報提供する立場になっています。その流れで、「WORK FOR 東北」を始めとする様々な事業をご一緒できました。その集大成として、今年の3月に岡本次官、日本財団の青柳リーダーと三人の共著で本を出版しています。

『東日本大震災 復興が日本を変える-行政・企業・NPOの未来のかたち』(2016)
http://amzn.to/1tqy6Qv


 次官は21日で復興庁を退任し、その後は福島復興総局の事務局長として引き続き要職につきます。しかしそれも非常勤公務員職ですから、岡本全勝さんという稀代の官僚の一つの区切りが迎えられようとしています。この5年間をご一緒できて、大変光栄でした。様々な形でご指導頂いたことを、次の社会にむけて引き渡していくことが、私の役割です。

[読書1712旅]日本企業のCSR経営 (谷本寛治, 2014)★3
「2000年代半ば頃から、CSR経営の制度化は急速に広がっている。さらに2010年代に入る頃からは、CSRの考え方が経営プロセスに組み込まれ浸透してきている企業では、当初設置したCSR部(室)を発展的に解消し、経営企画などの部署に統括し、実質的に経営計画ー戦略の中に組み入れている企業も出始めている」p7

 NPOやCSRの研究者である筆者による、日本企業とCSRを整理した一冊。谷本先生の本は、岡本次官と共著を書く際にも随分と参考にさせて頂きました。CSV本部を立ち上げたキリンに代表されるように、日本でも経営や企画部門がCSRを所轄するように随分となりました。東日本大震災によって経営者が地域貢献を経営課題の一つと、強く認識したことが背景にあります。


posted by 藤沢烈 at 07:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 街と人の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする